坂本花織が怪我を乗り越えシニアに転向!ライバル・三原舞依と共に憧れの鈴木明子を超える日は近い?!

坂本花織が怪我(疲労骨折)を乗り越えシニアに転向!三原舞依は親友でライバル!

坂本花織が平昌オリンピックシーズンに満を持してシニアデビュー!フィギュアスケーターに多い疲労骨折!!

ジュニアの頃から注目を集めているフィギュアスケーターの坂本花織が、平昌オリンピックを前にシニアデビューを果たしました。

高さと飛距離のあるダイナミックなジャンプが持ち味の坂本花織ですが、2015~2016年のシーズンは右足のすねを疲労骨折。全くリンクに立てない時期が続き、不完全燃焼の年となっています。そのため、翌2016~2017年シーズンは怪我をしない体作りを心掛け、シニアデビューへ向けて着々とステップアップしていきました。

坂本花織が悩まされた疲労骨折は、これまでにも多くのフィギュアスケーターが経験しています。2016~2017年シーズンには、日本女子フィギュアスケート界のエースである宮原知子が左股関節疲労骨折のため世界選手権を棄権し、平昌オリンピックの日本女子出場枠が「2」となってしまいました。また海外でも、10代の選手の疲労骨折はよく見られる故障です。フィギュアスケートがいかに過酷な競技であるかが分かります。

坂本花織と三原舞依はライバルかつ大親友!中野園子コーチの鬼の指導に2人で耐え抜いた

シニアデビューして平昌オリンピック出場を狙う坂本花織と、同じく平昌オリンピックを目指す三原舞依は、ライバルでありながら親友でもあることで有名です。先にフィギュアスケートを始めていた坂本花織は、三原舞依が同じ門下生となってからのことをこう振り返ります。

「最初のうちは私が勝っていたけれど、あっという間に超されてしまった」。同じ中野園子コーチに師事している坂本花織と三原舞依は、平昌オリンピックを迎える今シーズンは、今までのイメージと違う楽曲に共に挑戦中です。2017年5月にはアメリカで一緒に合宿。慣れない高難度のプログラムで四苦八苦する2人に、中野園子コーチの「泣くなら帰れ!」という怒声が響く中、坂本花織も三原舞依も、歯を食いしばり練習に耐えました。

この合宿を終えた坂本花織は、苦楽を共にした三原舞依を「かけがえのない存在」と言い切り、三原舞依も「(坂本)かおちゃんに負けないようにと思うから頑張れた」とコメントしています。

坂本花織の憧れのフィギュアスケーターは鈴木明子!武器は心肺の強さとダイナミックな高難度ジャンプ!

坂本花織の憧れのフィギュアスケーターは鈴木明子!!坂本花織も惚れた鈴木明子の魅力とは?

坂本花織が「憧れの選手」と公言しているフィギュアスケーターは、摂食障害を乗り越えて、ソチオリンピック8位入賞を果たしたプロフィギュアスケーターの鈴木明子です。「ただ演技するだけではなく、表情でも観客を魅了できる」と、坂本花織は鈴木明子の魅力について朝日新聞のインタビューで語っています。

坂本花織が憧れる鈴木明子は、バンクーバーオリンピックとソチオリンピックで8位に入賞しました。しかし、ソチオリンピック当時の鈴木明子は28歳。選手生命が短いことで知られるフィギュアスケート競技において、遅咲きの選手でした。ジャンプでエッジエラーが取られ、ファンの印象よりも点が出にくいことも多かった鈴木明子ですが、その魅力は何といっても坂本花織も憧れる表現力です。

鈴木明子はプログラムの中のヒロインになり切り、顔の表情も豊かに踊ります。また音楽の解釈も素晴らしく、細かいリズムまで指先で表現するなど、坂本花織が憧れるのも納得のフィギュアスケーターです。

坂本花織の武器は心肺の強さとダイナミックな高難度ジャンプ!

2017年にシニアデビューした坂本花織は、全日本フィギュアスケート選手権の地区予選である近畿選手権で201.15点をマークして優勝しました。これは、国際大会ではないため参考記録扱いとなるものの、坂本花織にとっては初めての200点超えです。こうして平昌オリンピック代表候補に名乗りを上げてきた坂本花織のプロフィールに注目が集まっています。

2000年4月9日、兵庫県神戸市出身の坂本花織は、神戸市立渚中学校を卒業し、神戸野田高等学校に在学している高校生スケーターです。特技は長距離走と水泳で、ここで培われた心肺の強さがフィギュアスケートにも生かされています。高さと飛距離のあるダイナミックなジャンプを、女子では高難度とされる3回転ルッツ×3回転トーループのコンビネーションで飛ぶことができる坂本花織。

しかし、ルッツが「アウトサイド・エッジで踏み切っていない」とエラーがついてしまい、得点が思うように伸びないことが今後の課題です。

坂本花織が試合の空気にのまれてまさかの失速!!太りやすい体質を考慮した食事管理法とは?

坂本花織がシニアの選手として初めて挑んだ、2017年10月のフィギュアスケートGPシリーズ初戦のロシア大会。ショートプログラムでは、持ち前のダイナミックなジャンプとハツラツとした演技で自己ベストの68.88点をマークした坂本花織でしたが、フリースケーティングではまさかの展開が待っていました。

ショートプログラム4位発進となり、表彰台も狙える位置からフリースケーティングに臨んだ坂本花織は、その冒頭、スタート位置で、なんとショートプログラムのポーズをとってしまうという痛恨のミス。「知らない間に空気にのまれてしまっていた」と力なく語る坂本花織は、最初の3回転フリップ・ジャンプで転倒してしまいます。終盤は冷静さをやや取り戻し、失敗したジャンプのリカバリーをしましたが、普段の出来からは遠く、5位という結果に終わってしまいました。

坂本花織を悩ませているもの、それは、気を抜くと太ってしまう自身の体質です。数gの胃の内容物による体の重みさえもジャンプに影響を及ぼすと言われるフィギュアスケートにおいて、体重管理はとても大事です。しかし、坂本花織はまだ高校生。成長を続ける体に負担をかけぬよう、栄養士の指導のもと食事管理を行っています。坂本花織曰く「朝は腹九分目、昼は腹八分目、夜は腹六分目」を心掛けているそうです。

シニアデビュー戦では、慣れない雰囲気にのまれて5位に終わってしまった坂本花織。次のGPシリーズ2戦目は、11月24日から始まるアメリカ大会です。ほろ苦いデビュー戦を糧に、次こそはダイナミックなジャンプと、鈴木明子を憧れとする表現力で、アメリカのスケートファンを賑わせて欲しいです。

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