笑福亭仁鶴は「バラエティー生活笑百科」の司会を務めて32年!「たか子姫」の賢妻ぶりとは

笑福亭仁鶴は上方落語の王道を行く大ベテラン!年齢やプロフィールは?

笑福亭仁鶴はNHK「バラエティー生活笑百科」の司会を務めて32年!

全国ネットでも見ることができる数少ない関西発のバラエティ番組。それが、1985年にスタートして32年目を迎えるNHK「バラエティー生活笑百科」です。

土曜の昼のひととき、「トラブル、揉め事、おまへんか?四角い仁鶴が、ま~るく収めまっせ」という、こってりした関西弁のオープニングコールで始まるこの番組。笑福亭仁鶴(しょうふくていにかく)という、けったいでおもろい上方の落語家を、広く全国に知らしめただけではありません。

笑福亭仁鶴に、「人生バラ色、おしゃべり七色」と紹介された上沼恵美子をはじめ、関西の濃い芸人たちを全国に次々と紹介しました。また、日本テレビ「行列のできる法律相談所」など、法律問題を扱った先駆け的な番組でもあります。

笑福亭仁鶴は1960年代から1970年代に一世を風靡した人気タレントだった!

笑福亭仁鶴は1937年生まれで、2017年現在80歳。高校生の頃から落語好きで、人間国宝・桂米朝の一番弟子となった故・桂枝雀とは、素人参加番組の常連仲間だったそうです。桂枝雀が桂米朝に入門した翌年の1961年、笑福亭仁鶴は、6代目笑福亭松鶴に入門。

この2人が、戦後に上方落語を復興した四天王、三代目桂米朝、六代目笑福亭松鶴、五代目桂文枝、三代目桂春団治に続くことで、現在の上方落語界は存在するといっても過言ではありません。笑福亭の落語家は、師匠の松鶴をはじめ、その多くが松竹芸能の所属です。

しかし、笑福亭仁鶴は、師匠・笑福亭松鶴の「吉本が向いてるやろ」の一声で吉本興業へ入ります。まだ漫才ブームも前も吉本興業は、新興の事務所に過ぎませんでした。1960~1970年代、笑福亭仁鶴のラジオやテレビでの大活躍が、今日の吉本興業の礎を作ったと言っても過言ではありません。

吉本興業の総帥・林正之助が、彼だけは、さん付けの敬語で呼んだという逸話があるほどです。笑福亭仁鶴は、タレントとしての活動を控えるようになってからは、もっぱら落語に精進。師匠の笑福亭松鶴とはまた一味違う、こってりとした正統派の上方落語を演じています。

笑福亭仁鶴に囁かれる体調不良説!妻・岡本隆子を亡くしていた!

笑福亭仁鶴80歳の彼を襲った人生最大の悲劇

ここ最近、80歳と高齢になった笑福亭仁鶴を心配する声が高まっています。実は、笑福亭仁鶴に寄り添ってきた最愛の妻たか子姫こと隆子夫人が、2017年6月12日に、72歳で亡くなってしまったからです。まだ駆け出しだった笑福亭仁鶴が、吉本新喜劇の新進女優だった隆子さんに、一途に惚れ込んで結婚したのが1967年。以後半世紀、笑福亭仁鶴は妻の隆子さん一筋でした。子供はいませんでしたが、2人の仲の良さは、業界でも有名でした。

笑福亭仁鶴を半世紀支え続けた「たか子姫」の賢妻ぶり

結婚当初、妻の隆子さんは、毎月の収入として預かる4万円のうち、3万円を笑福亭仁鶴に持たせて、残りの1万円で家計をやりくりする良妻ぶりだったと言います。笑福亭仁鶴は、隆子さんのことを、「たかちゃん」から、いつしか尊敬をこめて「たかこ姫」と呼ぶようになりました。

その後すぐに笑福亭仁鶴の人気に火がつくと、収入は一気に1ケタ増えました。しかし、笑福亭仁鶴のあまりの多忙ぶりに、隆子さんは、「まるで、未亡人のような暮らしや」と嘆いたとか。笑福亭仁鶴の人気が一段落すると、今度は隆子さんが、たか子姫の愛称で、テレビやラジオにタレントとして出演。

その飾らない温かい人柄で、一般のタレントよりはるかに人気者となりました。その後は、2人で仲よく年齢を重ねていっていたようでしたが、このたびのたか子姫の突然の悲報は、笑福亭仁鶴本人だけでなく、多くのたか子姫ファンも、驚き悲しんでいます。

笑福亭仁鶴「バラエティー生活笑百科」収録休みに見る吉本興業の対応「今昔」

笑福亭仁鶴は、ライフワークともいうべきNHK「バラエティー生活笑百科」を、番組開始以来これまで一度も休んだことがありませんでしたが、2017年6月5日の収録を休みました。6月17日と24日放送分の司会に関しては、「室長補佐」役の桂南光が代理を務めています。

笑福亭仁鶴は、人気絶頂の頃、過度の睡眠不足から嘔吐が続き、黄疸が出て起きられなくなったことがありました。隆子さんが医者に連れていこうとすると、すぐに吉本興業のトップ2人が医者を連れて自宅を訪ねて注射。状態が持ち直すと、また仕事場に連れて行ったという、とんでもない逸話が残っています。

今回は、事務所がすぐに笑福亭仁鶴の2週間程度の休養を発表。この対応からは、笑福亭仁鶴にとって、半世紀連れ添った隆子夫人の死去がいかにショックの大きいものであったか、と同時に、吉本興業にとって、いかに偉大でかけがえのない存在であるかが分かるというものです。

吉本興業は、日本最大の芸能プロダクションに成長しましたが、水面下ではいまだに、経営トップと創業者一族との確執や、肥大化した組織の管理体制の緩みなど、さまざまな問題を抱えています。これまで笑福亭仁鶴は、一芸人としての立場から、会社に対して一切文句をつけることはありませんでした。しかし、吉本興業特別問としての今こそ、笑福亭仁鶴には、吉本興業のあるべき今後について、何か一言、言葉を発してもらいたいものです。

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