桜庭和志がパンチドランカーの危機?引退?!入場テーマ曲が伝説的だった!

桜庭和志がパンチドランカーの危機?引退?!vs秋山成勲事件の真相とは

桜庭和志、パンチドランカー症状?引退の危機と隣り合わせか?

桜庭和志とえいば、一世を風靡した総合格闘家。1969年7月14日生まれの46歳で、出身は秋田県南秋田郡昭和町(現在の潟上市)。本来の表記は「櫻庭和志」ですが、「櫻」は常用漢字外という制約があるため、メディアでは「桜庭和志」の表記が一般的となっています。桜庭和志は、小学生の頃にタイガーマスクに憧れ、秋田商業高、中央大学在学時にレスリングで活躍。その後、プロレスや総合格闘技の世界に身を投じました。

総合格闘技では、レアで変則的な技を繰り出して対戦相手を翻弄したことによって、「IQレスラー」の異名で人気を博した桜庭和志。総合格闘技界の強豪グレイシー一族との対戦で、何度も勝利を収め、「グレイシー・ハンター」とも呼ばれています。総合格闘技界で名を上げた桜庭和志ですが、ファンの間では、パンチドランカー症状で引退の危機ではと噂に上っているようです。パンチドランカーとは、繰り返して頭部に強い衝撃を受けることで生じる脳震とうを起因とする進行性の脳障害疾患の症状のこと。常に酔っぱらっているような状況に見えるため、この名で呼ばれます。

ボクサーやプロレス、アメリカンフットボールなど、頭部に強い衝撃を受けるアスリートのいわば職業病ともいえます。本格的な研究が始まったのは2005年ごろからで、詳しいことは解明されていないのが現状です。マイク・ベルナルドや佐竹雅昭など、パンチドランカー症状に苦しんだ格闘家の事例も知られていますが、その背景には、選手たちの経済的な不安定さも指摘されます。実際、桜庭和志は、受け取っていないファイトマネーの額が数千万円に上るのだとか。

経済的に安定していなければ、ボロボロになった身体に鞭打ってもリングに上がらなければならず、ダメージが蓄積され続けるという悪循環。いまだリングに上がっているということは、パンチドランカーではないのかもしれませんが、桜庭和志も、常に引退の危機と隣り合わせのボロボロな状態であるのは間違いありません。

桜庭和志、秋山成勲戦で因縁のファイトに!「二度と会いたくない」と再戦一蹴!

桜庭和志VS秋山成勲のファイトが行なわれたのは、2006年12月31日『K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』。これが因縁の事件に発展すると誰が予想したでしょうか。試合序盤にタックルした桜庭和志でしたが、秋山成勲の足が滑ると感じ、レフェリーにタイムを要求。しかし、レフェリーがタイムを受け入れず、秋山成勲の打撃を一方的に浴び続ける桜庭和志。その後も、桜庭和志は、レフェリーに反則をアピールしたものの、なぜかアピールは受け入れられず。結局、秋山成勲のパウンドを受け続けている状態が危険と判断され、審判長によるストップゴングが鳴りました。

結果は、桜庭和志の1ラウンド5分37秒TKO負け。試合ストップ後も「すごい滑るよ!」など、怒りを隠さなかった桜庭和志。その後、テレビスタッフが偶然撮影したVTRで、秋山成勲が試合前にスキンクリームを塗布する光景が確認されたのです。運営にあたるFEGは「悪意はなく過失」と判断。しかし、ルール上は「試合前にはいかなるものも体に塗ってはならない」と定めていたため、試合は無効試合になりました。

秋山成勲のファイトマネーは全額没収、FEG主催大会への無期限出場停止処分が下され、当試合のレフェリーとほかの審判団も処分を受ける事態に。「機会があったらもう一度笑って試合をしたい」と再戦を希望した秋山成勲でしたが、怒り心頭の桜庭和志は「二度と会いたくない」と一蹴。その後、桜庭和志と秋山成勲が同じリングに上がることはありませんでした。後に桜庭和志が語ったところでは、「確信犯」としか思えない秋山成勲の行為、そして終始煮え切らないFEGの体質そのものを許せなかったようです。

桜庭和志の入場テーマ曲が伝説的だった!アレグラCMでコスプレ披露!

桜庭和志、入場テーマ曲『Speed TK Remix – T.K』が伝説に!小室哲哉リミックスで話題に!

