「攻殻機動隊」シリーズの観るべき順番!世界観を分かりやすく解説!

「攻殻機動隊」シリーズの観るべき順番!世界観を分かりやすく解説!

「攻殻機動隊」シリーズの漫画・TVアニメ・劇場版では設定が違う?観るべき順番は

「攻殻機動隊」シリーズは、士郎正宗の漫画を原作とした、一連のシリーズ。漫画、TVアニメ、劇場版と、1989年以降、さまざまな媒体で展開されてきた「攻殻機動隊」シリーズは、それぞれ登場人物や時代背景が、少しずつ異なります。最初に観るのにおススメなのは、TVアニメ版です。

「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」から5シリーズが制作されており、数字の順番に観ていくと、より理解が深まります。そして劇場版を見ることをおススメします。押井守監督による劇場版は、パラレルワールド的な内容で、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の2年後を描いた作品が「イノセンス」になります。

数字順に追っていき、最新作が「攻殻機動隊 新劇場版」です。最後に見るべきなのが漫画版。1巻、2巻、1.5巻という順番が推奨で、内容は複雑ですが、その分、読みごたえは抜群です。

「攻殻機動隊」シリーズは近未来情報化社界が舞台!世界観を分かりやすく解説

「攻殻機動隊」シリーズは、SF作品です。舞台は、2030年の日本。大規模な核戦争を経て荒廃した世界では、科学技術が飛躍的に発達していました。コンピューターネットワークに脳を直接接続させる「電脳化」や、サイボーグ技術の発展により人類がサイボーグ化する「義体化」も当たり前。普通の人間に加えて、電脳化やサイボーグ化した人間、人工知能を搭載したロボットであるアンドロイド、クローン技術で生み出されたバイオロイドといったさまざまな種が混在し、社会が形成されていました。

そんな中、サイボーグが野良化し、他人の電脳に不正アクセスするサイバー犯罪が発生したりと、情報社会ならではの社会問題が起こります。そんな高度かつ凶悪になるテロや、暗殺、汚職といった犯罪を事前に察知して、被害を最小限に防ぐために設立されたのが、内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」、通称攻殻機動隊です。

「攻殻機動隊」シリーズのグッとくる名言集!おすすめのサントラは?

「攻殻機動隊」シリーズの渋くてカッコいいグッとくる名言集!

「攻殻機動隊」シリーズは、いわゆる特殊組織ものです。そのため、組織に属し、物事に屈することのない大人たちのカッコいい名言が散りばめられています。荒巻大輔の「我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。」「スタンドプレーから生じる、チームワークだけだ」という言葉からは、仕事に対する誇りと責任を感じます。

公安9課のサポートを行うAI搭載の多脚戦車タチコマの「権利とは責任と義務を果たした者のみに与えられるのです」というセリフには、我が身を振り返らせる力が。主人公、草薙素子のセリフで印象的なのは、「世の中に不満があるなら自分を変えろ!!それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ!!」。不満があるのならば、周囲を恨むのではなく、自分を変えろと、まっすぐに喝を入れる言葉に、自然と背筋が伸びます。

「攻殻機動隊」シリーズおススメサントラは?音楽担当は菅野よう子と川井憲次!

「攻殻機動隊」シリーズは、これまで幾度となく映像化されていますが、BGMも、おしゃれでかっこいいと人気です。主にTVシリーズの音楽を担当したのは、菅野よう子。アニメ「マクロス」シリーズのBGMや、歌唱曲を作曲していることでお馴染みですが、2017年より放送される大河ドラマ「おんな城主 直虎」でも音楽を担当することが発表されています。

菅野よう子が作曲した「攻殻機動隊」音楽が収録されたサントラでおススメなのは、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.2 Soundtrack」です。全17曲で、OPフルサイズや、挿入歌も収録されています。また、劇場版の音楽を担当していたのは、川井憲次です。アニメ「モブサイコ100」の音楽も担当している川井憲次作曲で人気なのは、「GHOST IN THE SHELL-攻殻機動隊 2.0 ORIGINAL SOUNDTRACK Soundtrack」。じっくりと聞かせる良曲が揃っています。

「攻殻機動隊」シリーズがハリウッド実写化!最新映像は絶賛も白人女優起用で賛否両論に

「攻殻機動隊」シリーズは、日本を中心に人気を集めてきましたが、スティーヴン・スピルバーグとドリームワークスが実写映画権を獲得。3D技術をふんだんに活用した映画を制作することが発表されています。映画タイトルは「GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル」。イギリスの映画監督ルパート・サンダースがメガホンをとり、脚本は、ジョナサン・ハーマンとジェイミー・モスが担当。劇場版「攻殻機動隊」シリーズを担当している川井憲次の音楽が映画も彩ります。

2016年11月13日には、東京都港区のTABLOIDにて、エクスクルーシブ・イベントが開催されました。公開された最新映像は、ハリウッド的な空気をまといながらも、アジアンテイストの雑多でエキゾチックな雰囲気が残され、さまざまな種が混在する「攻殻機動隊」シリーズの空気を余すことなく再現。美麗で滑らかな映像に、ファンからはスタンディングオベーションが起こり、会場中に拍手が巻き起こったとか。

「脚本とアニメ映像を見て、かなり恐ろしいものだと感じた」と語ったのは、主演の少佐役、スカーレット・ヨハンソンです。「実写化でどうなっていくのか、私がどう貢献できるかを考えると魅力を感じたわ」ともコメントし、意欲的な姿勢を見せています。

しかし、原作では日本人である草薙素子を、白人のスカーレット・ヨハンソンが演じるという点においては、現在、賛否両論となっています。膨大な制作費が投じられてはいるものの、原作がSF作品ということもあり、「攻殻機動隊」の知名度は正直イマイチ。コアなアニメファンか、映画「マトリックス」に影響を与えた作品だと知る映画ファンの集客しか見込めないのでは、という予測から、知名度・話題性ともに十分なスカーレット・ヨハンソンに白羽の矢を立てた、というのが起用理由のようです。

とはいえ、公安9課の部長、荒巻大輔役は、ビートたけしが日本語で務めるなど、日本発の作品である要素が全くなくなるというわけではありません。全米公開は2017年3月31日を予定されている実写映画版「攻殻機動隊」。現代の先進技術で、その世界観がどのように再現されるのか、括目して公開を待ちましょう。

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