大谷翔平をケガが癒えないまま起用する首脳陣の苦悩!メジャー入りに労使協定が「待った」か?

大谷翔平をケガが癒えないまま起用する首脳陣の苦悩!メジャー入りに労使協定が「待った」か?

2022年4月14日 更新

大谷翔平の怪我の原因と日ハム監督・首脳陣の苦悩

大谷翔平のケガの原因に仮病説が!実は二刀流出場の体への負担が原因か?

今や日本プロ野球界を代表する存在となった北海道日本ハムの大谷翔平。投げては剛速球、打っては長打を連発する「二刀流」というフレーズは、彼のためにあるようなものです。強靭な体力に恵まれ、順風満帆に見えていた大谷翔平ですが、2017年は右足首の調子が悪くWBC代表を辞退しました。

今、そのケガの原因を取り沙汰する声が少なくなく、中には仮病説まで乱れ飛んでいます。というのも、ダルビッシュ有とのトレーニングで、キックボクシングをしていた動画が発見されたからです。とはいえ、「メジャー相手に投げられるチャンスが目の前にある。だから投げたくて仕方ないのが本音」とダルビッシュ有が擁護しているように、仮病はまずありえないでしょう。では、彼のケガの原因は何なのでしょうか?これは、「有痛性三角骨障害」と呼ばれるもので、足首をひねったり、過度な負荷が繰り返しかかったりすることで痛みが出るケガだと言います。

一過性の炎症であれば、約2~3週間安静にしていれば痛みは自然と収まるそうですが、慢性的なものになると手術も必要となるので、入念にケアするに越したことはありません。プロ入り以降、あまり休む間もなく、二刀流でほぼ1年間試合出場を続けてきた大谷翔平。当然、体への負担は、想像を絶するレベルだと想像されます。彼の若さと強靭な体力が、二刀流という常識外れの起用を可能にしていたのでしょう。

大谷翔平は、1994年7月5日生まれで、岩手県奥州市出身です。身長193cm、体重97kgで、右投げ左打ち。小学校3年時にリトルリーグで野球を始め、花巻東高校へ進学後、1年春は、野手として公式戦に出場しました。秋からエースを務めるようになると、2年春には最速151kmを記録し、「みちのくのダルビッシュ(有)」の異名で知られるように。甲子園でも150㎞をマークするなど大舞台で注目を集め、2012年10月のドラフト会議で、北海道日本ハムから1巡目で単独指名されました。

本人はメジャーリーグ入りを熱望していたものの、球団挙げての説得に翻意して入団。以降、投打二刀流をこなす規格外のプロ野球選手として人気を獲得しています。プロ入り通算成績は、投手成績は、80試合に登板して39勝13敗、517回2/3を投げて、勝率7割5分、奪三振595、防御率2.49。打者成績は、338試合に出場して、833打数229安打40本塁打135打点、打率2割7分5厘(2016年シーズン終了時点)です。

2015年は15勝で投手3冠に輝き、2016年シーズンは史上最速165㎞をマーク。打者としても打率3割2分2厘をマークし、投手部門と指名打者部門の2つでベストナインに選出されるという史上初の快挙を成し遂げました。

大谷翔平が全力疾走で左大腿筋の肉離れ!ケガが癒えないまま起用する首脳陣の苦悩!

右足首の故障が癒えないまま打者に専念している2017年シーズンは、走塁中に左足を負傷し、1軍から離脱することになってしまった大谷翔平。どうやら、4月8日のオリックス戦で、かねてから痛めていた右足でベースを踏んだ際に、左大腿2頭筋の肉離れを起こしたようです。この光景を見ていたベンチの栗山英樹監督は、右足でベンチを蹴り上げる仕草を見せました。

なぜなら、栗山英樹監督は、大谷翔平に「全力疾走禁止令」を出していただからです。それを無視する形で痛めた右足でベースを踏んだことに、激怒したことは間違いないでしょう。しかし、この起用自体に批判する意見が殺到していたこともまた事実でした。

翌日放送されたTBS系「サンデーモーニング」にゲスト出演していた中畑清は、「栗山監督はいい監督だけど、この起用法は間違っている」「ケガを完治させるため、治療に専念させなかったのか」と苦言。続けて、「選手からすると、全力プレーしていればどっちの足であろうと無意識でベースを踏んじゃうんです」と大谷翔平の気持ちを代弁しました。さらに、「彼の将来を考えたら、治療に専念させるなりして不安のない状態でプレーさせて欲しい」と熱弁をふるっています。

確かに、肉離れは、慢性化すると、その後の選手生命で命取りとなりかねないものです。中途半端に「全力疾走するな」という指示をするだけでは何ら解決しません。しかし、このような指示を出してでも起用せざるを得ないところに、監督ら日ハム首脳陣の深まる苦悩が垣間見えるようでもあります。

大谷翔平の復帰にライバルの嵐・二宮和也も歓喜?!ゲーム対決で垣間見せた「負けず嫌い度」

大谷翔平と二宮和也が夢のゲーム対決!最終回は白熱するも僅差で二宮和也が惜敗!

