永井豪が天才と呼ばれる理由!漫画家になるまでの経歴は?

永井豪が天才と呼ばれる理由!漫画家になるまでの経歴は?出典:http://opt.jtb.co.jp

永井豪が天才と呼ばれる理由!漫画家になるまでの経歴は?

永井豪は不出の天才!?「デビルマン」の漫画家が描くギャグはタブーに満ち溢れていた!

永井豪は、「デビルマン」「マジンガーZ」「キューティーハニー」など、昭和のテレビアニメ界を盛り上げた天才漫画家というイメージがあるかもしれません。しかし、永井豪のギャグ漫画を読まずして、その本質を知ることはできないでしょう。

デビューの翌年、1968年に発表した「ハレンチ学園」は、手塚治虫や後世の漫画家に多大な影響を与えた、永井豪の出世作です。しかし、作中に”モーレツごっこ”として登場したスカートめくりが、当時の小学生の間で大流行し、また、生徒へのハレンチ行為が問題視され、教育関係者からの批判が相次いだ超問題作でもあります。挙句、”ハレンチ戦争”に発展して、ギャグ漫画ながら、全ての登場人物が殺し合うという破天荒ぶりは、常人の思考回路で創出できる世界観ではありません。

1969年の「あばしり一家」では、ヤ〇ザな主人公一家が、殺戮が横行する町に越してきて、「ばんざーい!住みよい町だ!」と、抱きあって歓喜します。社会的タブーを異常にデフォルメし、ギャグ化してしまう永井豪の感性は、アニメ化作品ではなかなかお目にかかることはできません。当時の日本では間違いなく革新的。現代でも、「こりゃなんだ!」と目を見張ってしまうあたりに、比類なき天才性を感じさせられます。

永井豪が浪人生から漫画家を目指したワケ!石ノ森章太郎のアシスタントだった時代も

永井豪は、1945年9月6日、石川県輪島市生まれ。7歳からは東京都豊島区で育ち、幼少期に読んだ手塚治虫の漫画「ロストワールド」がきっかけとなり、漫画家を夢見るようになりました。高校卒業後は早稲田大学を目指していた永井豪ですが、浪人生活も3カ月にさしかかった頃に、腸の不調に襲われてしまいます。

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後に、命に別状のない”大腸カタル”だったことが分かりますが、大腸がんを疑った永井豪は、「生きてきた証に漫画作品を残したい」と考え、大学進学を断念し、手塚治虫のアシスタントを志願。手塚プロダクションを訪れたものの、手塚治虫は不在だったため、石ノ森章太郎のアシスタントを務めることになりました。

もともとSFもののストーリー漫画を描きたかった永井豪は、石ノ森章太郎に自分と似た感性を覚え、非常に得るものも多かったようです。しかし、すでに売れっ子となっていた石ノ森章太郎のアシスタント業は多忙を極め、自分の作品を描く時間が得られず、ページ数が少なめのギャグ漫画で、早めのデビューを目指すようになりました。

1967年、永井豪の元に、テレビアニメ「ちびっこ怪獣ヤダモン」の漫画化・連載企画の話が舞い込み、それと並行して、自身の短編ギャグ漫画「目明しポリ吉」で漫画家デビュー。翌年の「ハレンチ学園」で、有名漫画家の仲間入りを果たしました。

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永井豪の自伝漫画「激マン!」が激アツ!「デビルマン」の設定も斬新すぎる!

永井豪の自伝漫画「激マン!」あの名作漫画の裏エピソードが満載!美形主人公は本人モデル!

