森下佳子脚本の大河ドラマ「おんな城主 直虎」前評判!あらすじキャスト

森下佳子脚本の大河ドラマ「おんな城主 直虎」前評判!あらすじキャスト

森下佳子脚本の2017年度大河ドラマ「「おんな城主 直虎」は女性が主人公のオリジナルドラマ

森下佳子(もりしたよしこ)は、TBSドラマ「JIN-仁-」の脚本で脚光を浴び、NHK朝ドラ「ごちそうさん」で向田邦子賞や橋田賞を受賞した、気鋭の実力派脚本家です。森下佳子が脚本を担当する2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公は、後に彦根藩の藩祖となる井伊直政を育てた、遠江井伊谷の女領主・井伊直虎です。

時は戦国時代。駿河の今川、甲斐の武田、三河の徳川など群雄が割拠する中、たび重なる戦で、男の跡継ぎを失った遠江の小国は、生き残りを賭け、女の城主である井伊直虎を立てました。物語は、女性ながらの感性と知恵で、戦国時代を生き抜き、一族を徳川の時代へと導いた、井伊直虎の波乱に満ちた生涯を描きます。

主人公の井伊直虎役を演じるのは、「信長協奏曲」で、信長の妻を凛々しく演じた柴咲コウです。井伊直虎について残された資料は極めて乏しく、「おんな城主 直虎」は、全くのオリジナルドラマ。森下佳子にとっては、脚本家としての真価が問われる重要な作品となりそうです。

森下佳子はNHK朝ドラ「ごちそうさん」の人気女性脚本家

森下佳子は、幼い頃から演劇が好きで、OL生活の傍ら、シナリオ学校で脚本の書き方を学び、脚本家の道に進みました。一昔前までは、極めて特殊な仕事と考えられていた映画やドラマの脚本家という仕事。しかし最近では、一旦就職してから、脚本家を目指す人も多く、1970年代生まれの脚本家が数多く台頭しています。

特に、気鋭の脚本家の登用が相次いでいるのがNHKです。2016年朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の西田征史を筆頭に、「べっぴんさん」の渡辺千穂。そして2013年の「ごちそうさん」に続き、来年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」を担当するのが森下佳子です。

森下佳子脚本ドラマ「天皇の料理番」の魅力!出身高校、大学、プロフィール!

森下佳子はTBSドラマ「JIN-仁-」や「天皇の料理番」でブレイク

森下佳子は、2004年には、TBSドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」で、第42回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の脚本賞を受賞しています。そして2009年に放映された、TBSの大人気ドラマ「JIN-仁-」でブレイクし、広く一般に知られるようになりました。2012年のNHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」は、オリジナルドラマとして高い評価を得て、第32回向田邦子賞、第22回橋田賞を受賞しています。

「ごちそうさん」における料理ドラマのノウハウは、2015年、佐藤健が主演したTBSドラマ「天皇の料理番」にも、大いに活かされたようです。TBSで黄金タッグを組んできた石丸彰彦プロデューサーによると、森下佳子脚本の魅力は「セリフ」。あざとさのない「しんしんと染み渡るセリフ」にこそ、森下佳子のすごさが表れていると語っています。

森下佳子はあの脚本家「家政婦はミタ」遊川和彦の愛弟子だった!

森下佳子は、1971年生まれの45歳。大阪出身の森下佳子は、大阪教育大学附属高等学校池田校舎を経て、東京大学文学部を卒業したという才媛です。小さい頃から演劇が好きで、自ら劇団を立ち上げて活動していましたが、東京大学を卒業して一度は普通に就職します。しばらくはOL生活をしていたものの、やはり演劇の夢絶ちがたく、シナリオ・センターに通い、やがてドラマのプロットライターとしてデビュー。そして出会ったのが、あの「家政婦のミタ」を書いた脚本家の遊川和彦です。

2000年、森下佳子は、遊川和彦が企画した日本テレビの「平成夫婦茶碗」に、プロットライターとして参加していました。あるとき遊川和彦が、プロットライターたちに、コンペで脚本担当を決めると宣言。森下佳子の書いた脚本が採用されることになり、以後しばらく、森下佳子は、遊川和彦企画ドラマの脚本を担当することになりました。森下佳子は、狷介な性格で知られる遊川和彦に徹底的にしごかれることになりますが、幸いなことに潰されることもなく、着実にキャリアと実力をつけていきます。

森下佳子「おんな城主 直虎」は女性トップ脚本家としての真価が問われるオリジナルドラマ

森下佳子は、2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公である直虎の魅力について、インタビューで、女性でありながら、非常に思い切りがよい情勢判断と、治世における女性ながらの柔軟さをあげています。これは、現代女性が実際に社会に生きる上でも、極めて重要なテーマであり、森下佳子が、オリジナルストーリーの中で、どのようなエピソードにして活かすかが楽しみです。

森下佳子は、主役である柴咲コウの、女優でありながら歌手、一見クールに見えながら料理なども得意という、マルチな才能に、直虎を重ね合わせてイメージしている様子。今を生きる女性たちの共感を、どれだけ得ることができるかが、「おんな城主 直虎」の脚本のキモといえます。そしてもうひとつ。女性視聴者にウケるためには、恋愛の要素も欠かせません。井伊家の跡取り娘である直虎には、2人の幼馴染がいました。いいなずけで縁戚にあたる井伊直親。

そして、井伊家に仕えながらも、今川家に通じる家老の息子・小野政次です。井伊直親は三浦春馬、小野政次は高橋一生と、今人気の若手俳優が演じ、物語が進んでいく中で、この3人が、どのように絡んでいくかも注目でしょう。師匠である遊川和彦より早く大河デビューを果たした森下佳子には、一味違うオリジナルドラマを期待したいものです。

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