左太もも裏の肉離れから80日ぶりに戦線復帰した大谷翔平は、2017年6月27日のソフトバンク戦で代打出場しました。負傷した4月8日のオリックス戦以来となった打席は、空振り三振の結果に終わっています。この復帰を誰よりも喜んだのは、ゲームで熱い対戦を演じた「ライバル」嵐・二宮和也かもしれません?!日本テレビの正月恒例特番「元日はTOKIO×嵐」の「嵐にしやがれ」パートで、「日本一の大谷翔平にどんな手をいいから勝ちたい」と、ゲーム勝負を熱望した二宮和也は、野球のバーチャルリアリティゲームで、夢の対決を実現させました。

少年野球チームでプレーした経験を持ち、2014年には、ドラマで高校野球の監督を演じた二宮和也は、「とてつもないスーパースターとの対決に、いち野球ファンとして興奮を隠せません」と大喜び。ゲームの結果は、最終回が予想以上に白熱し、2-3の僅差で二宮和也の惜敗となりました。出演時には、プライベートでは外出をほとんどせずに寮にいて、トレーニングをしたり、長風呂や昼寝をしていることを明かした大谷翔平。寮の設備が完璧すぎてか、寮を出たいとは思わないという無欲なところも披露しています。

大谷翔平がゲーム対決で見せた負けず嫌いぶり!ゲーム設定で登板できず苦笑い!

一見すると、素直で純朴な好青年という印象の強い大谷翔平は、周囲によくイジられる愛されキャラでもあります。その反面で、実は、内に秘めた負けず嫌いな性格も相当なものです。「二刀流など無理だ」という大方の意見に反発し、結果を出して答えてみせた芯の強さはなかなか。ドラフト指名された時期に、メジャーリーグ志向を強く打ち出すといった負けず嫌いぶりも、まさにプロ向きだと言えるでしょう。

そんな大谷翔平が、2017年1月に、都内で行われたコナミの「パワプロフェスティバル2016決勝大会」に登場し、ゲームの対戦で苦笑いを見せました。3イニング制で行われたゲーム対決で、「3番・指名打者」で自らを先発出場させた大谷翔平。6点リードで迎えた最終イニングの3回に登板を試みるも、ゲームの設定が現実に追いつかず、自身を指名打者解除できなかったため、登板をしぶしぶあきらめる羽目に。

ゲーム開発側も「ここまでの投打での活躍は想定していなかった」と話す通り、リアル大谷翔平が、ゲーム設定をも凌駕していることは間違いありません。とはいえ、この日のゲームでは、左中間二塁打を放つ活躍で初回に4得点を演出するなど、打撃面での高い能力を見せてゲームに勝利。「すごく楽しかったです。ナイスゲームでした」と満面の笑みを浮かべました。

大谷翔平のメジャー入りに労使協定が「待った」か?それでもメジャーに送り出したいのが球団の本音とは?

かねてから、メジャーリーグでのプレーを視野に入れてきた大谷翔平。ドラフト指名時にも、メジャーリーグ志望を前面に打ち出し、一時は日本ハム入りが難航した経緯があります。しかし、アメリカ「CBSスポーツ」(電子版)が報じたところによると、「今シーズンオフ、大谷翔平のメジャーリーグ入りの可能性は低くなった」とのこと。

その理由は、金銭面にありました。メジャーリーグは、2016年12月に、「25歳未満の海外選手を獲得する場合、契約金や年俸、出来高などをすべて含め、総額は年間約500万ドル(約5億6700万円)まで」とする新労使協定を締結しました。この約500万ドルとは、その年に獲得する海外選手すべての合計金額を意味しています。今季は、該当選手1人当たり30万ドル(約3300万円)しか使えません。

つまり、大谷翔平がメジャーリーグ入りする場合、契約金額に大きな制限がかかることになります。そのため、彼のメジャー挑戦は、年齢制限が外れる来シーズンオフ以降になるのではないかと記事では説明されていました。しかし、「僕に関係ない」「お金の問題じゃない」とコメントするなど、この新労使協定の締結が大谷翔平の決意に影響を及ぼす気配はなさそうです。

かたや日ハムサイドの本音は、「1日も早く万全な状態でメジャーに送り出したい」というところにある様子。実際、彼のメジャー移籍を見据えて「ポスト・大谷翔平」を育成する意向を漏らしていると伝えられています。いずれにしても、彼が手の届かないところに羽ばたきつつあることに寂しさを隠せません。

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