イーサン・ホーク映画「プリデスティネーション」あらすじネタバレを徹底解説&考察

イーサン・ホーク映画「プリデスティネーション」あらすじネタバレを徹底解説&考察

イーサン・ホーク主演映画「プリデスティネーション」SF作品として評価の高い本作のあらすじは?

イーサン・ホーク主演映画「プリデスティネーション」は、短編SF小説が原作となっており、タイムパラドックスをテーマに物語が展開します。始まりは1970年のニューヨーク。バーを訪れた青年ジョンは、バーテンダーに、自分の人生を淡々と語ります。

ジョンは、もともと女性として生まれて孤児院で育ち、恋に落ちた流れ者との子を宿すも、その流れ者は姿を消す上、帝王切開によって生まれた新生児は何者かに誘拐されたという内容でした。出産時の手術を経て、以降は男性として生きることを決意したジョンに対し、バーテンダーは、自分が未来からやって来た時空警察のエージェントであることを明かします。

戸惑うジョンを自分の後継者に選んだバーテンダーは、タイムスリップの装備をジョンに託すとともに、長年追っていた宿敵の爆弾魔との対決に挑みます。このバーテンダーを演じているのがイーサン・ホークです。

イーサン・ホークの演じたバーテンダーの正体は!?映画「プリデスティネーション」のネタバレと内容を徹底解説!

イーサン・ホークの演じるバーテンダーは、時空を越えて、爆弾魔に幾度も迫りますが、そのたびに取り逃していました。しかし、最後にようやく対峙した爆弾魔が、実は、年老いた自分であるという事実と向き合うことになります。何度もタイムスリップを繰り返すと心身に悪影響を及ぼすといわれる時空警察官の成りの果てが、爆弾魔の姿だったのです。

科学が発展し、環境汚染を増長する施設を次々と爆破していた彼を、バーテンダーは銃殺しました。これで物語は無事に終わるかのようでしたが、爆弾魔の遺体から、帝王切開や、性転換の手術跡を発見したバーテンダーは、新生児、ジョン(男性、女性)、流れ者、爆弾魔が全て自分であったということに気づきます。

バーテンダーとジョンの顔が異なるのは、爆弾魔による爆発事故で、皮膚移植を実施していたためです。ちょっと見には、どこかに矛盾が生じていそうにも思えますが、物語は、主人公が何度もタイムスリップを繰り返しているという設定によって、きちんと成立しています。イーサン・ホーク映画「プリデスティネーション」には、多くのオーディエンスが、予想を裏切られて度肝を抜かれたことでしょう。

イーサン・ホーク「タイタニック」に出演予定だった!俳優業だけではない多才ぶり

イーサン・ホーク「タイタニック」に出演予定だった!?しかも、ジャック・ドーソン役!?

イーサン・ホークは、かの有名な映画「タイタニック」(1997年公開)に出演する可能性があったといわれています。「タイタニック」では、主人公、ローズ・デウィット・ブケイターをケイト・ウィンスレットが演じ、彼女と恋に落ちるジャック・ドーソンをレオナルド・ディカプリオが演じました。

当時、恋愛超大作として話題となり、日本だけでも260億円を超える興行収入を記録する大ヒット作となった「タイタニック」。その主役の1人であるジャック・ドーソン役のオファーを、イーサン・ホークが断った、という噂があります。しかし、事実は、イーサン・ホークが「タイタニック」ジャック・ドーソン役のオーディションを受けたものの落選した、ということだったようです。

イーサン・ホークは俳優専門ではないマルチ・アーティスト!?多方面での活躍ぶりに脱帽!

イーサン・ホークは、俳優業のみではなく、作家、映画監督としても活躍する多才なアーティストです。1985年に映画「エクスプローラーズ」でデビューし、俳優としては次々と映画出演を果たして、キャリアを積み重ねていきます。共演したロバート・ショーン・レナードとは劇団を結成しており、1992年には、「かもめ」でブロードウェイデビュー。1996年には、小説「痛いほど君を好きなのに」を執筆し、後に映画化を実現しました。

2001年の映画「チェルシーホテル」では映画監督デビューも果たしたイーサン・ホーク。映画「ビフォア・サンセット」と続編「ビフォア・ミッドナイト」では、主演のみならず脚本も手掛けると、脚本家としての実力も買われるマルチ・アーティストとして、その名を世に広めました。

イーサン・ホークが映画「シーモアさんと、大人のための人生入門」でドキュメンタリー初監督!

イーサン・ホークが初のドキュメンタリー監督作に挑みました。その名は、映画「シーモアさんと、大人のための人生入門」で、日本国内では、2016年9月に公開済みです。シーモア・バーンスタインは、かつてプロのピアニストとして活躍し、今や87歳の高齢ピアノ教師。映画「シーモアさんと、大人のための人生入門」は、彼の人生に迫った作品です。

50歳でコンサートピアニストとしての活動を終えた後、シーモア・バーンスタインは、「教えること」に奔走します。自分の心と向き合うこと、シンプルに生きること、 成功したい気持ちを手放すこと、そして、積み重ねることで人生は充実するという概念が基本です。

イーサン・ホークは、「多くのことをシーモア・バーンスタインの生き方から学べる」と敬意を表し、ドキュメンタリー映画制作に着手。人はいかに生きるべきかという深い教えに満ちたその内容を映像化することに、特に尽力したそうです。2013年には、映画「ビフォア・ミッドナイト」でアカデミー賞脚色賞を、2014年には、映画「6才のボクが、大人になるまで。」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、俳優として十分に活躍してきたイーサン・ホーク。

しかしその当時、本人としては、人生に行き詰まっていたといいます。そんな時期にシーモア・バーンスタインに出会い、その人柄と演奏に魅了され、「一瞬で安心感に包まれた」そうです。イーサン・ホークは、初のドキュメンタリー監督に挑戦することで、その思いを、作品として昇華させることに成功しました。

数々の話題作への出演からも、順風満帆に見えるイーサン・ホークですが、その時々のインタビューコメントからは、彼の中の苦労や悩みが垣間見えるときがあります。そんな人間らしさを感じると、ますますの活躍を応援したくなる……イーサン・ホークは、そんな不思議な魅力をたたえたハリウッド俳優です。

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