「将国のアルタイル」中東風世界が舞台の軍記漫画が熱い!原作のどこまでアニメ化される?

2017年9月12日 更新

「将国のアルタイル」中東風世界が舞台の軍記漫画!あらすじネタバレ

「将国のアルタイル」若き将軍の戦いを描く軍記漫画!あらすじ

「将国のアルタイル」は、講談社「月刊少年シリウス」2007年9月号より連載されている作品です。舞台は、中東アラブ系の文化を持つトルキエ将国と、欧州国家をイメージさせるバルトライン帝国という、敵対する2つの国が存在する架空の世界。主人公は、17歳という若さで、トルキエ将国将軍の地位に上り詰めた天才少年マフムート。戦で苦しむ人を増やさないように奮闘していましたが、反逆を疑われた友人を助けようとした行動がとがめられ、将軍職をはく奪されてしまいます。

実は、この事件の裏には、多くの思惑が絡んでおり、その事実を見抜けなかった自身の未熟さを痛感したマフムートは、経験を積むために旅に出ました。しかしトルキエ将国を取り巻く情勢は、バルトライン帝国が他国侵略を虎視眈々と狙っているという不安定さ。戦争を回避しようとマフムートが行動を起こした矢先に、バルトライン帝国が起こしたルメリアナ大戦という侵略戦争が勃発します。「将国のアルタイル」の魅力は、国政、外交、戦など、さまざまなところで起こる心理戦や頭脳戦。周到に練られた作戦により戦況が変わっていく様子に、手に汗を握りながらついついのめり込んでしまいます。

「将国のアルタイル」ネタバレ!真の敵は国内にいる?

明晰な頭脳を持ちながらも、17歳という年相応の融通の利かなさがあるなど、幼い一面も持つ「将国のアルタイル」の主人公マフムート。鷲のイスカンダルを相棒としているからか、「犬鷲のマフムート」と呼ばれています。トルキエ将国は、軍人が統べる国です。国政は複数の将軍たちが参加する会議や多数決により運営されており、将軍以上になると会議への出席権を得られます。

さらに、将軍以上の地位として、13人の将軍、大将軍もあるトルキエ将国。そのため、敵国バルトライン帝国との戦いがメインだと考えがちですが、実は国内の権力争いも重要なポイントとなってきます。特に、13人の将軍の1人である毒薬のザガノス将軍は、トルキエ将国の勢力拡大のため、衛星国家の政権転覆を目論むなど、水面下でさまざまな策を実行している要注意人物。

マフムートも若いですが、ザガノスも18歳で将軍となり、26歳で13人の将軍となるなど、かなりの実力者です。マフムートとは考え方が違うライバルのような存在であるため、最終的には、この若き将軍2名の戦いが描かれるのではと予想されています。

「将国のアルタイル」TVアニメ化!声優キャストや原作との違いは?

「将国のアルタイル」TVアニメ化!声優キャストは?

「将国のアルタイル」のTVアニメは、2017年7月7日より放送中です。国を背負って立つ将軍たちの頭脳を駆使した熱い戦いが、毎週繰り広げられています。出演しているのは、人気の声優ばかり。主人公のマフムート役を務めるのは村瀬歩。アニメ「ハイキュー‼」日向翔陽や、「D.Gray-man HALLOW」アレン・ウォーカーを担当するなど、少年役を数多く担当している若手の人気声優です。

バルトライン帝国との徹底抗争を唱える若き実力者で、13人の将軍の1人であるザガノス役は古川慎。アニメ「ワンパンマン」サイタマ、「orange」須和弘人などを演じ、今注目が集まっています。他にも、トルキエ将国の密偵であるスレイマン役に小西克幸、父に反発して密偵の手伝いをはじめるキュロス役にKENN、ヴェネディック・ブレガ商会所属の私兵隊長アビリガ役に諏訪部順一が出演。

緒方賢一、岡本信彦、島﨑信長、小林ゆう、茅野愛衣、小野大輔、櫻井孝宏、津田健次郎など、多くの人気声優がキャストとして名を連ねています。

「将国のアルタイル」TVアニメと原作漫画の違いは?どこまでアニメ化される?

「将国のアルタイル」は、2007年より連載が続く長編作品です。TVアニメは、2017年7月より2クールで放送される予定となっていますが、長大な作品のすべてを、限られた放送期間内で収めるのは至難の業。そのため、TVアニメ版と原作では異なる点がいくつかあります。

たとえば、マフムートに助け出されたのちに将軍会議にかけられた、ザガノス配下のイブラヒムのキャラ描写。原作では、マフムートは、イブラヒムの役職や思想に関係なく、単に友人だから助けたことになっています。しかしアニメでは、人質も含めた人命を優先する人物だったからこそ助けた、というニュアンスに変更。原作とは少し印象の異なるシーンとなりました。

また、原作に登場する「オアシスの町」「貧民街の盗賊」エピソードは語られていません。それ以外にも、原作のどこまでがアニメで放送されるのかは気になるところです。バルトライン帝国の脅威に対抗するため、外事局長に任命されたマフムートが、敵国を取り囲むように同盟を結成。そのうちの1国にバルトライン帝国が侵攻したことにより勃発するルメリアナ大戦前後あたりで終了するのでは、との予想も多く見られます。

「将国のアルタイル」TVアニメ放送開始!記念原画展を開催

「将国のアルタイル」は、連載開始時はあまり注目されていませんでしたが、物語が進むうちに、じわじわと人気が出てきた作品です。頭脳戦や心理戦を中心とした物語の性質上、さまざまなところに伏線が張られており、物語が進まないと知りえない事実が明かされるにつれ、作品の面白さが読者に伝わるようになっていきました。

作者のカトウコトノは、新潟県にある専門学校「JAM 日本アニメ・マンガ専門学校」を卒業。tono名義で、講談社「月刊少年シリウス」の新人漫画賞を受賞しました。受賞作の「アナスタシアの親衛隊長」が、同誌2007年4月号に掲載されたことで、商業誌デビューを飾ります。

続いて、2007年7月号の別冊付録に、加藤こと名義でコメディ漫画「ゆきだるま」を発表。その後、現在のカトウコトノに名前を変更し、「将国のアルタイル」の連載を開始しました。緻密に作られた物語もさることながら、画面の書き込みの多さには漫画ファンも驚愕しています。

特に、トルキエ将国は中東風の文化を持っているため、衣装には刺繍が細かく施されており、装飾品も多めです。そんなカトウコトノの緻密な絵を堪能できる原画展が、2017年9月9日より東京・GoFaで開催されます。(前半9月9~24日が行われたのち、一部作品の展示替えをして、後半は9月27日から10月9日まで)「将国のアルタイル原画展 ~大将国展~」は、アニメ化を記念して開催される原画展。漫画制作作業のデジタル化が進む中、カトウコトノは、カラーイラスト以外の漫画原稿もすべてアナログで作成しているそうです。

そのため、インクや修正液、トーンなどを使用したモノクロの原稿はもちろん、美麗かつ重厚感のあるカラーイラストの展示も行われます。また、直筆サイン入りのアートグラフや、アニメに関する制作物も展示されます。読者の質問にカトウコトノが答える一問一答や、作画VTRの上映も予定。また、コラボカフェも併設され、メニューを注文すると、特典としてコースターがもらえる特典も。また、出身地である新潟県での展示も行われることが発表されていますが、具体的な日程などはまだ未発表で、続報が待たれます。原作漫画もアニメの放送も好調の「将国のアルタイル」、手に汗握る戦いの行方にご注目ください。

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