松本幸四郎 ラマンチャの男に掛ける情熱!弟、中村吉右衛門が人間国宝に選ばれる前から囁かれる確執と仲

松本幸四郎 ラマンチャの男に掛ける情熱!弟、中村吉右衛門が人間国宝に選ばれる前から囁かれる確執と仲

松本幸四郎、ラ・マンチャの男に掛ける情熱!いずれは孫に受け継ぎたい?!

松本幸四郎、人生を変えた「ラ・マンチャの男」との出会い

1969年の初演以来、四十年以上に渡って主人公のセルバンテス&ドン・キホーテを演じ続ける松本幸四郎のライフワーク、ミュージカル『ラ・マンチャの男』が今年9月、大阪・シアターBRAVAで幕を開けます。

2011年の公演で1200回を達成。同一出演者によるミュージカル日本国内最多上演新記録を更新中です。1942年、歌舞伎高麗屋の長男に生まれた松本幸四郎。初舞台は三歳の時で二代目・松本金太郎を襲名しましたが、舞台に出るのが嫌でずっと泣き通しだったそうです。九代目松本幸四郎と『ラ・マンチャの男』との出会いは昭和36年に遡ります。父親である八代目松本幸四郎が一門を率いて帝国劇場専属になったのを発端に大胆にも現代劇へ挑戦したのです。そこで『ラ・マンチャの男』に惚れ込んだ八代目が劇作家・菊田一夫に「息子にやらせてほしい」と頼み込みました。そして昭和45年、『ラ・マンチャの男』日本公演が実現したのです。

松本幸四郎、見果てぬ夢「ラ・マンチャの男」に掛ける情熱 この想い、いずれは孫にも受け継ぎたい!

八代目の願い虚しく、『ラ・マンチャの男』の興行は上手くいきませんでしたが、翌年、ブロードウエイから出演依頼があり、松本幸四郎は国を代表して英語で2か月公演することになります。観客から失笑され、慣れぬ英語との格闘し続けた松本幸四郎は当時のことを「精根尽き果て、心が折れそうになった時に父から『信じている』との手紙を受け取り涙した」と語っています。『ラ・マンチャの男』1200回に向けての公演が博多でスタートした時、千秋楽のカーテンコールで松本幸四郎が歌ったのが、英語版「見果てぬ夢」でした。40年以上に渡って同じ役を演じ続けている松本幸四郎。この歌に勇気づけられ、これからも演じ続けていく覚悟をしたのでしょう。彼の夢は果て無く、どこまでも続いていきます。松本幸四郎の舞台に掛ける情熱と想いは子、そして孫へと受け継がれていくに違いありません。

松本幸四郎、弟、中村吉右衛門が人間国宝に選ばれる前から囁かれる確執と仲

松本幸四郎、前々から囁かれる弟、中村吉右衛門との確執とは

松本幸四郎の弟、中村吉右衛門の当たり役と言えば、何と言っても『鬼平犯科帳』の長谷川平蔵役でしょう。その人気ぶりは歌舞伎を知らなくても分かるほどですが、松本幸四郎と中村吉右衛門の二人が実の兄弟であるというのは、意外と知られていません。母方の祖父、初代・吉右衛門は前々から一人娘に婿養子を取ろうと考えていたのですが「結婚したら二人男の子を産んで、一人は吉右衛門の跡を継がせます」娘の覚悟の言葉にしぶしぶ嫁入りを承諾しました。母親の正子は約束通り二人男の子を産んで、弟の吉右衛門を祖父の養子にしました。長男で実父の元、歌舞伎に囚われず、現代劇やミュージカルなど多方面に活躍の場を伸ばしていった兄の松本幸四郎。それに対し、生まれる前から祖父、播磨屋の伝統ある跡目を継ぐ宿命を背負わされた弟の吉右衛門。二人の仲がよろしくないと噂されるのは、どうやら兄弟の背負った「さだめ」が原因のようです。

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松本幸四郎、弟が人間国宝に選ばれた時の言葉が不仲を語る?

松本幸四郎の弟、吉右衛門は2011年、歌舞伎役者という日本の伝統芸を護る者にとって最高の賞と言える重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。「運が良かっただけ」この言葉は、その時に松本幸四郎が弟に送ったと言われています。この言葉を巡ってまたまた「兄弟の不仲、確執は深い」との噂が流れましたが、実際はどうなのでしょう。歌舞伎は世襲制。芸を継ぐ者にとって想像を絶する厳しい世界です。それは高麗屋の長男に生まれた松本幸四郎が一番分かっているはず。だからこそ「運が良かっただけ」との言葉が出たのではないでしょうか。逆に「これに満足せず、もっともっと芸を磨いてくれ」弟に対する最高のエールにも聞こえます。共演もNGと言われている二人ですが、実の兄弟同士と言うのはお互いに「照れ」や「やりにくさ」もあるでしょう。芸道をとことん研鑽する二人ゆえに、周囲に誤解を招いてしまうのかも知れませんね。

松本幸四郎の「見果てぬ夢」に掛ける想い~我は歩み続けん~

『ラ・マンチャの男』劇中歌「見果てぬ夢」にこのような歌詞があります。「道は極め難く、腕は疲れ果つとも、遠き星をめざして、我は歩み続けん これこそは我が宿命(さだめ)~福井峻訳~」。『ラ・マンチャの男』日本初公演が興行として成功せず、翌年ブロードウエイで慣れぬ英語に苦悩し続けた松本幸四郎。彼にとってこの「見果てぬ夢」こそ、自らの人生そのものでした。「役者はだんだんうまくなるものじゃない。だんだん下手になるものだ。うまくなるのは錯覚だ」。六代目・中村歌右衛門から言われたこの言葉を今でも忘れられないと語る松本幸四郎。同じ役柄を四十年以上に渡って演じ続けてきた彼の演出家として研ぎ澄まされた目は、全ての出演者に細部にわたって厳しく向けられます。それが例え娘であろうと、一切の容赦はないのです。その様子を松本紀保は「舞台にいる父は一体誰なんだろうと感じることがある」と話し、松たか子は「色々なものを背負っている父がその上で芸を磨いている」と逆に勇気づけられたそうです。娼婦アルドンザを自分の仕える王女ドルネシアと最期まで信じ抜いたドン・キホーテ。その揺るがぬ情熱と想いは頑なだった囚人の心さえ変えていきます。「たとえ傷つくとも、力振り絞りて、我は歩み続けん……」松本幸四郎の舞台に掛ける情熱と想いは、どんな困難が待ち受けようとも、未来へ向けてまっすぐに歩み続けることでしょう。

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