映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」のモデルになった実在の人物とは?撮影中に死亡事故が発生していた!

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」でトム・クルーズが新境地を開拓!あらすじは?

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」トム・クルーズ主演の伝記映画

「バリー・シール/アメリカをはめた男」は、トム・クルーズ主演のアメリカ映画で、日本では、2017年10月21日から公開されます。トランス・ワールド航空のパイロットとして働き、CIA(中央情報局)からスカウトされたことをきっかけに極秘の偵察任務に参加することになった実在の人物バリー・シールを描いた伝記映画。

主演を務めているのは、大人気俳優のトム・クルーズ。これまでに出演したアクション映画では、世の中を守る善人役を演じることが多かったトム・クルーズですが、本作では、悪事に手を染めていく悪人を演じています。激しいフライトシーンもすべて自分でこなした演技でも話題となりましたが、悪人を演じることでトム・クルーズの新境地開拓なるか?!という意味でも注目を集めている作品です。

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」CIAから犯罪者へとなった実在の人物バリー・シールの人生を描く

「バリー・シール/アメリカをはめた男」では、一般の飛行機パイロットから一転し、CIAの一員として働くことになるバリー・シールの人生が描かれています。当初は、国のためにと、CIAメンバーとして真面目に働いていたバリー・シールでしたが、年月が経過すると、コカインの密輸に手を出すように。

こうして、麻薬取締局から追われることになってしまいます。そうした不祥事は把握していたCIAですが、バリー・シールの代わりを務める人間が見つからなかったため、事実上黙認する形を取っていました。しかし、バリー・シールが武器の密輸にも手を出すようになると、麻薬取締局とFBI(連邦捜査局)によるバリー・シールの逮捕の動きを受け入れます。

こうしてついに逮捕されたバリー・シールは、有罪判決を受けることに。そこで、バリー・シールは、麻薬取締局の情報提供者となることを条件に、釈放を願い出ることにしました。しかしそれは、コカインの密輸で手を組んでいた組織を敵に回す行為となり……。

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」の原作は?モデルになった実在の人物とは!

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」には原作はある?

「バリー・シール/アメリカをはめた男」は、パイロットでもありドラッグや武器の密輸業者でもあった実在する人物を描いた伝記映画ですが、原作にあたる作品はありません。実話にそったアクションアドベンチャー映画の脚本を担当したのは、2012年の映画「ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー」の脚本家ゲイリー・スピネッリです。制作に名を連ねるのは、「天使と悪魔」や「インフェルノ」などで監督を務めたロン・ハワード。

監督は、「ボーン・アイデンティティー」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」で注目されたダグ・リーマンが務めています。当初は「Mena(原題)」というタイトルで公開される予定でしたが、「American Made(原題)」に変更となりました。

「バリー・シール/アメリカをはめた男」モデルとなった人物の最期は映画のように壮絶だった

「バリー・シール/アメリカをはめた男」のモデルとなったバリー・シールは、1939年に、アメリカのルイジアナ州バトンルージュに生まれました。10代の頃から飛行機に夢中になり、16歳でプライベートパイロット認定コースに合格します。その後、軍で働いた後に、トランス・ワールド航空で一流パイロットとなりますが、窮屈な思いを抱くように。

スカウトされたことからCIAの一員として働くことになってからは人生が激変。麻薬や武器の密輸に手を出して大金を手にしますが、有罪判決を受けたため、減刑との引き換え条件として情報提供者として生きることになります。こうして多くのドラッグに関する情報を提供していたバリー・シールでしたが、1986年2月に射殺されてしまいました。犯人はコロンビア人で、ルイジアナから離れようとしていた直前に逮捕されています。

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」撮影中に死亡事故が発生!トム・クルーズにも責任が?

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」は、2015年5月に、アメリカのジョージア州での撮影から製作が開始されました。しかし、2015年9月に、撮影クルーを乗せた小型飛行機が墜落し、乗員2名が死亡、1人が半身麻痺を負うという大事故が起きました。

事故の原因は、危険を伴う派手なアクションと悪天候のせいだったと言われていましたが、死亡したパイロットのアラン・プルウィンとカルロス・ベールの遺族は、2016年に損害賠償請求訴訟を起こしました。裁判の過程では、アラン・プルウィンが、事故の数週間前にプロデユーサー宛に送った「この映画はわたしが関わった中で最も危険なプロジェクトです」という、撮影の危険性を訴えるメールの存在も明らかに。

遺族は、監督のダグ・リーマンだけでなく、主演のトム・クルーズやプロデユーサーについても、危険性を知りながら、空中アクションに対する行き過ぎたこだわりで事故を引き起こしたと訴えていると伝えられています。訴訟の行方に決着はついていませんが、「バリー・シール/アメリカをはめた男」は、アメリカで2017年9月29日に公開され、約1700万ドルの興行収入で、初登場2位にランクインと、なかなかの滑り出しを見せました。

大ヒットした「オール・ユー・ニード・イズ・キル」と同様に、トム・クルーズとダグ・リーマン監督が再タッグを組むということで、日本でも大きな注目を集めている「バリー・シール/アメリカをはめた男」。10月21日の公開後は、日本の秋の映画ランキングも騒がせそうです。

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