田中泯は映画俳優ではなく実は凄いダンサーだった!

田中泯は映画俳優ではなく実は凄いダンサーだった!出典:http://bumblebees.at.webry.info

田中泯の出演映画と存在感!ダンサーの肩書にこだわるワケとは?

田中泯出演映画「たそがれ清兵衛」ベテランの風格漂わせるも、まさかのデビュー作だった!

田中泯(たなかみん)は、好評のうちに幕を閉じた2017年1月期放送のドラマ「A LIFE」で、主演・木村拓哉の父親である寿司職人を演じた俳優です。長セリフはなくとも、「道を極めたり!」と言わんばかりの存在感は、作品を通して圧倒的でした。

田中泯はドラマだけではなく、これまでに多くの映画作品に出演しています。近年では、「るろうに剣心 伝説の最期編」で、緋村剣心をかくまった旧幕府御庭番衆の翁役と言えば、その渋さが若者にも思い当たるはずです。そんな田中泯の、とっておきの出演映画は、2002年の「たそがれ清兵衛」。真田広之が主演する下級武士・清兵衛との果し合いで命を散らす、壮絶な役どころを演じました。

この映画で、田中泯は、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞の他、新人俳優賞を受賞しています。57歳で新人賞とは違和感も甚だしいですが、実は田中泯はベテラン俳優でも何でもなく、驚くべきことに、「たそがれ清兵衛」がデビュー作でした。

田中泯は俳優に非ず!ダンサーの肩書にこだわる独特の哲学とは?

田中泯の本来の姿は、独特なダンスによって森羅万象を表現するダンサーで、活動は世界中に及びます。誰もがダンスに持つイメージとは違い、緩やかで、しなやかな動きから、己に潜在する動作性を引き出すというもの。海や山、どこでもその場を体感しながら生み出されるのが、田中泯の言うダンスです。

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そのため、田中泯は、音楽に合わせてステップを踏む「舞踏家」ではなく、「ダンサー」もしくは「舞踊家」が正しい肩書であるとしています。また、いくら映画やドラマでキャリアを積もうとも、「俳優」ではないそうです。映画「たそがれ清兵衛」に出演した際、田中泯は、「芝居していると、踊っているみたいだと思った」と語っていました。田中泯にとって、全ての身体表現が、ダンスそのものなのかもしれません。

田中泯の学歴やプロフィール!本業は農業従事者!?

田中泯は高学歴を捨ててモダンダンサーに!独特のダンス表現はいつから?

田中泯は、1945年3月10日、東京大空襲の日に東京都八王子市に生まれました。戦後間もない日本では珍しく、男子でありながら、クラシックバレエやモダンダンスを学んだという田中泯。現在も偏差値66を誇る伝統校・東京都立武蔵高校を経て、筑波大学の母体となった国立大学・東京教育大学に進学しますが、中退してモダンダンサーとして活躍するようになります。

その時の田中泯は、振付けとステップによる「舞踏」を生業としていたようですが、1974年になると、現在の独自の表現方法を開始し、芸術界に衝撃を与えました。1978年にフランスにて世界デビューを果たすと、国内外でさまざまな芸術賞を受賞。あらゆる分野の芸術家、表現者が集う集団「身体気象研究所」を立ち上げ、世界中で身体ワークショップを開催するようになりました。

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田中泯にとってのダンスは命そのもの!本業は農業従事者!?

田中泯は、1985年からは山梨県に移住し、自然農法による農業活動を行っています。好きな踊りだけをするためには、まず食べていかなければいけないということで、若者たちを誘って自給自足生活をすることになったのが始まりでした。過疎化した山間の農村の廃屋を借り受けて改築した住居に住まい、2011年頃まで、集団生活を送っていたそうです。

田中泯は現在もこの地に住まい、たった1人で農業を営んでいますが、そこには、「日々の繰り返しの労働の中に何らかの意味がある」という、心身を鍛錬する意味もありました。田中泯は強いて職業を答えるとするならば、食うため、生きるための糧を得る「百姓」かもしれないと言います。ダンスは食うための職業ではなく、自分の生命のバランスを保つためのもの。生命の営みそのものです。

田中泯「A LIFE」「無限の住人」で共演のキムタクを救った言葉とは?

田中泯が出演するドラマ「A LIFE」が、ドラマ不況と言われる中で、最終回視聴率16%超えの有終の美を飾りました。特に、田中泯と木村拓哉が登場するシーンは、交わす言葉は少なくとも、長年の父子関係を思わせる温度がありました。実は今回の田中泯の出演は、木村拓哉の希望によるものだったといいます。

2人の出会いは、田中泯も出演する、2017年4月29日公開の木村拓哉主演映画「無限の住人」の撮影現場でのことでした。撮影が始まったのは、ちょうどSMAP解散騒動が勃発した2016年1月。バッシングの集中砲火だった木村拓哉に、田中泯は、「孤独な時にこそ、カッコよく生きろ」と、アドバイスを送ったと言われています。田中泯は、職業こそ「俳優」ではありませんが、NHK大河ドラマ「龍馬伝」や、映画「永遠の0」といった重量級の作品だけでなく、映画「メゾン・ド・ヒミコ」ではオカマ役を演じるという、非常に懐の深い演じ手です。

当然、そういった信頼もあったに違いありませんが、真摯に己の内面を見つめ、自然体を貫く田中泯の生き方そのものが、木村拓哉の胸を打ったようです。田中泯は、ダンスは自分を成立させる生業であり、職業ではないため、生涯にわたって引退も退職もないといいます。非常にシンプルな生き方ですが、シンプルに生きることこそが、現代社会では難しいもの。その強烈な存在感や影響力は、今の世にこそより強い光を放つのかもしれません。

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