永井豪の「激マン!」は、「週刊漫画ゴラク」2010年6月4号から不定期連載されている漫画作品です。永井豪の漫画家人生を振り返る自伝漫画ということで、当時の漫画制作の裏話や、作品に込められた想い、世相などがふんだんに盛り込まれています。

これまでの作品の設定の由来や、作中のキャラを死亡させねばならなかった経緯と悲痛など、ファンなら垂涎もののエピソードですよね。しかし、永井豪の作品なだけあって、ただの自伝で済まされるはずもなく、”ノンフィクションに極めて近いフィクション”という、奇妙な銘打ちが。

これまでに永井豪の「激マン」は、第1作目に続き、2016年現在で「マジンガーZ編」「キューティーハニー編」と3作品。それぞれ、永井豪をモデルにした「ながい激」「ナガイ激」「永居香激(ながいかげき)」が主人公として登場しますが、本人とは似ても似つかない美形として描かれています。

これらは編集部の意向だったそうですが、予知能力などの特殊能力を備えている場合もあり、永井豪ならではブッ飛んだセンスも、しっかり楽しめる「激マン!」。これほど突き抜けた自伝漫画はないということで、熱狂的ファンでなくとも必見でしょう。

永井豪漫画「デビルマン」はアニメ版の設定より陰鬱かつ教義的!

永井豪の1972~1973年の漫画作品「デビルマン」は、デビルマンが人類を救うべく、デーモン軍団と対決する作品であり、基本設定は、アニメ作品と共通しています。しかし、アニメ版では、子供の視聴者層を意識して、勧善懲悪ものとして描かれており、主人公の不動明は、悪魔に変身するヒーローでした。

これだけでも前例のない斬新な設定といえますが、技名を叫ぶなど、大衆向けに手心が加えられて、マイルドになっているのは確かです。もともと「デビルマン」は、黙示録をモチーフとしており、漫画版は、極めて終末的にして、人間の絶望を描いた陰鬱な作品です。

アニメ版では、不動明は、デーモンに憑依されてデビルマンとなっていますが、漫画版では、親友・飛鳥了に勧められ、人類を救うべくデーモンと合体しています。人間の心と、悪魔の能力・姿を併せ持ちながら、「俺は悪魔だ」と明確に表明しているのも、陰鬱な漫画版ならではの設定です。最終的に全人類は滅亡し、終末の決戦ではデビルマンも絶命するのですが、結果として、世界が補完された形となっています。

”人類補完計画”なるワードが登場した「新世紀エヴァンゲリオン」は、同じく黙示録をモチーフにした作品ですが、作者の庵野秀明(あんのひであき)は、「デビルマン」の壮大な世界観に影響を受けたと語っています。

永井豪は日本漫画の多様化を実現した天才!西内まりや主演映画「キューティーハニー」公開中

永井豪は、手塚治虫や横山光輝らが登場した、日本の漫画創生期に少年時代を過ごした世代です。「先生たちに迷惑をかけたくない」との思いがあったという永井豪が生み出す作品は、常に仰天させられるものばかりでした。今となっては珍しくもなくなった、搭乗型巨大ロボットを生み出したのは、「マジンガーZ」です。

全ての作品においてエロを忘れず、「マジンガーZ」に登場する女ロボット・アフロダイAの必殺技”おっぱいミサイル”などは、もはや伝説となっています。また、永井豪が、手塚治虫の「リボンの騎士」に影響されて描いたという「キューティーハニー」では、変身のたびに裸体が登場するという、お色気要素を盛り込み、それまでの”少女もの”作品の歴史を塗り替えています。

永井豪は、デビューから50年もの間に、休刊中の作品も含め、7週刊少年誌全てにおいて連載経験を持つ、唯一の漫画家です。最盛期は月5本、700ページに及ぶ連載作を持っており、今もなお2本を抱えています。長編でも5巻を超える作品はなく、短編には駄作も多いとの評価はありますが、引き出しの多さは、永井豪の天才的発想力を物語っているといえるでしょう。

2016年10月1日から、西内まりや主演映画「キューティーハニー」が公開されていますが、永井豪の作品はアニメだけではなく、幾度も実写化されて親しまれ続けています。「人間は表面で判断できない」として勧善懲悪を嫌い、本能的願望に従った結果、エロが全面に押し出された永井豪の奇抜なセンス。多種多様化された現代日本における漫画文化の扉を開いたのは、間違いなく永井豪といえるでしょう。

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