野尻命子は裏千家ローマ出張所を拠点に茶道の「心」を伝える!第2回「ブルガリ・アウローラ・アワード」を受賞

野尻命子は裏千家ローマ出張所を拠点に茶道の「心」を伝える!第2回「ブルガリ・アウローラ・アワード」を受賞出典:https://www.scoopnest.com

野尻命子は裏千家ローマ出張所を拠点に茶道を普及!和の心や教えとは?

野尻命子は裏千家ローマ出張所を拠点に茶道を普及!

野尻命子(のじりみちこ)は、茶道裏千家の名誉教授です。裏千家では、世界37カ国、111地域に海外出張所を設けていますが、40年以上も前からイタリアに住んでいる野尻命子は、ローマ出張所を拠点に、ヨーロッパ各地で茶道文化の普及に取り組んでいます。

そんなイタリアでの生活や体験記が綴られているのが、著書「ローマでお茶を チェントロ・ウラセンケ奮戦記」(主婦の友社)です。

野尻命子が伝えたい和の心や教えとは?自分自身の正しいあり方を目指すのが茶道!

茶道とは、普段の生き方だと言う野尻命子。日本では、茶道を、花嫁修業やお稽古事として捉える向きもありますが、本来は、自分自身の正しいあり方を目指すものだと言います。歴史をたどれば、千利休が自分なりに納得したことを形にしたものが茶道です。

お茶碗を持つという動作ひとつにも、多くの意味が込められていますが、作法としての知識だけではなく、その中に込められている和の心を生活に取り入れていくことが大切だと説きます。

スポンサーリンク

野尻命子は、そんな日本文化の奥深さをヨーロッパでも伝えたいと思い続けてきました。世の中が移り変わっても、人間が生きていくという本質的なところは変わりません。歴史が教えてくれることはいつでもどこでも通用すると語る野尻命子の考え方は、ヨーロッパでも多くの人々に支持されています。

野尻命子の渡欧理由は茶道ではなかった!裏千家ローマ出張所を開いた理由とは?

野尻命子の渡欧理由は油絵を学ぶことだった!即席の茶会に神父様が興味津々

野尻命子が渡欧したのは1962年、26歳の時でした。東京藝術大学美術学部絵画科を卒業した野尻命子がローマに行った目的は、油絵を学ぶこと。その時、当時の裏千家の家元から「ヨーロッパで茶道が受け入れられるかどうかリサーチしてください」と頼まれ、茶道具一式を渡されました。

そこであるとき、野尻命子が即席の茶会を開いてみると、神父たちが大変興味を示したとか。それを機に、イタリア人の人々に茶道を教えることになりましたが、いつのまにかそれが本業になっていたそうです。

スポンサーリンク

野尻命子が裏千家ローマ出張所を開いた理由とは?ヨーロッパで茶の心を伝授!

野尻命子がマンションを改造して裏千家のローマ出張所を開いたのは、1969年のことです。以来、神父や芸術家、社会研究者など、多くのイタリア人がローマ出張所に足を運び、茶の心を学ぶようになっています。ヨーロッパでも茶道は受け入れられるのかというリサーチ活動は、いつしか普及活動に変わっていきました。

野尻命子は、茶道で一番大切なことは「正しい呼吸法と姿勢」だと言います。お点前の順番は本を見れば覚えることができますが、呼吸法や姿勢は、日頃から気を付けていないと身につかないもの。もちろん、「正しい呼吸法と姿勢」の重要性は、茶道に限ったことではありません。

しかし、すべてに通じる教えだからこそヨーロッパでも広く受け入れられたのではないでしょうか。野尻命子が教えているのは、茶道の形式や作法ではなく、あくまでも「心」です。

野尻命子が第2回「ブルガリ・アウローラ・アワード」を受賞!自分自身の正しいあり方を探求する人!

野尻命子は、2017年6月28日、第2回「ブルガリ・アウローラ・アワード」を受賞しました。ローマ神話に出てくる女神「アウローラ」が名前の由来となっているこの賞は、高級宝飾品ブランドのブルガリジャパンが、今最も輝く女性「Inspiring Women」に贈るもの。文化や芸能、スポーツなど、さまざまな分野において、創造力と知性、才能に満ちあふれた活動や功績、生き方をしている女性を讃えています。

2017年度の「ブルガリ・アウローラ・アワード」の受賞者は、野尻命子を含めて、女優の夏木マリや、大竹しのぶ、東京都知事の小池百合子や、漫画家のヤマザキマリら10名でした。それぞれの受賞者は、推薦者と共にアワードが授与されますが、野尻命子の推薦者は、陶芸家の樂吉左衛門です。千家十職の1つである楽焼きの茶碗師で、現在は15代目当主となる樂吉左衛門。1970年に、ローマで初めて野尻命子と会ったとき、決してぶれることのない彼女の考え方と生き方に感動したそうです。この出会いは人生における大事な宝物だとも語っています。

野尻命子の名前は、日本ではあまり名前を知られていないかもしれませんが、ヨーロッパではかなり有名で、さまざまな行事にも名を連ねています。2017年3月に行われた、日本とバチカンの国交75周年を記念したお茶会でも、野尻命子がお点前を披露しました。バチカン大使公邸で行われたこのお茶会には、バチカン高官や外交団など100名が参加。400年以上の歴史を持つ唐津焼の茶碗で振る舞われたお茶に、日本の文化の深さを感じていたようです。

茶道は総合芸術だと言われることがありますが、野尻命子が伝えようとしているものはまさにそれ。千利休が茶道という形で残してくれた自分自身の正しいあり方を目指す生き方の伝承者と言えるでしょう。2017年で81歳となった野尻命子ですが、和の心を世界に広く伝えるために、これからもますます活躍し続けてほしいです。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る