西尾維新「物語シリーズ」名言集!怒涛の言葉遊びで信者量産!

西尾維新「物語シリーズ」名言集!怒涛の言葉遊びで信者量産!

西尾維新「物語シリーズ」個性的すぎるキャラクターたちの名言集!

西尾維新「物語シリーズ」は、講談社BOXより刊行された「化物語(ばけものがたり)」をはじめとする、タイトルに「物語」とついた一連のシリーズを指します。21世紀初頭の日本を舞台に、怪異にまつわる不可思議な物語が展開される「物語シリーズ」。クセのある登場人物たちのセリフもまた、名言として人気です。

シリーズ随一の悪人、貝木泥舟の、「人間は、人間だからいくらでもやり直せる」は、悪人ながら筋の通った面もある貝木らしさがうかがえます。優等生・羽川翼の「だれにでも優しいって、やっぱり無責任だからね」という言葉は、人間関係の難しさを象徴しているかのようです。「失敗や不幸を、犠牲や悲しさを、『いいもの』だとは思えないし……思っちゃ駄目だろ。どうせなら成功して成長したいよ」。主人公、阿良々木暦の言葉は、一見すると前向きな発言に感じられますが、失敗を恐れる人間の本音を代弁する名言ともなっています。

西尾維新「物語シリーズ」独特の言い回しで信者量産の魅力は?

西尾維新は、「物語シリーズ」をはじめ、「戯言シリーズ」や、原作を担当する「めだかボックス」「刀物語」がいずれもメディアミクスされる人気作家です。西尾維新作品の魅力の1つは、独特の会話と言い回し。自分から一歩離れた客観的な物言いと、感情論だけに走らない理知的な言葉選びには、こんなふうに話せたら、と憧れを抱く読者も多いはずです。

作中のセリフには、言葉遊びも多用されていますが、キャラクターの性質に合わせた言葉遊びには、思わずクスリとさせられます。戦場ヶ原ひたぎの「私にとって黒板は、書くものではなくて引っかくものなのよね」というセリフは、「書く」と「ひっかく」がかけられたダジャレのようなセリフに。こういったダジャレ的セリフも、作中ではよくみられる言い回しです。

西尾維新の言葉へのこだわりは、各話のタイトルからも感じ取ることができます。体よりも大きいリュックを背負った姿が、まるでカタツムリのような八九寺真宵(はちくじまよい)がメインキャラクターの物語のタイトルは、「まよいマイマイ」。猫の怪異に憑かれた羽川翼の物語のタイトルは「つばさキャット」など、語感が良く、キャッチ―ながら、内容を端的に表すことにも成功しています。

西尾維新「物語シリーズ」あらすじネタバレ!アニメ化の声優キャストは?

西尾維新「物語シリーズ」怪異と謎が彩る青春物語のあらすじとネタバレ

西尾維新「物語シリーズ」は、高校生の主人公、阿良々木暦が、怪異に憑かれた少女たちと謎に出会う1年間を軸に、過去や未来、パラレルワールドなど、さまざまな時間軸に物語が飛びます。1作目は「化物語」ですが、刊行順が時系列順というわけではない、という点に注意が必要です。

瀕死の吸血鬼、キスショットを助けたことにより、吸血鬼もどきとなってしまった阿良々木暦。「怪異の王」である吸血鬼が出現したことで、霊的エネルギーが乱され、街にはさまざまな怪異が出現するようになってしまいました。それぞれに異なる環境や心理的事情により、怪異に憑かれた少女たちを助けるうちに、暦は、自らも成長していきます。

「物語シリーズ」の主な登場人物は、10代の少年少女です。彼らが本当の自分を見つけるためにもがく姿は、青春そのもの。恋人同士となる阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの関係にも、青春ものらしい爽やかさと甘酸っぱさがあります。

西尾維新「物語シリーズ」豪華すぎるアニメ声優キャスト紹介

西尾維新「物語シリーズ」は、2009年7月に「化物語」がアニメ化されて以降、西尾維新の紡いだ物語を、独特な映像で表現したことで人気となり、セカンドシーズン制作や、アプリ配信、劇場版公開などが続き、2016年現在も人気となっています。

主人公、阿良々木暦役を務めるのは、アニメ「夏目友人帳」夏目貴志や、「進撃の巨人」リヴァイ役で知られている神谷浩史。監督を務める新房昭之も、「神谷さんしかいない」と言うほどのハマり役です。戦場ヶ原ひたぎは、「魔法少女まどか☆マギカ」暁美ほむら役で知られる斎藤千和が演じました。

元はキスショットという名前で最強の吸血鬼だった忍野忍は、歌手活動でも知られている坂本真綾が務めます。他にも、堀江由衣、花澤香菜、加藤英美里、沢城みゆきといった、人気と実力を兼ね備えた女性声優陣がずらりと出演。男性声優も、櫻井孝宏、三木眞一郎らが出演するなど、非常に豪華な顔ぶれとなっています。

西尾維新デビュー作「クビキリサイクル」アニメ化!あえてOVAにする理由とは

西尾維新のデビュー作である「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」が、ついにアニメ化されました。「クビキリサイクル」を含む「戯言シリーズ」の主人公は、語り部たる「ぼく」。戯言遣いと呼ばれる「ぼく」が、遭遇した謎を解く推理的要素と、人外キャラのバトル的要素を含んだ内容になっています。

講談社の推理小説の登竜門的な存在であるメフィスト賞受賞作であるせいか、とりわけ謎解き要素が強い作品となっているのが、デビュー作の「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」の特徴です。「ぼく」と、友人である玖渚友が、日本海の孤島「鴉の濡れ羽島」で遭遇する殺人事件の謎を解いていく過程がメインの本作。

デビュー作にして、すでに、西尾維新らしく、複雑なキャラクターたちの背景設定と、練られた言い回しが多用された作品になっています。2016年8月に「クビキリサイクル青色サヴァンと戯言遣い」のアニメ化が発表され、2016年10月26日には、全8巻になるOVA(オリジナル・アニメーション・ビデオ)の1巻目が発売されました。

以降、毎月1巻ずつ発売されていきます。制作は「物語シリーズ」同様にシャフトが行い、総監督は新房昭之、監督は八瀬祐樹です。ところで、「クビキリサイクル」は、「化物語シリーズ」のアニメ化や、「掟上今日子シリーズ」のドラマ化など、メディアミクスのヒットが続く西尾維新のデビュー作。「クビキリサイクル」も、当然TVアニメになるのかと思いきや、OVAでの発売となり、困惑したファンも多かったでしょう。

OVAで制作された理由には、「クビキリサイクル」が長編ミステリー作品である、という点が大きく関係しています。そこには、TVアニメは、1話が30分で、1クールが12~13話で終了するため、「クビキリサイクル」のような複雑な物語を描くには、視聴者が混乱するだろう、との配慮がありました。

作品自体のクオリティを上げることにもつながるため、作品にとってベストな状態を検討した結果として、OVAでの発売に決まったそうです。制作陣が魂を込め、最高クオリティで映像化された「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」。声優は、「ぼく」役に梶裕貴、玖渚友役に悠木碧、姫菜真姫役に遠藤綾、伊吹かなみ役に川澄綾子など、こちらも実力者ぞろいとなっています。良質な謎と、西尾維新作品ならではの映像世界を心ゆくまでお楽しみください!

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