海堂尊の「チームバチスタ」は医療現場の臨場感溢れすぎ!相関関係をチェック

海堂尊の「チームバチスタ」は医療現場の臨場感溢れすぎ!ドラマ化された作品は?

海堂尊の「チームバチスタ」は医療現場の臨場感溢れすぎ!現役の医者だった

海堂尊(かいどうたける)は、「チーム・バチスタの栄光」等の医療現場を舞台にしたミステリー小説が人気の作家です。これまで多くの作品が映像化されてきているので、観た人も多いのではないでしょうか。臨場感あふれる医療現場の描写が作品の人気を決定づけたと言われていますが、それもそのはず、海堂尊は現役の医師です。

デビュー当時はもちろん、今も医師を続けている海堂尊は、外科医や病理医としてキャリアを積んだ後、現在は独立行政法人放射線医学総合研究所病院に勤務しています。

海堂尊作品は映像化多数!ドラマ化された作品はデビュー作?

海堂尊のデビュー作にして最大のヒット作「チーム・バチスタの栄光」からはじまるバチスタシリーズ(田口・白鳥シリーズとも呼ばれます)は、その人気を受けて、ドラマ化ばかりか映画化もされています。フジテレビ制作のドラマ版では、主人公の医師・田口を伊藤淳史、その相棒となる厚生労働省の役人・白鳥を仲村トオルが演じました。

映画版では、主人公の田口を女性に変更して竹内結子が主演し、白鳥役を阿部寛が務めています。他にも、NHKで「マドンナ・ヴェルデ」や「極北ラプソディ」がドラマ化されました。

海堂尊のバチスタシリーズの相関関係をチェック!登場人物がリンクしまくり

海堂尊のバチスタシリーズおすすめの読む順番は?

海堂尊のバチスタシリーズは、本編以外にも同じ世界観で登場人物やエピソードが交錯するスピンオフ作品も多数発表されています。おすすめの読む順番としては、まずシリーズ本編の「チーム・バチスタの栄光」「ナイチン・ゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」を発表順通りに読破。続いて、「ナイチン・ゲールの沈黙」と関わりのある「螺鈿迷宮」を。その後本編に戻って、「イノセント・ゲリラの祝祭」、短編が収録された「ジェネラル・ルージュの伝説」、いわゆるバチスタシリーズ(田口・白鳥シリーズ)の最終巻と銘打たれた「ケルベロスの肖像」の順番がおすすめです。と、ここで終わりと思ったら大間違い。「本当に最後の事件」として「ケルベロスの肖像」の2年後に発表され、巻末に全登場人物リストなども収録されている「カレイドスコープの箱庭」も見逃さないようご注意ください。

海堂尊作品は登場人物がリンクしまくり?相関関係をチェック!

海堂尊作品の特徴は、それぞれが独立した作品でありながら、多くの作品が同じ世界観で描かれ、登場人物やエピソードがリンクしているという点です。バチスタシリーズを中心にして、シリーズ外の作品にもバチスタのキャラクターが登場します。バチスタの主人公・田口の上司である高階権太がメインキャラクターとして登場するのは「ブラックペアン1988」。

作中では、若かりし田口の研修医時代の様子も垣間見えます。その「ブラックペアン1988」の主人公・世良雅志は、「極北ラプソディ」にも登場。「ジェネラル・ルージュの凱旋」の人気キャラである天才外科医・速水晃一とともに活躍します。

海堂尊作品の人気の秘密はキャラクター!「ブラックペアン」ドラマ化で二宮和也主演

海堂尊は、実際に現場に立つ医師だからこそ書ける医療現場の実態や、現代医療がおかれた様々な問題点を、小説というエンターテインメントに昇華させた稀有な存在です。
また、バチスタシリーズに代表されるように、海堂尊作品に登場するキャラクターが個性的で魅力的なことも、作品をエンターテインメント性あふれるものにしている一因と言えるでしょう。

バチスタシリーズの主人公にして物語の探偵役にもあたる医師の田口と厚生労働省の役人の白鳥が、対照的な性格な上にそれぞれにキャラが濃いところに惹かれるファンも多いようです。ドラマ版は、そんな2人のキャラクターを強調し、ちぐはぐなやりとりをコミカルに描くことで、重くシリアスなだけに終わらない医療ドラマに仕上げています。そのおかげもあってか、ドラマは大ヒット。その後シリーズ化されて何作も放送されています。

そんな海堂尊作品が、2018年4月にスタートするTBS日曜劇場で再びドラマ化されることが決定しました。ドラマ化される原作小説は「新装版 ブラックペアン1988」。バチスタシリーズの主人公・田口の上司として登場する東城大学医学部付属病院院長・高階権太らの過去を描く作品で、バチスタシリーズのキャラクターの若かりし頃が見られるスピンオフ的な作品でもあります。

物語は、新人研修医の世良雅志が、新任講師の高階や、天才的な手技を持つものの傲慢な性格と高いプライドで周囲となれあうことをしない外科医・渡海征司郎と出会うことで成長していくというもの。4月スタートのドラマ版では、孤高の天才外科医・渡海征司郎を主人公に据え、大学病院での権力争いに立ち向かうダークヒーローとして描くそうです。主演するのは、嵐の二宮和也。ヒットの続くTBS日曜劇場で、高い人気を誇る海堂尊作品を原作にするのですから、制作側の意気込みもかなりものであることは間違いないでしょう。

演技派として知られる二宮和也も、外科医を演じるにあたって準備に怠りはない様子です。「指導の先生に付きっきりで“今、目の前で起こっていること”の説明を伺いながら、先日、心臓の手術を見学させていただきました」と、役作りの勉強を開始していることを明かしています。

近年、医療もののドラマと言えば、米倉涼子が一匹狼の天才外科医を演じたテレビ朝日の「Doctor-X 外科医・大門未知子」の大ヒットがありましたが、二宮和也はそれを超えることができるでしょうか。ドラマのTBSと嵐の二宮和也、そしてヒットメーカーの海堂尊作品が原作という組み合わせがどのようなマジックをみせてくれるのか、放送開始を楽しみに待ちたいです。

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