野木亜紀子は原作実写化に定評アリの脚本家!プロフィールは?

野木亜紀子は原作実写化に定評アリの脚本家!プロフィールは?

野木亜紀子原作実写化に定評あり!ハズレなしの脚本家の実力は?

野木亜紀子は、テレビドラマや映画の脚本を書く脚本家です。2010年のデビュー以降、手掛けてきた作品の多くは、原作付き。実写映画には、岡田准一と榮倉奈々が主演し、ブームとなった有川浩の人気小説「図書館戦争」シリーズがあります。

また、2016年には、松田奈緒子の漫画をドラマ化した「重版出来!」や、海野つなみが漫画原作の「逃げるは恥だが役に立つ」など、いずれも大ヒットを飛ばしたドラマの脚本を担当しました。野木亜紀子が高評価を得ているのは、原作の持つテーマや雰囲気を尊重しているという点です。

映像化される際には、原作の設定やエピソードが、映像に都合の良いように捻じ曲げられていることがあります。しかし、野木亜紀子の場合は、原作を捻じ曲げることなく、映像にできるような要素を追加。これによって、脚本によって原作の良さを損なうことなく、実写ならではの世界を表現する土台を創りあげています。野木亜紀子の脚本は、原作の持つ魅力と、映像表現という双方の力が合わさり、より魅力的な作品を創りあげるためには、絶対に欠かせない要素の1つなのです。

野木亜紀子注目の脚本家のプロフィール!

野木亜紀子の生年月日は公表されていませんが、おおよそ40代の女性です。小さなころの夢は漫画家でしたが、興味は、徐々に演劇の世界へ。学生時代は役者をしていたものの、演劇仲間の演技力の高さを肌で感じ、その道を断念します。映画監督を目指して、日本映画学校へ進学します。

ドキュメンタリー制作会社に就職した野木亜紀子でしたが、インタビューや取材といった現場仕事が向いていないと感じたため、今度は脚本家を目指すように。2010年に、第22回「フジテレビヤングシナリオ大賞」大賞を受賞し、受賞作品である「さよならロビンソンクルーソー」で脚本家としてデビューしました。

野木亜紀子のオリジナル作品は、デビュー作と、共著の2012年放送のドラマ「ラッキーセブン」のみ。「図書館戦争」「主に泣いてます」「空飛ぶ広報室」「掟上今日子の備忘録」「俺物語」「アイアムヒーロー」など、原作付き作品の脚本を手掛け、いずれも大きな話題となりました。

野木亜紀子脚本ドラマ「重版出来」「掟上今日子の備忘録」の視聴率と評判!

野木亜紀子脚本ドラマ「重版出来」編集部を舞台にしたドラマの視聴率と評判!

野木亜紀子脚本ドラマ「重版出来!」は、「月刊!スピリッツ」に連載されている松田奈緒子の漫画を原作とした作品です。TBSにて、2016年4月から6月まで放送されました。物語の舞台は、コミック誌の編集部。漫画誌「週刊バイブス」の新人編集者・黒木華演じる黒沢心を中心に、漫画制作の裏方である編集部の様子をコミカルに描いています。

漫画編集部という設定上、漫画の原稿は不可欠です。「重版出来!」では、松田奈緒子のネームを元に、藤子不二雄A、村上たかし、ゆうきまさみといった現役漫画家が執筆した作品が登場する点でも話題となりました。TwitterなどのSNSでも、放映されるたびにトレンド入りするなど、注目度の高い作品でしたが、視聴率は伸び悩み、最終回は8.9%。しかし、視聴率とファンの評価には明確な差があることは明らかで、満足度の高い良作であると高評価を得ています。

野木亜紀子脚本ドラマ「掟上今日子の備忘録」視聴率と評判!西尾維新×ガッキーで話題に

野木亜紀子脚本ドラマ「掟上今日子の備忘録」は、西尾維新のライトノベル「忘却探偵」シリーズを原作とした作品です。日本テレビにて、2015年10月から12月まで放送されました。「掟上今日子の備忘録」は、寝ると記憶がリセットされ、1日で記憶を失ってしまう美女・新垣結衣演じる掟上今日子が主人公。自身が所長を務める「置手紙探偵事務所」に持ち込まれた依頼を、今日子が、ほぼ1日で解決に導くミステリ作品です。

今日子の総白髪という設定に合わせて、新垣結衣も白髪で登場し、その可愛らしさも話題となりました。視聴率は10%前後を推移し、最終回は10.5%。ファンは首をかしげる視聴率ですが、同時期にスポーツ特番などが重なり、録画や動画サイトでの視聴者が多かったためともいわれています。西尾維新ファンからも酷評を受けず、ほどよくライトなミステリ作品として、特に若年層からの支持が集まりました。

野木亜紀子脚本2016年最大のヒット作「逃げ恥」続編は?

野木亜紀子が脚本を務めた作品の中で、2016年に最も話題となったのは「逃げるは恥だが役に立つ」でしょう。「Kiss」で連載された海野つなみの漫画を原作とした作品です。

就職難の末、父親の紹介で、IT企業に勤める独身男・津崎平匡宅の家事を請け負うことになった森山みくり。定年退職後は田舎に引っ越しをしたいという両親の望みによって、都心に住む場所を失ったみくりは、平匡に「就職としての結婚」を持ち掛けます。雇用主と契約者として同居生活を送っていた2人ですが、徐々に心境に変化が。お互いが恋愛感情を抱いたことで、関係が変化していきます。

津崎平匡を演じた星野源の歌う主題歌「恋」に合わせてキャストが踊る「恋ダンス」もブームとなった「逃げ恥」。TBSにて、2016年10月11日から12月20日まで放送され、平均視聴率は20.8%と、TBSの火曜日枠では最高視聴率を記録しました。みくりと平匡の、奥手な大人同士のもだもだする恋の行方に注目が集まった最終回。1つ前の10話では、平匡がみくりに正式にプロポーズするという展開で終わり、最終回は、プロポーズをみくりが断るという展開からスタートしました。

ギクシャクした関係はさておき、平匡はリストラされたため、生活をするために、みくりも外に働きに出ます。新しく始まった生活では、さまざまな問題に直面しますが、すれ違いながらも会議を重ね、解決を試みる2人。最終的に、みくりが自身の素直な気持ちを平匡に告げることで、正式に両想いになりました。

一応はハッピーエンドとなりましたが、籍はどうするのかといった視聴者の疑問は解決されていません。ドラマの最終回放映時は、そもそも原作が未完結であったため、明確な表現を避けた可能性もあります。「図書館戦争」の映像化に際し、有川浩は、「原作にあってもおかしくないエピソードがたくさんある」と野木亜紀子の脚本を絶賛していました。

「オリジナルキャラクターが登場しても、原作にいても違和感がない」と評され、多くの作家や映像関係者に信頼されている野木亜紀子。原作漫画も大団円の最終回を迎え、続編への期待が高まります。「逃げ恥」の今後も気になりますが、野木亜紀子が今後携わっていく作品にも注目です。

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