小野塚康之は甲子園実況の名物アナウンサー!入局以来、野球実況一筋の情熱が凄かった!

小野塚康之は甲子園実況の名物アナウンサー!年齢、プロフィールは?

小野塚康之の甲子園実況は春夏の風物詩!高校野球ファンのボルテージもMAXに!

小野塚康之は、高校野球の実況において、”甲子園の名物”と呼ばれるNHKアナウンサーです。名物たるゆえんは、NHKらしからぬハイテンションな試合実況と、インパクト抜群の独特な表現力。自ら高校・大学時代は捕手として活躍していたこともあり、そこには常に熱すぎる野球愛がビシビシとほとばしっています。

甲子園実況を担当するようになってから約30年が経ち、今では、「あの実況を聞かなければ甲子園の雰囲気が出ない」と言われるまでになりました。そんな小野塚康之を愛する高校野球ファンの間では、担当試合のスケジュールチェックや、実況中に飛び出す名言をSNSで語り合うという動きも恒例行事となっているようです。

小野塚康之の年齢!NHK入局以来、野球実況一筋の情熱が凄かった!

小野塚康之は、1957年5月23日生まれ。2017年5月で、NHKを定年退職する年齢60歳を迎えます。東京都大田区出身の小野塚康之は、学習院高等科を経て学習院大学を卒業後、1980年にNHKに入局しました。当初から高校野球の実況担当を強く希望し、最初の赴任先・鳥取支局時代から、全国高等学校野球選手権大会県予選の全参加校を独自に取材するなどして、実況のための知識を蓄えていきます。

やがてスポーツ中継、とりわけ野球の看板アナウンサーとしての地位を固めていった小野塚康之が、初めて高校野球の実況を担当したのは1986年のことでした。それから名物化していく約30年の間には、神戸・大阪放送局外へ異動となり、甲子園実況から外れるということもあったようです。そのたびに、「今年の甲子園に小野塚康之がいない!」と高校野球ファンが動揺するほど、あの季節にはなくてはならない存在となっています。

小野塚康之の甲子園実況名言や語録!極意やこだわりとは?

小野塚康之の甲子園実況名言や語録が高校野球ファンの心をわしづかみ!

小野塚康之の甲子園実況における名言や語録は、ネットに”まとめサイト”が誕生するなど、人々の心をわしづかみにしてきました。特に有名なのは、2007年、夏の甲子園決勝の佐賀北対広陵戦、8回裏に生まれた劇的逆転満塁ホームランの実況です。

レフトへの大きな当たりに、「大き~い!レフトへ~!(外野手が)諦めたっ!入ったっ!逆転~!!」と、状況を最も的確に描写する端的な言葉が生み出す目で見た以上の臨場感。衝撃的な場面に誰もが鳥肌を立てる中、「あり得る最も可能性の小さい、そんなシーンが現実でー!」という名ゼリフが、より胸に迫ります。

「高校野球ファンの皆さま、こんにちは」から始まり、「ごきげんよう」と締めくくられるなど、極めて紳士的な小野塚康之の実況。試合では一変し、「しめたが、しまったに変わった~!」「ホームランよりもびっくりする打球!」「いっぱい、さんしーん!見事な投球ぅーっ!」など、本人の興奮が手に取るように伝わる名言を、数えきれないほど残しています。

小野塚康之が甲子園実況でやらないこと!そこには野球への敬意が込められていた

小野塚康之は、「野球がなければ生きていけない」というほどの並々ならない野球愛から、自らを”日本野球株式会社の広報担当”と称しています。そんな小野塚康之の甲子園実況の極意は、高校野球だからといって、美化しないこと。小野塚康之は甲子園大会の期間中、選手の球種の詳細や各校の作戦まで、試合前の学校だけではなく、敗退した学校にまで取材するといいます。

ハイテンションであっても、小野塚康之の実況は、それぞれのチームと野球理論への敬意に基づくものです。そのため、一般的には、大差で負けているチームが終盤で決死の盗塁を決めると、”最後まで諦めない素晴らしいプレイ”と捉えられがちですが、小野塚康之は、”純粋な戦略”と考えます。振り返ってみると、小野塚康之の実況には、飾り立てたフレーズが見られません。さりげない誠意が込められているからこそ、多くの人々が小野塚康之の実況に魅せられるのでしょう。

小野塚康之が2017年春、甲子園・高校野球実況を遂に勇退!

小野塚康之のハイテンション実況は、2017年春の第89回選抜高校野球大会開催中も、ネットのトレンド入りを果たすなど大きな話題を呼びました。特に話題となったのは、大会8日目の早稲田実業対東海大福岡戦。注目の怪物・清宮幸太郎に興奮を抑えきれない小野塚康之に、視聴者は大盛り上がりしました。

一方で、「清宮幸太郎ばかりに肩入れしている」「公平中立の立場からして、おかしいのでは?」といった批判も相次ぎました。以前から、劣勢のチームに「頑張れ!」と声援を送るといったことも多々あり、その部分だけを切り取ると、確かに不公平に聞こえてしまいます。

しかし、決してひいきによるものではく、押さえきれない興奮を吐露する率直な実況だからこそ、多くの高校野球ファンに愛されてきたに違いありません。小野塚康之は、2017年5月でNHKを定年退職するにあたり、3月3日に行われた同大会準決勝の報徳学園対履正社戦で、32年にわたる甲子園実況に幕を下ろしました。

手に汗握る攻防戦の結末に、「よく打った!よく守った!紙一重!」との名言を刻んだ小野塚康之。甲子園を終の棲家と決め、球場が見渡すことができる部屋を借りているという情熱の男は、最後に、「いい試合でした。どちらも負けさせたくなかった」と言い残し、甲子園を後にしました。この夏は、小野塚康之ロスを嘆く高校野球ファンの声が鳴り止みそうにありません。

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