門井慶喜は「銀河鉄道の父」で直木賞受賞!宮沢賢治の父をテーマに選んだわけは?

門井慶喜は「銀河鉄道の父」で直木賞受賞!宮沢賢治の父をテーマに選んだわけは?出典:https://news.nifty.com
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門井慶喜は「銀河鉄道の父」で直木賞受賞!作家になる前は大学職員だった

門井慶喜は「銀河鉄道の父」で直木賞受賞!現在は寝屋川市在住?

門井慶喜(かどいよしのぶ)は、第158回直木賞を受賞した小説家です。人気バンドSEKAI NO OWARI・Saoriのデビュー作「ふたご」がノミネートされたことでも話題になった直木賞でしたが、ふたを開けてみれば、受賞したのは今回が3度目のノミネートとなる門井慶喜の「銀河鉄道の父」でした。

門井慶喜は1971年11月2日生まれで、出身地は群馬県桐生市。栃木県宇都宮市で育ちますが、現在は関東を離れて大阪府寝屋川市に住んでいるそうです。

門井慶喜は作家になる前は大学職員だった!

門井慶喜が小説家になる前の経歴は、なんと帝京大学理工学部の大学職員。同志社大学文学部文化学科文化史学を卒業した後、1994~2001年まで勤務しています。作家としては、2000年に「天才たちの値段」がオール讀物推理小説新人賞の候補作となりますが、残念ながら受賞はならず。2003年に「キッドナッパーズ」にてついに同賞を受賞するに至り、同年に「天才たちの値段」で単行本デビューしました。

まだ本格的な作家デビューもしていない状態で2001年に大学職員を辞めていたわけですから、門井慶喜の「作家になる!」という決意は固かったようです。

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門井慶喜の「竹島」「屋根をかける人」他おすすめ作品!これまでの直木賞ノミネート作は?

門井慶喜の現実を先取りした小説「竹島」!「屋根をかける人」もおすすめ!

歴史小説からミステリー、エッセイと、手掛けるジャンルが幅広いことが特徴的な門井慶喜の作品。特に、2012年に刊行された小説「竹島」は、日本と韓国の領土・外交問題にかかわる竹島を題材として取り入れ、現実を先取りしていると話題になった歴史サスペンスでおすすめです!

また、メンソレータムでお馴染みの近江兄弟社の創業者にして建築家でもあるウィリアム・メレル・ヴォーリズの生涯を描いた「屋根をかける人」も読みごたえがあります。門井慶喜が描き出すのは、アメリカ人宣教師だった彼が来日し、日米開戦前には日本に帰化して日本人として生きたドラマチックな生涯です。

門井慶喜のこれまでの直木賞ノミネート作は?人気作家と共著した文庫作品も

3度目のノミネートにして直木賞を受賞した門井慶喜の「銀河鉄道の父」以外のノミネート作は、「東京帝大叡古教授」、「家康、江戸を建てる」です。「東京帝大叡古教授」は、明治初期の日本を舞台に、博覧強記の知の巨人である叡古教授が殺人事件を解決するミステリー。

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文庫化もされているので、手に取やすい人気おすすめ作です。また、人気作家・万城目学との共著である「ぼくらの近代建築デラックス!」も文庫化されおり気軽に読める一冊と言えます。門井慶喜の近代建築へ注ぐ愛情と造詣の深さがうかがえ、本を片手に街歩きをしたくなると評判です。

門井慶喜が宮沢賢治の父をテーマに選んだわけは息子に買った伝記漫画にあり!?

3度目のチャレンジで直木賞を受賞した門井慶喜。受賞作となった「銀河鉄道の父」は、作家・宮沢賢治の父・宮沢政次郎を主人公にした作品です。普通に考えれば、宮沢賢治を主人公にとりあげるところですが、これには門井慶喜なりの理由がありました。

自身も男の子3人の父親である門井慶喜は、息子のために宮沢賢治の伝記漫画を購入。そこに描かれる宮沢賢治の父・宮沢政次郎の姿が、同じ息子を持つ父親として深く印象に残ったと言います。
このことについて門井慶喜は、「賢治を抑圧するキャラクターとして書かれているんですが、大人の僕が読むと、責任感のある人なんだなと分かる」とコメント。

また、宮沢賢治が入院した時に父自らが看病したというエピソードに触れ、「そういう父親が明治にいたのかと驚くと同時に、これは現代の読者が現代の心理で分かる話だなと感じました」と語っています。自身が成人して父親となったことで父・宮沢政次郎への共感を覚えたと同時に、歴史小説を手掛ける作家として、読者からも共感を得られると確信できたことが執筆のきっかけとなったのでしょう。

とはいえ当初は、著名な人物である宮沢賢治にスポットをあてるため、父から見た宮沢賢治を書こうとしたと言います。しかし、書き進めるうちにそのスタンスは変わっていきました。受賞会見では「最終的には父と息子の関係を書いた。あるいは、もっと広い意味の親子関係を書いたというふうに結果としてはなった」とコメントした門井慶喜。

選考委員の一人である作家の伊集院静も、「歴史的な事実だけでなく、宮沢賢治が父のことをいかに思っているかがちゃんと書いてあった」「門井さん自身が父の問題と初めて対峙したのではないか」と作品を高く評価しています。このように、歴史小説としてだけでなく、普遍的な親子の話として作品が昇華されたことが受賞につながったのは間違いないようです。

宮沢賢治に対し、「材料にしてしまって申し訳ない」ともコメントしている門井慶喜ですが、多くの人に共感される作品になっているのならば許されるのではないかと、読者は思うことでしょう。直木賞作家となった門井慶喜が、次の小説の「材料」に選ぶのはどのような人物になるのかも気になることろです。

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