三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」古書店ミステリーが面白い!映像化に賛否両論!

2019年3月6日 更新

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」古書店ミステリーが面白い!あらすじネタバレ

三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖」大人気古書店ミステリーがついに完結か!

作家・三上延(みかみえん)の出世作にして、シリーズ累計600万部をこえるヒットとなった小説「ビブリア古書堂の事件手帖」。その面白さは折り紙つきで、北鎌倉の古書店を舞台に、日常のちょっとした謎を解いていくというミステリー小説です。

美貌の古書店店主が謎を解くこのシリーズは、6巻まで発売中。2017年2月25日に発売される7巻で完結予定のため、三上延ファンは、固唾をのんで発売日を待っていました。そこへ飛び込んできたのが、実写化とアニメ映画化の同時発表でした。「ビブリア古書堂の事件手帖」のブームは、まだ終わらないようです。

三上延の人気小説「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズあらすじネタバレ

三上延の小説「ビブリア古書堂の事件手帖」は、古書にまつわる深い知識を中心に謎解きが展開する、ビブリオミステリのジャンルに属しています。古書店「ビブリオ堂」店主の栞子は、古書に関してはけた外れな知識の持ち主ですが、極度の人見知り。そんな「ビブリオ堂」を客として訪れた大輔が、古書にまつわる祖母の謎を解いてもらった縁で勤務することになるというのがあらすじです。

基本的には一話完結で、栞子が、さまざまな客に関する謎を解いていきます。ネタバレすると、謎解きと並行して、栞子と大輔の関係も深まっていき、シリーズ後半で、2人は恋人関係に発展していきます。

三上延「江ノ島西浦写真館」あらすじネタバレ!出身高校、大学は?

三上延はビブリアシリーズだけじゃない!「江ノ島西浦写真館」あらすじネタバレ!

「ビブリア古書堂の事件手帖」が驚異の大ヒットとなった作家の三上延。しかし、三上延が書いているのは、「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズだけではありません。2015年には、「江ノ島西浦写真館」を発売しています。あらすじは、閉館することになった江ノ島西浦写真館に、祖母の遺品整理のため訪れた孫娘の繭が、残された「未渡し写真」の謎を解き、注文主に返しにいくというもの。

ネタバレすると、この作品は、「ビブリア古書堂の事件手帖」と地続きの世界観で描かれており、ビブリアシリーズの2巻に登場した大輔の昔の恋人・高坂晶穂が、繭の大学時代の先輩として登場します。

三上延の出身高校はビブリオの大輔と同じ!大学は?

「ビブリア古書堂の事件手帖」の舞台となる北鎌倉は、実は、作者の三上延にとってかなり馴染み深い場所です。それもそのはず、主人公の1人である大輔の出身高校のモデルとなり、三上延自身も通っていた神奈川県立大船高校の最寄り駅は、JR横須賀線の北鎌倉駅。

そのため、作中では、北鎌倉の街の様子が細かく描かれ、それが物語の魅力の1つになってもいます。大船高校を卒業した後に浪人した三上延は、その後、武蔵大学人文学部社会学科へ進んでいます。高校、大学と文芸部に所属していたそうですから、本好きなのは筋金入りといえそうです。

三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖」映像化に賛否両論!

実写とアニメ映画化が発表されたばかりの「ビブリア古書堂の事件手帖」。詳細は明らかにされていませんが、シリーズ完結間近のタイミングで発表されただけに、かなり力の入ったプロジェクトであることは間違いないでしょう。

実は、三上延によるこのヒット小説が映像化されるのは初めてではありません。2013年に、フジテレビでドラマ化されています。主演に、剛力彩芽とEXILEのAKIRAを迎え、フジテレビの看板ともいえる月9枠での放映という、こちらも力の入った体制でした。しかし、主人公の栞子を演じた剛力彩芽の元気で健康的なイメージが栞子にそぐわないと、キャスティングに異論を投げかける原作ファンも多かったようです。

また、主人公の栞子はロングヘアで眼鏡をかけているのに対し、剛力彩芽は、トレードマークのショートカットそのままでの出演だったため、一部のネット上では「炎上」騒ぎもあったとか。裏返せば、三上延の描いた「ビブリア古書堂の事件手帖」の世界観が、それだけ読者に深く浸透していたということ。実際、三上延は、「ビブリア古書堂の事件手帖」を描くにあたり、物語の舞台を、自身の馴染み深い北鎌倉に設定しただけでなく、取材を重ね、リアルな描写を心がけていました。

そういった工夫が、物語の登場人物たちにも深みやリアルさを与えたことで、読者の心に存在するようになったといえます。「ビブリア古書堂の事件手帖」の魅力を語る上で欠かせないのが、古書にまつわる深い知識です。賛否両論あったとはいえ、フジテレビでドラマが放送された影響も大きかったのか、ドラマの放送後は、作中でとりあげられた古書や作品が次々と話題に。

絶版となっていた作品が復刊したり、ネット書店で一時期品切れになったりと、社会現象にもなりました。また、古書店を舞台にしたビブリオミステリという構想は、三上延に古書店での勤務経験があったことの影響も大きいそうです。実際に、古書店で、値付けや出張買い取りを行った経験が作品に生かされているといいます。そんなリアルな魅力に裏打ちされた作品なだけに、映像化にかなりの期待がかかるのも無理はありません。三上延ファンを裏切らない作品がしあがることを期待するばかりです。

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