大江千里の現在はジャズピアニストに転身しNYで活躍中!

大江千里の「ありがとう」他ヒット曲をおさらい!今「rain」が人気のワケは?

大江千里の「ありがとう」他ヒット曲をおさらい!ドラマやCMで使われた曲が多い?!

大江千里は、数々のヒット曲を世に出してきたシンガーソングライターです。渡辺美里や松田聖子、光GENJIなどに楽曲を提供していることでも知られています。そんな大江千里のヒット曲の1つが、1992年のTBSドラマ「十年愛」のテーマ曲にもなった「ありがとう」。

大江千里は、主題歌を担当するとともに、ドラマにも、主人公の夫役でレギュラー出演しました。他にも、「十人十色」「あいたい」「何度も叫んだ」など、ドラマやCMで使われた曲が数多くある大江千里は、まさに天性の才能を持つメロディメーカーと言えます。もう1つの代表作「格好悪いふられ方」は、TBSドラマ「結婚したい男たち」のテーマ曲として使われて、50万枚の大ヒットとなっています。

大江千里が今「rain」で人気のワケは?映画のエンディングでもカバーされた!

大江千里の「rain」は、シングルカットされていないにもかかわらず、今でもファンからの根強い人気を誇る楽曲です。1998年に発売されたアルバム「1234」に収録されていましたが、ベストアルバムにも必ず収録されています。ポップで明るい曲調が多い大江千里ですが、「rain」は、雨の街を舞台にした別れの曲。この曲の魅力について、大江千里のファンたちは、「聴いていると情景が思い浮かんできて、何だか切ない気持ちになる」と語っています。

以前、槇原敬之がカバー曲として歌ったことがあります。また、2013年に公開されたアニメ映画「言の葉の庭」のエンディングテーマとして、秦基博がカバーしたことでも話題となりました。エンディングテーマとは、その作品の世界観を集約したものとも言われますが、「rain」は、映画の世界観を体現しただけではなく、観客に、オリジナルを聴いていた青春時代を想起させ、感慨深い気持ちにさせました。

大江千里の歌詞が深い!経歴やプロフィール!

大江千里の歌詞が深い!シンプルな表現で情景を想像させる

大江千里の曲を、文学的だと評価している方もいます。聴いていると、小説や映画のシーンのように、その情景が思い浮かんでくるとか。一口に文学的といっても、過剰に飾りたてることはせず、シンプルな言葉で、ありのままを表現しているところが大江千里のすごさでしょう。「rain」の歌詞を見てみると、「どしゃぶりでもかまわないと ずぶぬれでもかまわないと しぶきあげるきみが消えてく」とあります。

おそらく、男女2人の心がすれ違い、彼女が雨の中飛び出して行ってしまい、彼が「どしゃぶりの雨なのに、どこへ行くの?」と声をかけます。「濡れても構わない」と、彼の手を振り払って去って行く彼女の姿が、映画のワンシーンのように思い浮かびます。彼は彼女を離したくはなく、今も彼女のことを忘れることができないでいる、そんな奥に秘められた思いまで伝わってきます。

大江千里の経歴やプロフィール!

大江千里は、1960年9月6日生まれで、大阪府藤井寺市の出身です。関西学院大学経済学部在学中にCBSソニーからスカウトされて、SDオーディションで「最優秀アーティスト賞」を受賞。1983年5月21日に「ワラビーぬぎすてて」でデビューし、ドラマやCMのテーマに起用されるようなヒット曲を数多く発表してきました。

その人気の高さから、音楽活動だけではなく、俳優やパーソナリティとしても活躍してきた大江千里ですが、2008年に長年の夢だったというジャズ留学のため単身ニューヨークへ。そして2012年、アメリカでジャズピアニストとしてデビューを果たしました。現在もニューヨークを拠点に音楽活動を行っています。

大江千里がニューヨークでチャリティ公演!日本の被災地にエールを送る!

ジャズピアニストとして、ニューヨークで活躍中の大江千里。2017年4月27日には、ニューヨーク在住の現代舞踊家・折原美樹ら日本人アーティストたちと共に、東日本大震災と熊本地震の被災地を支援するためのチャリティ公演を行いました。大江千里はこの公演で、2016年にリリースされた熊本の被災地を応援する曲「KUMAMOTO」をピアノで演奏。

被災者に対して、「あなたはひとりぼっちではない」と呼びかけたいと語っています。苦難を乗り越えて欲しいという気持ちを込めて作ったという「KUMAMOTO」は、ウェブサイトでも聴くことが可能です。ピアノ演奏は大江千里で、歌っているのはジャズシンガーの平麻美子です。

大江千里は、10代の頃からジャズに興味があり、死ぬまでに一度はきちんと学びたいと思っていたと言います。その夢を叶えるべく、2008年の留学によってその一歩を踏み出しました。音楽大学に通っているときに痛感させられたことは、ジャズの土壌で育った優等生たちと、ジャズにすらなっていない自分との差。その差を埋めるために、ジャズの神髄を知ることから、ピアノ演奏の練習まで、ありとあらゆる努力をしたそうです。

そのため、音楽大学を卒業するまでに4年半かかりました。音楽大学卒業後の大江千里は、自身で「PND REOCRDS & MUSIC PUBLISHING」を設立し、ジャズピアニストとしてのデビュー作「Boys Mature Slow」を全米で発売。現在に至るまで、曲作りはもちろん、ブッキングやスポンサー探しなども全て大江千里自身が行っています。

大変なエネルギーが必要だと思われますが、今日一日が人生で最後の日だという思いで、今の生活を大切にしていると語る大江千里。この先、どのように表現活動を行っていくのかを模索しつつ、まだ夢の途中なのかも知れません。その姿から、勇気と情熱があれば、叶えたい夢にはいつでも挑戦できる、と教えられた気がします。

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