大森寿美男はNHKの信頼厚い名脚本家!映画監督作品は?

大森寿美男はNHKの信頼厚い名脚本家!映画監督作品は?出典:http://cinema.pia.co.jp

大森寿美男はNHKの信頼厚い名脚本家!辻村深月作品ドラマ化が白紙になったワケ

大森寿美男は、NHKの信頼も厚いデビュー20年外れなしのベテラン脚本家

最近は、女性脚本家が大人気。カルチャーセンターのシナリオ教室なども、若い女性で大盛況のようです。実際、こういった教室出身の若手女性脚本家がかなり増えています。しかし、彼女たちの書く脚本は、恋愛ものなど特定ジャンルに偏りがち。脚本家として大成することはなかなか難しいようにも見受けられます。

そんな中、1997年、30歳で脚本家デビューして以来20年間、コメディから時代劇まで、あらゆるジャンルの脚本を書き続け、NHKを始め、制作サイドから絶大な信頼を誇るのが、劇作家出身の大森寿美男です。大森寿美男は、1967年生まれの49歳。現在も、NHKの大河ファンタジー「精霊の守り人」が絶賛放映中となっています。

大森寿美男だからこそ陥った「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」制作中止騒動

大森寿美男には、ベテラン脚本家だからこそ起きた事件がありました。2012年、NHKは、新人女性作家の辻村深月が書いた小説「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」のドラマ化を進めていましたが、クランクイン直前、原作者の辻村深月が、大森寿美男の書いた脚本内容を不服として、撮影を拒否。制作が中止されます。

これに対してNHKは、辻村深月の著作権管理委託者の講談社を相手に、損害賠償を起こしますが、東京地方裁判所は、NHKの訴えを棄却する判決を下しました。問題は、大森寿美男の書いた脚本が、辻村深月の小説の構成と異なり、一部内容が省略されていたということだったそうです。原作者の言い分も分からないではありません。

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しかし、小説の構成そのまま、書かれた内容そのままをドラマ化して、その原作の良さが伝わるかというと全くそうではありません。映像化は、大胆な構成の組み替えや、省略、そしてキャスティングの妙があってこそ、原作本来のテーマやイメージが伝わるものです。大森寿美男にしても、プロの脚本家として、映像化にあたってのセオリーはきっと間違っておらず、この問題で、両者が歩みよることはありませんでした。

そんな大森寿美男は、映像化は困難とまでいわれていた「精霊の守り人」の脚本執筆にあたって、原作者である上橋菜穂子と、その方針をともに考え、徹底的に共有することに努めたと言います。具体的には、ドラマにするときに切り取らなければいけないところ、こだわらなければいけないところ、そして、映像作品としておもしろくするためにはどうすればいいか等でした。大森寿美男自身、原作者が喜ぶような脚本を目指したそうです。

大森寿美男監督映画「風が強く吹いている」「アゲイン 28年目の甲子園」あらすじネタバレ

大森寿美男は「風が強く吹いている」でヨコハマ映画祭「新人監督賞」&「審査員特別賞」受賞

大森寿美男は、自らの脚本で、映画監督もこなしています。それが、2009年10月に公開された「風が強く吹いている」です。原作は、直木賞をとった「舟を編む」の三浦しをん。あらすじは、三流大学で、偶然同じボロアパート、通称「アオタケ」に住むことになった落ちこぼれ学生たちが、箱根駅伝出場を目指す青春群像です。

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寄せ集めに過ぎなかった10人でしたが、合宿を経て、箱根駅伝への出場資格を勝ち取ります。1月2日に迎えた箱根駅伝本番では、力走を見せ、シード権を獲得する結果となりました。小出恵介や林遣都など、今注目の若手男優たちが出演した本作で、大森寿美男は、第31回ヨコハマ映画祭「新人監督賞」と「審査員特別賞」をW受賞しています。

大森寿美男の「アゲイン28年目の甲子園」は感動!大人の青春物語

大森寿美男のもう一作には、2015年に制作された、「アゲイン 28年目の甲子園」が挙げられるでしょう。これは、直木賞作家・重松清の作品「アゲイン」を、大森寿美男が脚本化し、自ら監督した作品です。「アゲイン」は、かつて高校球児だった中年の男が、東日本大震災で亡くなった友人の未投かんだった年賀状を、遺児である娘からもらったことから始まります。

それぞれの人生を抱える昔の仲間たちが集まり、マスターズ甲子園をめざす物語で、人生半ばの男たちが、野球を通じて、自分たちの人生を見直し、再出発しようとするヒューマンドラマでした。出演は、中井貴一や柳葉敏郎らに、波瑠や和久井映見が華を添えています。

スポーツを通じて、変わることのない男の友情や人生の再起が描かれている「風が強く吹いている」と「アゲイン」。ともに、映画のツボを心得た佳作といえます。

大森寿美男が次に挑むのは、綾野剛で「フランケンシュタインの恋」

大森寿美男は、この春話題のドラマの脚本も担当します。それが、日本テレビ「フランケンシュタインの恋」です。大森寿美男にとっては、久々のオリジナル作品となる本作。不死のフランケンシュタインに綾野剛が扮し、フランケンシュタインと友人となる大学院生の稲葉を柳楽優弥が演じます。この2人に愛されるリケジョの津軽さんを演じるのは二階堂ふみ。

今話題の俳優がキャスティングされていることで、早くも話題になっています。物語は、100年前、ある事件をきっかけに生み出された怪物フランケンシュタインと人間との友情と恋を描いた、おかしくも切ないラブファンタジー。フランケンシュタインは、従来のように、人間とはかけ離れた肉体とパワーを持っていますが、この作品では、外見は人間と変わりません。ユニークでキュート、優しくて、誰よりも人間らしい心を持っていることが特徴です。

いつか人間として暮らすことを夢見てきたフランケンシュタインは、ある日、偶然出会った津軽さんと恋に落ちてしまいます。しかし、彼は、決して人間に触れることができません。なぜなら、彼の体にはある秘密があるから……。大森寿美男は、同じく日本テレビで、北川景子主演の「悪夢ちゃん」を成功させ、映画化も実現しています。

日本テレビとしては、今回もたぶん同じ路線を狙っているのでしょう。大森寿美男は脚本家として、映像作品の企画を行っている光和インターナショナルとマネジメント契約を結んでいます。そのため、彼の監督作品や脚本の多くは、同社の制作、制作協力によるものです。大森寿美男の脚本家としての成功と信頼の高さは、彼が、映像の制作現場を知り尽くした職人作家であるからに他ありません。

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