谷口亮デザインのキャラクターが東京オリンピックマスコットに!父も現役のイラストレーター

谷口亮デザインのキャラクターが東京オリンピックマスコットに!ベネッセやCDジャケットも手がけていた

谷口亮デザインのキャラクターが東京オリンピックマスコットに!ゲームのキャラクターみたいと子供から支持

谷口亮(たにぐちりょう)は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックのマスコットをデザインしたことで一躍有名になったイラストレーターです。

東京オリンピックのマスコットデザインには2000件以上の応募がありましたが、マスコット審査会によって選ばれたのは3作品。全国の小学生が参加して行われた「小学生マスコット総選挙」の結果、約11万票を得た谷口亮の作品に決まりました。谷口亮がデザインしたマスコットを選んだ小学生たちの感想で多かったのは、「ゲームのキャラクターみたい」「戦隊もののヒーローみたい」など。まさに今の日本にマッチした作品だと言えるでしょう。

谷口亮がデザインした他の作品は?ベネッセやあのCDジャケットも手がけていた!

東京オリンピックのマスコットデザインで一躍時の人となった以前から、フリーのイラストレーターとして地道に活動を続けてきた谷口亮。自身がデザインしたキャラクターグッズを路上で販売していたこともあると言いますが、メジャーな仕事もしています。

たとえば、ベネッセの小学生向けタブレット学習教材「チャレンジタッチ」に登場するキャラクター「ニャッチ」も谷口亮の作品です。その他には、松本伊代、早見優、堀ちえみの3人が結成した「キューティ★マミー」の2ndシングルCD「アイ・ワナ・ダンス」ジャケットイラストも。

また、アイドルグループ「アイドリング!!!」の4thシングル「職業:アイドル」のCDジャケットなどがあります。LINEスタンプ「ヌヌコ日和」というキャラクタースタンプも人気で、グッズはアマゾンや楽天などのネットショップでも買うことが可能です。

谷口亮を支えた妻とは?父も現役のイラストレーター

谷口亮を支えた妻とは?東京オリンピックマスコット副賞は家族のために

東京オリンピックのマスコットデザインに決定した時、谷口亮は「大好きな奥さんに早く伝えたい」とコメントしていました。実際に夫婦仲はよく、心の底から妻のことが大好きなようです。
谷口亮が結婚したのは2008年。妻は6歳年下で、子供は2人です。時おりレギュラーの仕事が入るものの、近年の公募のコンテストはずっと落選続きだった谷口亮は、貯金を切り崩す生活が続いていました。

しかし、妻から「節約しなきゃ」と言われていた矢先に東京オリンピックのマスコットデザイン決定となり、副賞として100万円がもらえることに。使い道を聞かれた谷口亮は、これまで苦労させた妻や子供たちに少しでもぜいたくをさせてあげたいと語りました。続けて、新たな仕事依頼も増えたことから、支え続けてくれている妻に恩返しをしていきたいと、さらなる意欲を燃やしています。

谷口亮は福岡在住!父も現役のイラストレーター

谷口亮の父は、福岡在住のイラストレーター谷口富(たにぐちゆたか)です。1976年から、雑誌や新聞などの広告イラストやキャラクターデザインなどの仕事をしてきました。2000年頃からは、福岡や熊本、佐賀などでイラスト展を開催するようになり、今も現役で活躍しています。

そもそも谷口亮が自身の道をイラストレーターに定めたのは、2頭身キャラのデザインが父から認められたからでした。そんな父・谷口富のイラストのタッチは、谷口亮のテイストとはまた違い、輪郭のラインがやわらかく、リアルだけれどふんわりやさしいもの。犬や猫をモチーフにすることが多く、石に描いた猫の石絵や、水彩や墨で描いた猫の絵なども人気のようです。

谷口亮のイラストがモンストの特別番組「歌詞再現」でも採用決定!独自のキャラクターを確立させる!

谷口亮は、スマホゲーム「モンスターストライク」の新キャラクター弁財天の登場記念特別番組「「歌詞再現カラオケバトル 激・モン楽祭」でもイラストを描いています。2018年3月9~10日に、YouTube等で配信されていた番組で、モンストファンならば見た方も多かったのではないでしょうか。

谷口亮が描いたのは、モンストの「オラゴン」と、自身のオリジナルキャラ「ヌヌコ」が、ムーの超能力でシャボン玉に入って飛んでいくという場面。これは、東京オリンピックのマスコットの採用が決まった後の初仕事であったばかりか、もともとモンストが大好きだった谷口亮にとって、願ってもいない依頼となりました。イラスト中心のSNSであるpixivでは、「超嬉しい! 毎日遊んでるゲームとコラボできるなんて!! やっててよかったw」と喜びを爆発させています。

谷口亮が今のような2頭身のキャラクターをメインに描くようになったのは、父・谷口富からの助言があったからです。アメリカ・カリフォルニア州にあるカブリロ・カレッジで美術を学び、帰国後は出身地の福岡へ。小~中学校のころに描いていた2頭身のキャラクターを思い出してなんとなく描いてみたところ、父から「このキャラクターで行けばいい」と背中を押され、たくさん描くようになりました。アメリカで学んだデッサンは、キャラクターのバランスや立体的なデザインを考える際には役立つものの、グラフィックデザインソフトの使い方は全て独学です。

そんな谷口亮のこだわりは、他のキャラクターとはかぶらない、自分の個性が残るデザインをすること。「個性が残るデザイン」と口で言うのは簡単ですが、パクリ騒動が後を絶たない現状を思えば、実際はかなり難しいことではないでしょうか。そうした中で、常に新しいものに触れることを意識するなど、個性や感性を磨くための努力を怠らなかった谷口亮。この先は絵本の仕事もしてみたいそうです。夏はアロハシャツで、冬はどてら姿と、間違いなく個性的な谷口亮のこと、今後もいろいろなものを生み出してくれる予感がします。

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