熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」あらすじネタバレ!捕らわれの姫は脱出より睡眠!?

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」あらすじネタバレ!捕らわれの姫は脱出より睡眠!?

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」あらすじ!安眠を求める姫の奮闘コメディ

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」は、「週刊少年サンデー」で連載されている漫画です。ポップながら美麗な表紙イラストからは想像できませんが、「魔王城でおやすみ」は、コメディ漫画。人間と魔族が存在する世界で、人と魔族が争っている……そんな王道RPGのような世界が舞台です。

人を支配するべくカイミーン国のスヤリス姫をさらった魔王。人間たちは、姫はさぞ怖い思いをしているだろうと悲しみ憤り、姫を救おうと勇者が旅立ちます。しかし、心配する人々をよそに、魔王城に囚われの身となったスヤリス姫は、寝ること以外することがないと飽き気味の毎日。やがてスヤリス姫は、魔族も巻き込みながら、魔王城での安眠ライフを求めて行動を開始します。

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」ネタバレ!脱出より睡眠が大事!?

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」は、魔王に姫がさらわれる、という王道ストーリが前提としてあります。囚われの身ということは、自由がないということ。寝ること以外することがない、とスヤリス姫は寝てばかりいますが、睡眠環境が良くないせいか、不眠気味でした。

スヤリス姫は、「これは寝具の質が悪いからじゃないか」と、枕を作ることを思い立ちます。とはいえ、囚われている牢の中に材料があるわけもありません。そこで、牢に食事を届けてくれる下級魔族の”でびあくま”をブラッシングし、ふわふわの体毛を手に入れました。そして、ブラッシングで、でびあくまを虜にしたスヤリス姫は、牢の鍵を入手し、牢の外へ。さまざまな魔族を材料にして、とうとう安眠枕を作りあげます。

しかし、安眠の追及に余念がないスヤリス姫は、枕を整えるだけではなく、静かに眠れる環境を求めて魔王城を彷徨うように。スヤリス姫に翻弄される魔族には迷惑な話ですが、スヤリス姫の睡眠にかける情熱と、寝具作成のアイディアと、マイペースさが楽しい作品です。

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」安眠グッズが危険すぎる!登場人物まとめ

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」姫お手製の安眠グッズが危険すぎる!

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」に登場するスヤリス姫の寝具の素材は、魔族の持ち物や、魔族自身の体毛で、スヤリス姫自身が作っています。スヤリス姫が、寝具作成に目覚めるきっかけとなった枕の中身は、でびあくまをブラッシングして得た毛。枕カバーは、知恵を使って得たハーブで染めた魔王城内のカーテンを、はりとげマジロの毛を無断で抜いて得た針で縫って作りました。

姫だからこその傍若無人っぷり。シーツ作成時には、冠と交換で得たハサミを駆使して、大きな布狩りを敢行。目をつけられた布の魔族、おばけふろしきを切って布地を得ます。生きている布だけに、安眠効果とともに、美肌効果も得られるなど、シーツの素材として魔族は最高である様子。それ以外にも、魔族の頭をつかみ、角をヤスリとして使用するなど、姫の安眠グッズ作成は、魔族にとって大変危険なものになっています。

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」登場人物まとめ!不憫で苦労性?

熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」は、マイペースな人類統一国家カイミーン国の姫スヤリスこと、オーロラ・栖夜・リース・カイミーンが主人公。瞳の中の星は王族の証。睡眠中にさらわれたために、魔王城で着用している服はパジャマです。スヤリス姫は、どうやら城にいた時から睡眠に執着していたらしく、睡眠に対するこだわりは人一倍。ブラッシングによりスヤリス姫になついたのは、でびあくまです。

見た目は、くまのぬいぐるみのようですが、背中に悪魔の羽があるのが特徴です。スヤリス姫と出会ってしまった魔族は、たいがい不憫な目にあっています。悪魔協会を管理する”あくましゅうどうし”は、棺桶を奪われた挙句、自身の角をヤスリとして使用されるなど、実にひどい目にあいました。

ほかにも不憫キャラは多く、魔王は、城を自由に闊歩するスヤリス姫に神経をすり減らし、勇者アカツキは、スヤリス姫の行動の影響でなかなか魔王城にたどり着けません。熊之股鍵次「魔王城でおやすみ」では、とかくスヤリス姫の最強さが際立ちます。

熊之股鍵次「ぬいぐるみクラッシュ」は健全な作品です!高校生と全裸ぬいぐるみの生活がすごい

熊之股鍵次「ぬいぐるみクラッシュ」は、「週刊少年サンデーS」にて、2013年より2015年まで連載された作品です。熊之股鍵次にとっては初連載作品であり、デビュー作でもあります。くま耳をつけた全裸の美青年が表紙という、手に取るには若干勇気が必要なビジュアルをしています。

しかし、全裸ではあるものの、発行は小学館ですし、「週刊少年サンデーS」に連載された、れっきとした少年漫画誌掲載作品です。「ぬいぐるみクラッシュ」のあらすじは、ぬいぐるみが大好きな高校生のわたる君が、ある日ゲームセンターのUFOキャッチャーをしていると、UFOキャッチャー内には、シャワーを浴びる全裸の男の姿がありました。

慌てて帰宅したわたる君でしたが、なぜか自宅に全裸男が。男は、自分はぬいぐるみだと言い始め、わたる君の部屋の中にあったぬいぐるみたちも話し始める事態に。モフ太郎と名付けられた全裸男(ぬいぐるみ)は、ぬいぐるみだけに愛されたい欲求が人一倍強く、何かとわたる君を巻き込みます。

しかし、全裸男だけに、愛してもらおうとする姿が、シュールで笑いを誘うのです。熊之股鍵次は、文星芸術大学のマンガ専攻を卒業し、文星芸術大学の教授で、「あしたのジョー」作者でもあるちばてつやからブログで応援メッセージを送られるなど、在学中から、その才能を注目されていました。

「ぬいぐるみクラッシュ」は、かわいい絵柄に、美少年を登場させながら、シュールギャグという作風が「中毒になる」と人気となっています。一方の「魔王城でおやすみ」は、女の子であるスヤリス姫が主人公であることに、作者自身も動揺しているとのこと。

睡眠ファンタジーギャグ漫画という独自路線が光る「魔王城でおやすみ」に、インパクト大の「ぬいぐるみクラッシュ」と、新たな笑いを次々に提供してくれる熊之股鍵次。漫画好きならば、覚えて損はない漫画家です。

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