伊丹十三の死因は?死の真相にまつわる噂を徹底検証!

伊丹十三の死因は?死の真相にまつわる噂を徹底検証!出典:http://www.geocities.jp

伊丹十三の死因は?死の真相にまつわる噂を徹底検証!

伊丹十三の自殺は闇の組織による偽装殺人だったのか?!

映画監督の伊丹十三が、1997年12月20日、事務所マンションから転落死したという一報が、芸能界を震撼させました。当初、その死にあたって流布されたのは、「死をもって潔白を証明する」というワープロ書きの遺書が残されていたという話。

26歳OLとの不倫や、SMクラブ通いが、写真週刊誌「フラッシュ」に掲載されることに対して、気位が高くナーバスな性格であった伊丹十三が、抗議の自殺をしたとされていました。しかし、日が経つにつれ、伊丹十三の死に関しては、さまざまな憶測や疑惑が浮かびます。

たとえば、字幕タイトルの文字1つにもこだわる伊丹十三が、ワープロのつたない遺書を残すはずがない。そもそも、たかが浮気だけで自殺するのも彼らしくないという、身近な友人などからの疑問が数多く上がったからです。伊丹十三は、「マルサの女」では、バブル期における、政治家や銀行、やくざ組織が一体となった錬金術のしくみを、「ミンボーの女」では、ヤクザによる民事介入暴力をとり上げ、任侠映画などで美化されていたヤクザの裏面を徹底的に批判しました。

実際、1992年の「ミンボーの女」公開1週間後、伊丹十三は、刃物を持った5人組の山口組系組員に襲撃され、急死に一生を得ています。伊丹十三のテーマへの探求が、ヤクザだけでなく、巨大組織や反社会集団から厭われ狙われていたのは事実でしょう。さらに、死の直前には、医療廃棄物問題や、巨大新興宗教とやくざ組織との関係を調べていたことからも、「伊丹十三の飛び降り自殺は偽装殺人」という疑惑が、今もまことしやかに語り伝えられています。

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伊丹十三は1980年代から1990年代を飾る異色の映画監督だった

伊丹十三は、1933年生まれで、享年64歳でした。戦前に活躍した映画監督・伊丹万作の息子として生まれ、商業デザイナーから映画界入り。個性派俳優として活躍するだけでなく、イラストレーターや、エッセイストなど、マルチな才能を発揮します。

そして1984年、51歳の時に、映画「お葬式」で、映画監督としてデビュー。以後は、謎の死まで、「マルサの女」をはじめ、独立プロダクションとして10本の映画を制作し、永く不振の映画界で、独り成功を収めていました。伊丹十三作品の特徴は、なんといっても、テーマを徹底的にリサーチして練り上げたリアルな脚本です。

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伊丹十三監督映画「ミンボーの女」のテーマは「民事介入暴力」

伊丹十三の謎の死の引き金になったかもしれない、1992年公開の映画「ミンボーの女」は、ヤクザの「民事介入暴力」をテーマとした作品でした。ヤクザの対応に困ったホテルが、宮本信子演じる民事介入暴力専門の女性弁護士を雇い、ヤクザの民事介入暴力に立ち向かうというストーリーです。

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主人公の女弁護士が、ヤクザに襲われて瀕死の重傷を負いながらも、最後は、ホテル従業員たちが一丸となって、ヤクザを排除するという物語。バブルが弾けた当時は、土地で儲けることができなくなったヤクザたちが、金融関係者や弁護士などから、法の網の目のくぐる術を学んで、恐喝の手口が巧妙化していた時代。

たとえ娯楽映画とはいえ、民事介入暴力に対するお手本のような「ミンボーの女」は、彼らの生業や面子を潰すものでした。そして現実に、伊丹十三への襲撃事件が起こりました。伊丹十三の監督としての才能は、知性派で知られた父・伊丹万作の血を引いたものに間違いありません。

伊丹十三の息子たちは祖父や父の才能を超えられるか?

伊丹十三には、妻であり伊丹十三作品のほとんどで主演を果たした女優・宮本信子の間に、2男がいます。長男は池内万作、次男は池内万平です。長男の池内万作は現在44歳。俳優の道を進み、父の若い頃と同様に、たとえば、2002年のNHK大河ドラマ「利休とまつ」の豊臣秀次のような、知的でナーバスな青年といった役から、エキセントリックなサイコ役まで、幅広い役柄をこなす中堅俳優として活躍しています。次男の池内万平も俳優となっていますが、こちらは、目立った仕事はまだないようです。

伊丹十三は徹底したテーマへのこだわりから自らの死を招いた?!

伊丹十三は、「マルサの女」や「ミンボーの女」、遺作となった「マルタイの女」など、社会派のイメージが強いですが、彼独特のこだわりが、誰もが当たり前の日常を、一級のエンタテイメントに仕上げています。たとえば、誰もが知っているようで知らない葬式のしきたりに振り回される家族を描いた「お葬式」や、ラーメンブームの走りともなった「たんぽぽ」。

余命1年の男と病院の現状や入院生活を描いた「大病人」などがあります。伊丹十三作品は、どの作品も基本はコメディ路線です。ほとんどの作品で主役を務める、伊丹十三の妻である女優の宮本信子をはじめ、伊丹ファミリーとも呼ばれる役者たちが脇を固め、その独特の演出、画作りで魅せました。

だからこそ、伊丹十三の自殺とされる謎の死は、日本の映画界にとって、大きな損失といえます。もし伊丹十三が生きていたとすれば、宮本信子以外の主役を立てるときがきっとあったでしょうし、それは、映画ファンにとって、ぜひとも見てみたかった作品でした。

しかし、伊丹十三のテーマに対するその飽くなきこだわりが、自らの死を招いたのかもしれないと考えると皮肉ともいえましょう。伊丹十三の死が、単なるヤクザのシノギや面子を守るためのものでなく、あの頃、まだ多く未解決にあった、バブル期の大型経済事件に絡んでいたとしたら……。今もって伊丹十三の死が悔やまれてなりません。

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