桜庭和志の入場テーマ曲に採用され、伝説的な知名度を誇る『Speed TK Remix – T.K』。桜庭和志が一世を風靡した頃は、この曲のイントロが流れただけで、会場はすさまじいまでの高揚感に包まれたものです。『Speed TK Remix – T.K』は、1997年のアメリカ映画「スピード2」のテーマ曲。リミックスを手がけた小室哲哉によって、原曲のスリリングさとは打って変わった、小室節が炸裂するスピード感満載のサウンドに生まれ変わりました。

桜庭和志の入場テーマ曲『Speed TK Remix – T.K』は小室哲哉の全米デビュー作であり、「TETSUYA “TK” KOMURO」名義で1997年7月にCDがリリース。CDのジャケットには桜庭和志が登場しています。桜庭和志だけでなく、洲鎌栄一、高橋由伸、牧田和久などのアスリートにも入場テーマ曲としても使われてきている『Speed TK Remix – T.K』。

桜庭和志がこの曲を入場テーマに使い始めた当初は、トンガリ感いっぱいのTK流ダンス・ミュージックのサウンドと、桜庭和志の風貌にややミスマッチ感があったのも事実ですが、桜庭和志が結果を残すことで、次第に「桜庭和志の入場テーマ」として認知度を上げていきました。殺伐とした雰囲気が充満するリングで、エンターテイメントとしても大きな役割を果たしている桜庭和志。TKサウンドらしい疾走感溢れるこの曲を聴くだけで、桜庭和志の名勝負が脳裏に蘇ってくるという格闘ファンも多いことでしょう。

桜庭和志、『アレグラFX』テレビCMでコスプレ披露!衣装やカツラも特注!

桜庭和志は、久光製薬の『アレグラFX』テレビCMで、嵐の大野智や奈緒、片桐はいり、夏木マリと共演を果たしてコスプレを披露しています。CMのストーリーは、地球を訪れてから早3年、日本を代表する存在となったアレグラ人の日々をコミカルに描くものです。桜庭和志が扮するのは「アレグラ人 サクラーバ」。2トンの岩を粉々に砕く怪力を誇るパワーキャラですが、やさしく温厚な性格で、多くのアレグラ人から慕われているという設定。

好きな食べ物は、紫芋。紫のスーツ、紫の髪、紫キャップのコスプレで熱演する桜庭和志ですが、実はこの衣装やカツラ、このCM撮影のため桜庭和志に合わせて作られた特注品です。このCMでとても印象的なのが、「アレ~グラ~」の振付ですが、桜庭和志ももちろん、有名なCMやPVの振付を担当している振付師ユニット「振付稼業air:man」から指導を受け、熱演しています!CMも回を重ねるたびに振付の難易度が上がってきており、出演者そろって鏡の前での振付練習が欠かせないのだとか。CMギャラリーとメイキングは久光工業の商品サイトで公開されており、桜庭和志のオフィシャルブログでも確認できます。

桜庭和志、『RIZIN』で青木真也と対戦、ヒクソン・グレイシーと幻の対決実現か?

2015年12月さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015』。この会見には、高田延彦RIZIN統括本部長とヒクソン・グレイシーが出席し、ヒクソンの息子クロン・グレイシーの対戦相手候補の一人として、桜庭和志がリストアップされていたことが明かされたものの実現はなりませんでした。RIZINで計画するマスターズクラスで、桜庭和志vsヒクソン・グレイシーの幻の対決実現を実現させたいとする榊原信行RIZIN実行委員長は、高田延彦vsヒクソン・グレイシーの3度目の対戦にも「見たいとの声があればどこまでも2人を口説く」と意欲満々です。

しかし、興業を成功させるためとはいえ、ピークが過ぎた選手を「レジェンド」と祭り上げ、生命の危険にさらしてまでリングに上げる強引なやり方には、ファンやメディアから疑問が提示されています。RIZIN初日のメインイベントは、桜庭和志 vs 青木真也の新旧エース対決でしたが、結果は青木真也の1ラウンド5分56秒TKOでの圧勝。

しかし、試合後には「体をささげて格闘技を盛り上げたんだな」と桜庭和志にリスペクトを表す一方、「人を潰して盛り上げるのか」と、試合運営に怒りをあらわにする青木真也の談話が聞かれました。このところ、もはや峠を過ぎた花形選手がリングに上がるケースが目立ちます。

今回は、打撃トレーナーとして来日していたピーター・アーツまでもが半ば無理やりに担ぎ出されるありさま。桜庭和志もその犠牲になったとしか思えません。身体がボロボロになってまでもリングに上がらなければならない桜庭和志。青木真也が指摘する通り「体をささげて格闘技を盛り上げ」続けてきた存在であるのは間違いありません。桜庭和志本人は「リングで天寿を全うするのが本望」と言っているほどですから引退は公言しないでしょうが、衰えが隠せないのは一抹の寂しさが残ります。

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