橋田壽賀子 「渡る世間は鬼ばかり」嫌いな役者は次々と干された?!

橋田壽賀子 「渡る世間は鬼ばかり」嫌いな役者は次々と干された?!橋田ファミリーの絆とは

橋田壽賀子 「渡る世間は鬼ばかり」嫌いな役者は次々と干された?!出張か、死なせるか……

「渡る世間は鬼ばかり」で有名な脚本家・橋田寿賀子は、「私は嫌いな役者は、作中で出張させたり、死なせたりします」とはっきりと公言しています。

「渡る世間では鬼ばかり」の長い歴史の中には、本編では何も語られないまま、急に死んだことにされていた秋葉時枝役・石野真子をはじめ、その母親役・木の実ナナもガン死。遠山昌之役・香川照之も、くも膜下出血で死亡、愛川欣也、原ひさ子……と死者続出。他にも、橋田壽賀子にとって癇に障る発言をしたとされる役者たちが、死去どころか、フェイドアウトするということもありました。

「嫌い」を通り越して、存在したことすら認めないほど逆鱗に触れてしまったのかもしれません。1994年には天下のいびり役、沢田雅美が降板。その後は、一切表舞台から姿を消してしまいました。沢田雅美は当時、TBSプロデューサー石井ふく子と揉めていて、それを聞いた橋田壽賀子が「石井さんと揉めるなんて!」となったそうです。

この時は橋田壽賀子&石井ふく子のWパンチでしたが、橋田壽賀子が嫌いな役者は干されるというのは事実でしょう。

橋田壽賀子 泉ピン子、えなりかずき……橋田ファミリーの絆とは

「渡る世間は鬼ばかり」をはじめ、橋田壽賀子の作品に連投されている役者たちは「橋田ファミリー」と呼ばれていて、橋田壽賀子を中心に固い絆で結ばれています。初期は山岡久乃がその代表格だったのですが、彼女が干されてからは、泉ピン子やえなりかずきが有名ですね。

おそらく、ドラマでの付き合いも長く、家族役を演じていくうちに親密になっていったのでしょう。その橋田ファミリーをまとめる親分は、もちろん橋田壽賀子。赤木春江や泉ピン子を引き連れて、プライベートで旅行だってするし、橋田ファミリーは、橋田壽賀子の熱海の家に招かれたりもします。

泉ピン子まで熱海にマンションを購入をするという、橋田ファミリーの絆の深さを象徴するようなエピソードもありました。その他、橋田壽賀子は、えなりかずきにズボンにシャツを入れるように指南し、以後順守させています。

その他、小島五月や泉ピン子がダイエットですっかり痩せてしまった時には「太ったほうがいい」と進言するなど、まるで母親の小言みたいです。しかし、そんな橋田壽賀子の母親のような態度が、おそらく橋田ファミリーの絆の求心力となっているのでしょう。

橋田壽賀子 「春よ来い」途中降板した安田成美に大激怒!事件の真相

橋田壽賀子 「春よ来い」途中降板した安田成美に大激怒!自分をモデルに描いた作品なのに!

安田成美は、1994年に放送された、橋田壽賀子脚本のNHK朝の連続テレビ小説「春よ来い」でヒロインを演じていました。安田成美のキャスティングは、橋田壽賀子の強い希望によるものだったそうです。しかし、撮影途中の2月に「肉体的精神的な疲労による体調不良」という理由で、安田成美は突然降板してしまいます。

この時、橋田壽賀子は「飼い犬に手をかまれた」と大激怒したということから考えてみると、どうも安田成美の降板の理由は体調不良ではなく、橋田壽賀子との何らかのトラブルにあったのではないかと考えられています。

「春よ来い」は橋田壽賀子自身が作品のモデル。恋愛、戦争、脚本家としての成功、夫の死までの半生を描いた作品ですから、橋田壽賀子の気合の入り方も半端なかったはず。

それだけに、橋田壽賀子の怒りはさぞかし大きかったと思われます。しかし15年の時を経て、安田成美は橋田壽賀子脚本のNHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」でヒロインの養母役を演じていますから、現在はわだかまりは解消しているようですね。

橋田壽賀子 「春よ来い」途中降板事件の真相は安田成美の出自にあり?

体調不良ではないとしたら、その時の橋田壽賀子と安田成美の間には何が起こっていたというのでしょうか。一説では、橋田壽賀子の脚本特有の長ゼリフに耐えられなかったという話もあるようですが、最も信憑性を帯びて語られている理由は、安田成美の出自。

以前、評論家の塩田丸男がTV番組でうっかり暴露してしまったのですが、安田成美は在日2世だそうです。しかも、父親は当時、某関係団体の幹部でした。そこで問題となるのは、「春よ来い」における橋田壽賀子の脚本。おそらくその中に安田成美がどうしても許せないセリフがあったか、父親や関係団体の手前か、この役を演じるわけにはいかなかったのではないか、ということも囁かれているようです。

また、安田成美が「セリフの訂正」を求めたところ、橋田壽賀子が頑なに拒否したために降板せざるを得なかったとも言われているようですね。それなのに現在は仲直り?かどうか、本当のところは分かりませんが、少なくとも橋田壽賀子作品に出演しているということは、安田成美は嫌われていないということでしょう。

橋田壽賀子 引退報道に大激怒!!テレビにはめられた?!

「今のテレビは見ていても書きたいと思わなくなりましたね。私の時代じゃないって気はします」という橋田壽賀子の発言が、8月20日の「ノンストップ」(フジテレビ系)で放送されました。その放送後、「橋田壽賀子が脚本家を引退する」というニュースが一気に日本中を駆け巡ることになります。

フジテレビとしては、何の脚色もせずに放送したらしいのですが、そもそもこの番組に橋田壽賀子が呼ばれた理由は、4月に出版した「旅といっしょに生きてきた 人生を楽しむヒント」の宣伝してくれということだったといいます。しかし、実際は本の話ではなく、脚本家・橋田壽賀子の動静についての質問ばかりで、それを使われたことに、現在、橋田壽賀子は大激怒。

しかも橋田壽賀子は、フジテレビの意図とは裏腹に「フジテレビのハメられた」としていて、「二度とテレビには出ない」と宣言してしまいました。それって実質引退ではないの?と思った人もいるかもしれませんが、橋田壽賀子は「不倫、殺人、サスペンス以外のホームドラマならいつでも書きたい」と言っています。

現在はその「ホームドラマ」のニーズが少ないために、いわば橋田壽賀子が「書きたい場所がない」状態になっているようです。しかし、よく考えると橋田壽賀子は今年で90歳。

「書きたいものを描かせてくれる場所が見つかるまで充電する」という発言には、謎の若々しさを感じてしまいます。そんな方の憶測での「引退報道」は確かに失礼千万。時代は変わりましたが、橋田壽賀子カラーが世の中から消えるのは寂しいことだとは思いませんか。

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