「オリエント急行殺人事件」が1974年以来の再映画化!ジョニー・デップほか豪華キャストが集結!

「オリエント急行殺人事件」が1974年以来の再映画化!ジョニー・デップほか豪華キャストが集結!

2023年2月8日 更新

「オリエント急行殺人事件」の2017年版と1974年版映画はどう違う?原作はアガサ・クリスティ!

「オリエント急行殺人事件」が2017年に再映画化!ポワロの口髭が違う?

「オリエント急行殺人事件」は、1974年に、監督シドニー・ルメット、主演アルバート・フィニーで制作されたイギリス映画です。もともと人気の高い原作を映画化したことに加え、ショーン・コネリーやイングリッド・バーグマン、ヴァネッサ・レッドグレイヴら豪華なキャスティングも話題となり、大ヒットを記録しました。

アカデミー賞で、脚色賞や撮影賞、衣装デザイン賞など複数にノミネートされたことからもいかに高く評価されていたかが分かります。その映画「オリエント急行殺人事件」が、2017年に再度映画化されました。もちろん、製作スタッフからキャストまで一新されており、監督・主演を「マイティ・ソー」や「シンデレラ」のケネス・ブラナーが兼任するということも1974年版との大きな違いです。

また、近年はさまざまな人種の役者を起用することが多くなっているという事情を踏まえてか、ショーン・コネリーが演じたアーバスノット大佐が、黒人俳優レスリー・オドム・ジュニアに変更になっています。さらに、主人公の名探偵エルキュール・ポワロと言えば口髭が有名ですが、2017年度版「オリエント急行殺人事件」のポアロは、1974年版に比べて、顔からはみ出るほどの大きな口髭を生やして登場します。

演じているケネス・ブラナー曰く、「髭を見て相手が見下すと、ポワロは仕事がやりやすくなるんだ」。1974年版とあえて見た目を違えたことにも、きちんと意図があったようです。

「オリエント急行殺人事件」原作はアガサ・クリスティの代表作のうちの一冊!

「オリエント急行殺人事件」の原作は、1934年に、世界的なベストセラー推理作家のアガサ・クリスティが発表した小説「オリエント急行の殺人」(初翻訳時のタイトルは「十二の刺傷」)です。ヨーロッパを走る豪華列車オリエント急行が舞台となっていて、アメリカ人の大富豪ラチェットが車中で死体になって発見されるという殺人事件から幕が開きます。犯人はオリエント急行の車内にいるはずですが、それぞれアリバイは完璧で、容疑者は一向に浮かんできません。

たまたま乗り合わせた名探偵エルキュール・ポアロは、ラチェットがかつて起きた幼女誘拐殺人事件の犯人だったと知ると、推理を働かせ、驚くべき真相にたどり着きます。奇抜なトリックで読者をあっと言わせた「オリエント急行の殺人」は、「ABC殺人事件」や「そして誰もいなくなった」などたくさんの名著のあるアガサ・クリスティの代表作の1冊に数えられるようになりました。

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「オリエント急行殺人事件」2017年版でもジョニー・デップほか豪華キャストが集結!

「オリエント急行殺人事件」の1974年版は、ショーン・コネリーやイングリッド・バーグマンなど、多く受賞歴を持つ名役者が集められた豪華キャストとなりました。一説には、映画のキャストを一目見ただけで、犯人役が誰かが分からないように、主役級の俳優を揃えたとか。

2017年版でもまた豪華キャストが集結しています。殺されてしまう大富豪役のジョニー・デップをはじめ、「それでも恋するバルセロナ」でアカデミー助演女優賞を受賞したペネロペ・クルスが宣教師役、「危険な関係」のミシェル・ファイファーが未亡人役を。

さらには、「007」M役のジュディ・デンチや、「ブロードチャーチ〜殺意の町〜」のオリヴィア・コールマン、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で主演を務めたデイジー・リドリーなどなど。原作の結末を知っていても、誰もが怪しく見えてしまう……まさにあらゆる映画ファンを満足させる充実のキャスティングとなっています。

「オリエント急行殺人事件」監督と主演はケネス・ブラナーが兼任!

2017年版「オリエント急行殺人事件」の予告編で使用されているのは、アメリカのオルタナティブロックバンド「イマジン・ドラゴンズ」が2017年にシングルリリースした「Believer」です。どこか焦燥感を覚えさえる曲調が、作品の持つミステリアスな雰囲気をいっそう高めます。

リメイク版で監督と主人公のエルキュール・ポワロ役を兼任するのはケネス・ブラナー。舞台俳優としてキャリアをスタートさせると、1989年に、監督と主演を兼任した「ヘンリー五世」でアカデミー賞監督賞と主演男優賞にWノミネートされる快挙を達成した才人です。

その後も、映画「から騒ぎ」や「フランケンシュタイン」など多くの作品で監督と主演を兼任していたましたが、「オリエント急行殺人事件」は、久しぶりの監督・主演を兼任する作品となります。他にも、リドリー・スコットやサイモン・キンバーグらが製作チームに名を連ねるなど、いろいろな意味で豪華な作品になりました。

「オリエント急行殺人事件」は日本でもドラマ化されていた!日本公開日が決定

「オリエント急行殺人事件」の主人公、「髭の探偵」ポワロは、実に50編以上ものアガサ・クリスティ作品に登場している人気のキャラクターです。イギリスでは、「名探偵ポワロ」というタイトルで、「エグゼクティブ・デシジョン」のデヴィッド・スーシェが演じるエルキュール・ポワロを主役に据えたドラマシリーズも制作されています。

今回のリメイクにより、実に43年ぶりに映画化されてスクリーンに蘇ることとなりましたが、「オリエント急行殺人事件」自体は、アガサ・クリスティの代表作というだけあって、実写化自体はテレビで何度もされてきました。日本でも、2015年に、舞台をオリエンタル急行から特急東洋に置き換えて、人気脚本家の三谷幸喜によるスペシャルドラマとして放送されています。

映画作品と同様に、ポアロに当たる勝呂武尊役の野村萬斎をはじめ、松嶋菜々子や嵐の二宮和也、杏、草笛光子、西田敏行、佐藤浩市など、若手からベテランまで日本の人気俳優が勢ぞろいし話題を集めました。

登場人物それぞれの細かい人物描写や、練りに練られたトリックを得意とするアガサ・クリスティは、亡くなってからずいぶん経った今でも、日本で人気の高い作家です。中でも「オリエント急行の殺人」は、名作ランキングで上位が定番となるほど高い人気を誇っています。

アメリカでは2017年11月10日からの公開が予定されている「オリエント急行殺人事件」の日本公開は、2017年12月8日に決定しました。おおよそ半世紀を経た今回の実写化は、ミステリファンはもちろんのこと、前作を楽しんだ映画ファンに加え、新たな世代のファンも獲得しそうです。

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