品川徹は大杉漣も認めた劇団出身俳優!娘とのエピソードをブログで披露

品川徹は大杉漣も認めた劇団出身俳優!娘とのエピソードをブログで綴る

品川徹は大杉漣も認めた劇団出身俳優!共演した作品は?

品川徹は、政治家やヤクザのドンなど、重厚な役を演じることの多いベテラン俳優です。品川徹は、もともと劇団自由劇場や劇団転形劇場など、小劇場のアングラ劇団に属していました。劇団転形劇場に至っては、演出家の太田省吾らと共に旗揚げメンバーでもあったと言います。

2018年2月に惜しくも亡くなった大杉漣も、劇団転形劇場出身の1人。生前、「品川徹は目に迫力があり、舞台で演じる時は、セリフがない時でも存在感を出し、“在る人”であり“居る人”だった」と語っていたそうです。太田省吾は、劇団転形劇場の代名詞でもある無言劇と呼ばれる独自のジャンルを生み出した演出家ですが、彼の沈黙三部作には、品川徹と大杉漣も共に出演していました。

その内の1作である「水の駅」は、舞台中央にある細く流れる水を求め、旅途中のさまざまな男女が水を飲んで休憩して去っていく中、言葉を介さずに、心理や人間関係が表現される独創的な作品です。この作品をきっかけに無言でも演じられる芝居の深みを学んだ品川徹は、どのような役でも落ち着いてできるようになったと語っています。

品川徹が娘とのエピソードをブログで綴る!頼まれたのは猫の世話?

プライベートでは2度の結婚経験がある品川徹は、1人目の妻とは死別し、2人目とは離婚しており、現在は独身です。子供は、死別した1人目の妻との間にできた娘が1人。品川徹は、自身の公式ブログの中で、娘とのエピソードを語っています。ある日電話を受けた品川徹は、娘から「顔面神経痛を患ってしまい、1週間の入院中、飼い猫の面倒をみて欲しい」と言われました。

そこで、娘の頼みを快く引き受け、自動給餌機と給水器を購入し、警戒する子猫相手に猫じゃらしなどで手懐けようとした品川徹。その時、マンションで飼い主としか人間との接触がなかった子猫を可哀そうだなと感じたと綴っています。娘の家にはこの時に初めて入ったそうですが、猫の世話を頼まれるくらいですから、親子関係は良好なのでしょう。

品川徹は「白い巨塔」で注目俳優に!声優として「ルパン三世」作品にも出演

品川徹は「白い巨塔」で注目俳優に!大河内教授役がハマり役

若い頃から俳優として活動していましたが、世間的に認知され、注目される俳優になったのは、2003年、67歳の時でした。出演したのは、医学界の腐敗を描いたドラマ「白い巨塔」です。厳格なベテラン医師の大河内教授役を演じ、その重厚な演技がハマり役だと評された品川徹。

それまでは、俳優業だけではなかなか生活できなかったそうですが、「白い巨塔」以降は、NHK大河ドラマ「功名が辻」「花燃ゆ」や、朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」などにも出演し、ますます脚光を浴びるようになりました。1935年12月14日生まれで、2018年には83歳になる高齢ですが、今でも現役の俳優として活躍しています。

品川徹は吹き替えなど声優の仕事も!出演作は?

俳優として注目されるようになる以前の品川徹は、映像作品よりも、アニメや洋画吹き替えの仕事が多かったようです。アニメには、「ゼンダマン」タラニモ役や「少年サンタの大冒険!」アーク役、「魔法のステージファンシーララ」篠原一郎役、「ルパン三世盗まれたルパン~コピーキャットは真夏の蝶~」ドルクルス役などで出演。吹き替えでは、イギリス映画「エリザベス」ガーディナー司教役をはじめ、ホラー映画「タロス・ザ・マミー」マーカス役などに出演しています。

この頃は、生活が厳しかったため、さらに大道具の仕事など他の仕事も並行して行っていたとか。どれだけ生活が厳しくとも、「自分には才能がある」と信じ、役者を辞めるという選択をしなかったからこそ、今の品川徹の姿があるのでしょう。

品川徹が大林宣彦監督から受けた称賛の言葉とは?フランツ・カフカ原作の映画「審判」に出演!

長らく俳優人生を歩んできたものの、品川徹が注目を浴びたのは還暦をとっくに過ぎてからでした。しかし、2014年には、大林宣彦監督作品「野のなななのか」で主演を務め、第24回日本映画プロフェッショナル大賞で個人賞を受賞。「プロフェッショナルという言葉がいい。私もプロと認められたのだと思った」とコメントしました。

花束プレゼンターで登場した大林宣彦監督は、品川徹について、「プロの俳優ではなく、人間のプロだ」と称賛。役作りについて聞かれた品川徹は、「そんなこと考えたことはない。どんな役をやっても品川徹でしかない」と答えています。そんな品川徹が、2018年6月30日から公開される映画「審判」にも出演していることが発表されました。

映画「審判」は、イギリス出身のジョン・ウィリアムズ監督が、フランツ・カフカが書いた同名小説を、現代の東京を舞台に映画化したもの。東京で暮らす銀行員の男性に降りかかる、理不尽で滑稽な出来事が描かれています。品川徹が演じる田辺は、寝たきりの老人ですが、裏ですべてを牛耳っている弁護士です。

寝たきりとは言え、社会への影響力は衰えておらず侮れない田辺の存在が、物語に深みを与えます。これまでもさまざまな役を演じてきた品川徹ですが、この先やってみたいと思う役はまだまだある様子。2015年に、NHKの「スタジオパーク」に出演した際には、「猟奇的な悪役に挑戦してみたい」と話していました。その言葉通り、これまでにない役に挑戦する品川徹の姿も見てみたいものですね。

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