佐藤正午が「月の満ち欠け」で直木賞を受賞!異色作「書くインタビュー」はファン必読!

佐藤正午が「月の満ち欠け」で直木賞を受賞!異色作「書くインタビュー」はファン必読!出典:http://mainichi.jp

佐藤正午の経歴やプロフィール!「月の満ち欠け」で直木賞を受賞!

佐藤正午が60代にして初ノミネート!「月の満ち欠け」で直木賞を受賞!

佐藤正午(さとうしょうご)は、60代にして第175回直木賞を受賞した小説家です。30年以上にわたる作家生活で、直木賞へのノミネートは初めてでしたが、4度目のノミネートとなる柚木麻子や3度目のノミネートとなる宮内悠介といった強敵をおさえての受賞となりました。

受賞作となった「月の満ち欠け」は、生まれ変わりがモチーフとなっており、登場人物には前世の記憶を持った少女が登場します。まさかと思わせる設定ですが、読みだすと、佐藤正午ならではの巧みな描写や物語構成にひきこまれ、ラストは号泣必死だと評判です。

佐藤正午は村上龍と同じ高校だった!経歴やプロフィール!

佐藤正午は、長崎県佐世保市出身で、1955年8月25日生まれです。長崎県立佐世保北高等学校を卒業し、北海道大学へ進学しています。長崎県立佐世保北高等学校と言えば、芥川賞受賞作家の村上龍も輩出した名門校。佐藤正午が小説を書き始めたのは、同じ佐世保出身の作家・野呂邦暢(のろくにのぶ)の作品を読んで感動してファンレターを書いたところ、返事をもらったことがきっかけだとか。

その後、大学を中退して地元へ戻り、本格的に小説家を目指した佐藤正午は、1983年に「永遠の1/2」がすばる文学新人賞を受賞して、28歳でデビューを果たしました。

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佐藤正午の「書くインタビュー」はファン必読!?「身の上話」ほかおすすめは?

佐藤正午のとんでもない異色作「書くインタビュー」はファン必読!?

佐藤正午の作品には「月の満ち欠け」「永遠の1/2」のような長編小説だけでなく、「豚を盗む」「小説家の四季」といったエッセイもあります。その中でも異色の作品が、「書くインタビュー」です。これは、「どのように作品をつくっているのか」をテーマに、編集者が佐藤正午にメールでインタビューし、佐藤正午もメールで答えるというもの。

ファンが気になる作家の日常から、作品をどのようにつくっていくのかまでが明かされます。インタビューという体裁をとっていますが、佐藤正午が自ら質問も回答も書いているのではないかという声も。巧みな構成や、読者を驚かせる展開を得意とする佐藤正午ならばありえそうです。

佐藤正午「身の上話」の執筆の裏側が分かる?そのほかのおすすめは「鳩の撃退法」!

佐藤正午ファン必読の書「書くインタビュー」には、さまざまな作品の創作の舞台裏が描かれます。戸田恵梨香主演でドラマ化されている「身の上話」の出版前の様子や、山田風太郎賞を受賞した「鳩の撃退法」の執筆準備等についても書かれているので、それらの作品を読んでいると、より楽しめそうです。

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ちなみに、「身の上話」は、宝くじに高額当選した女性がたどる数奇な運命を描き、先の読めない展開にページを読む手がとまらない作品。「鳩の撃退法」は、偶然偽札を手にした作家が主人公で、佐藤正午の小説テクニックが存分に発揮され、後半に行くに従い怒涛の展開で畳みかけてきます。どちらも大変おすすめの作品です。

佐藤正午は地元から出ない作家?授賞式も欠席する?

地元・佐世保から、30年以上もの間、世に作品を送り出してきました。東京を拠点にして活動をする作家も多い中で、デビュー以来ずっと地元を離れない人気作家は、珍しい存在かもしれません。普段の打ち合わせ等も佐藤正午の地元で行う場合がほとんどで、授賞式や取材のために上京することもないというのですから、その態度は徹底しています。

直木賞の当落を担当編集者と一緒に待つ、通称「待ち会」も、多くの作家が東京で行うものですが、佐藤正午の場合は、地元の佐世保で行われました。東京で待ち会が行われる場合、主要な出版社の多くが東京にあることから、次から次へと編集者や関係者が集まり、自然と大人数になることがほとんどです。

しかし、佐藤正午の場合は、候補作となった「月の満ち欠け」の担当編集者と、「鳩の撃退法」の担当編集者と、佐藤正午本人の3人だけ。地元でのマイペースな活動を貫いてきた佐藤正午らしい、ささやかな待ち会となりました。そして、直木賞受賞の連絡が入り、佐藤正午が次作を担当する編集者に報告の連絡を入れたところ、なんと東京にいるはずの編集者は、佐藤正午に内緒で佐世保に来ていたと言います。受賞を逃したら、何も告げずに帰ろうと思っていたそうです。なんとも、泣かせる話ですが、編集者にそこまでさせる魅力があることは間違いないでしょう。

編集者がそこまでするという点では、直木賞受賞作「月の満ち欠け」にも、印象的なエピソードがありました。作品に登場する東京駅のステーションホテルや、高田馬場や八戸といった街の描写は、精緻で場の雰囲気をよく表しています。これらは、佐藤正午の代わりに担当編集者が資料を集め、時には、実際に何度もその場を訪れて雰囲気を伝えたりしたそうです。

佐藤正午が佐世保を出ずに豊かな作品世界を作り出し続けられているのには、このようなわけがありました。ちなみに、直木賞の授賞式は東京で行われますが、それについて聞かれた佐藤正午は、「贈呈式の日がちょうど誕生日なんです。だから、こっちで誕生日のお祝いをしているかもしれません」とコメント。もしも、授賞式のために上京したとすれば、佐藤正午にとって20年ぶりの上京になるとか!実際はどうなるかは、佐藤正午の小説のように予想がつかないと言えます。

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