巴亮介「ミュージアム」禁断のサイコホラー漫画!あらすじネタバレ

亮介「ミュージアム」禁断のサイコホラー漫画!あらすじネタバレ

巴亮介「ミュージアム」衝撃のサイコホラーサスペンス漫画のあらすじ

巴亮介「ミュージアム」は、「超戦慄猟奇サスペンスホラー」と銘打たれたマンガ作品です。物語は、猟奇的な殺人事件が発生したところから始まります。被害者の体内に残された「ドッグフードの刑」という意味深な紙。これは、ほぼ原形の残っていない遺体が、どんな目に遭ったのかを示しています。

主人公である沢村久志は、次々と起こる猟奇殺人の犯人を追う警視庁の刑事です。やがて被害者が増えるにつれ、被害者には、共通点が見つかります。それは、4歳の少女が殺害され、樹脂で固められた状態で発見されたという、幼女樹脂詰め事件の裁判を担当した裁判員であったことでした。沢村の妻もまた、事件の裁判員を担当していました。

逮捕されていた犯人、大橋茂は、警察病院内で自殺を図り、死亡。これは、冤罪の可能性がある大橋茂のかたき討ちなのか、全く違う目的があるのか……。合羽を着て蛙のマスクをかぶり、雨の日にだけ現れる猟奇殺人者、自称「芸術家(アーティスト)」の魔の手が沢村たちに伸びます。

巴亮介「ミュージアム」実は打ちきりだった!?最終回と作者の仕掛けネタバレ

巴亮介「ミュージアム」は、2014年4月発売の3巻で完結しています。気になる犯人ですが、沢村は、偶然入った飲食店で、食物アレルギーを持つ客が店員ともめている現場に遭遇し、犯人カエル男が、日光に対するアレルギーを持つ人物ではないかと推測。その仮定に従って、妻子を誘拐したカエル男こと霧島早苗を追うも、逆に捕まってしまいます。

脱出した沢村と警察は、とうとう霧島を追い詰めますが、そこから逃れようと外に出て日の光を浴びた霧嶋は、そのまま昏睡状態に。こうして事件は終息しました。やや駆け足となってしまった「ミュージアム」の最終回。実は、作中に登場するフリーライターの男が持っている名刺に記されたURLからダウンロードしたファイルに、作者からのメッセージが書かれているというサプライズ仕様。

そこには、あまりに際どい描写が多すぎるため、編集部からストップがかかったという裏話も記載されています。

巴亮介「ミュージアム」カエル男のキャラを考察!映画化キャストは?

巴亮介「ミュージアム」連続猟奇殺人犯カエル男のキャラを考察!

巴亮介「ミュージアム」で、読者にも強烈なインパクトを与えたカエル男。自称「アーティスト」で、殺人を芸術に見立てる異常な精神の持ち主です。その正体は、霧島早苗。日光に当たると、皮膚症状や気管支炎を発生させてしまう光線過敏症という自らの体質により身を滅ぼした男です。

彼は、「裁判員連続殺人事件」の発端ともなった、「幼女樹脂詰め殺人事件」の犯人ですが、それ以前にも、とある事件にかかわっています。霧島は、美術商をしていた霧島の両親が、バラバラの肉片となり、1つの人間のように並べられて発見された、未解決の猟奇殺人事件「資産家夫婦バラバラ殺人事件」の被害者の子供でもあり、また犯人でもありました。

実は3巻の冒頭には、霧島に殺害された被害者や関係者の記述の中に、霧嶋夫妻の名前があります。実の父と、継母を殺した霧島。語られないその背景の闇は暗く、深いようです。

巴亮介「ミュージアム」大友啓史監督で映画化!キャストは?

巴亮介「ミュージアム」が完結してから早2年、ついに実写映画が作成されることとなりました。監督は、映画「るろうに剣心」シリーズや、2017年「3月のライオン」でも監督を務める大友啓史。あまりにも非道な猟奇殺人者に立ち向かう刑事、沢村久志を小栗旬が演じます。

沢村の上司である関端浩三を松重豊が、沢村の後輩の新米刑事の西野純一に野村周平、警視庁捜査一課のメンバーである菅原剛を丸山智己、岡部利夫を伊武雅刀が担当。沢村の妻、沢村遥を演じるのは尾野真知子で、沢村の父には大森南朋がキャスティングされています。ここで気になるのは原作では顔出しをするカエル男・霧島早苗を誰が演じるかですが、今のところ公開はされていません。ファンの間では、長谷川博己や森田剛ではないか、という意見もあります。

巴亮介「ミュージアム」公開に先駆けて完全書き下し漫画発表!カエル男誕生の秘密が明かされる

巴亮介「ミュージアム」を原作とした映画「ミュージアム」が、2016年11月12日より公開されます。映画では、読者を震撼させた猟奇殺人事件の現場や、殺害シーンも再現。さらには、小栗旬演じる刑事沢村のアクションシーンもふんだんに盛り込まれ、サイコホラーサスペンスだけではなく、アクションものとしても見どころは満載です。

さらに、映画の公開を記念して、2年ぶりに、「ミュージアム」完全書き下しが発表されました。2016年9月26日発売の「ヤングマガジン」43号より、2号連続で掲載されます。内容は、漫画や映画の冒頭で、遺体だけが発見された「ドックフードの刑」以前の未公開殺人事件の様子や、「殺人アーティスト」カエル男誕生の秘密と全貌秘話。まさに連載終了時に語られなかった、カエル男・霧島早苗を中心とした物語になっています。

また、新装版の刊行も決定しており、単行本未収録エピソードと、完全新作2編60ページも完全収録。「新装版ミュージアム 完本」は、2016年10月20日に上下巻で発売されます。凄惨で救いようのない殺人シーンが話題となった巴亮介の「ミュージアム」。そのグロテスクさが話題として先行していますが、沢村たち警察が、徐々にカエル男を追い詰めていくサスペンス的な過程も、緊迫感があり、ページをめくらせる力があります。

なによりも、巴亮介の恐怖を表現するコマの使い方は秀逸。読者は、じわりじわりと恐怖に侵食されていきます。最近流行りともなっている猟奇ものの中でも、とびきり恐怖をさそわれる「ミュージアム」。読んだ後は、開いた扉の後ろが気になるかもしれませんよ。

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