津田寛治「スカッとジャパン」の津田寬治劇場がオモシロすぎる!北野武監督のお墨付き!

2016年3月4日 更新

津田寛治「スカッとジャパン」の津田寬治劇場がオモシロすぎる!北野武監督のお墨付き!

津田寛治「スカッとジャパン」の津田寬治劇場!超ムカつかせる演技と自爆がオモシロすぎ!

津田寛治の悪役演技が光る、「スカッとジャパン」の津田寛治劇場がオモシロすぎる、と話題になっています。「スカッとジャパン」で、ちょっとスカッとする話「ショートスカッと」に位置付けられる津田寛治劇場。視聴者は、津田寛治演じる嫌な男に心底ムカつき、それを上回る天罰が下るのがオモシロくて仕方ありません。何がスゴイかというと、短時間で、人々に「ほんとにムカつく!」と思わせる津田寛治の演技です。

演じているのは、店員に対して「オイ店員!」と、いちいち高圧的な態度をとり、部下に偉そうにウンチクを垂れたりと、散々な役ばかり。津田寛治の演技は、ウザいくらいに歪んだ表情や、オーバーなイヤミアクションが秀逸なのです。視聴者の、津田寛治に対するムカつきが最高潮に達したところで、「作り置きだろ!」と散々なじったタコ焼きで口の中を火傷したり、水を被ったばかりか転んでしまったりと、最後には自爆に近い悲惨なオチがやってきます。津田寛治の予想以上にみじめったらしい様子もまた、最高なのです。

津田寛治の悪役演技は北野武監督のお墨付き!「あんちゃん、ヤクザだな」

津田寛治が「スカッとジャパン」の津田寛治劇場で魅せる悪役演技は、北野武監督のお墨付きです。実は津田寛治、働いていた喫茶店に北野武監督がやってきた時に、自らプロフィールを渡して猛アタック。それから1年後、再び店を訪れた北野武監督が、津田寛治に与えたのが「ソナチネ(’93)」での喫茶店のウェイター役でした。当初、津田寛治が渡された台本は、A4紙2枚程度のものでしたが、本番前に、いきなり手書き5行程度のセリフが付け加えられ、「ヤクザの事務所のシーンに出てもらおうか」と、北野武監督の独断で、次々と出演シーンが増加。最終的には沖縄ロケにまで同行していました。

「キッズリターン(’96)」では、「あんちゃん、ラーメン屋の店員というよりヤクザだな」と、北野武監督じきじきに悪役顔にお墨付きをもらい、カズオ役に抜擢されています。津田寛治の悪役演技は、北野武監督にイチから育てられたホンモノなのです。

津田寛治出演ドラマ「食の軍師」「警視庁捜査」あらすじキャストネタバレ!

津田寛治出演ドラマ「食の軍師」あらすじキャストネタバレ!

津田寛治出演ドラマ「食の軍師」は、2015年4~6月のTOKYO MXで放送されていた深夜ドラマです。津田寛治演じる主人公・本郷播(ほんごうばん)は、人一倍食事にこだわる中年男。自分の内なる「食の軍師=蜀の軍師」、つまり諸葛亮孔明の声に従い、完璧なる食の組み立てを追い求めて、日々飲食店を食べ歩いています。完璧とする食は、味が良いと同時に粋でなくてはならないため、行列のできる人気店や高級店にはいかない、というポリシーの持ち主である本郷。

また本郷は、店で鉢合わせすることが多い青年・力石薫(りきいしかおる)のメニューオーダーを「見事な陣立て」と、勝手にライバル視しし、毎回、この2人のバトルを中心にストーリーが展開してきます。青年・力石薫役には高岡奏輔、諸葛亮孔明役には笹井英介。その他、毎回訪れる店の店員には、3人前後のゲスト出演者が招かれている上、かなりの確率でミニスカート美女が登場します。

津田寛治出演ドラマ「警視庁捜査一課9係」あらすじキャストネタバレ!

津田寛治出演ドラマ「警視庁捜査一課9係」は、2006~2015年の間に、シリーズ通算10本、スペシャル2本が放送されています。警視庁捜査第一課に新設された「第9係」を率いるのは、渡瀬恒彦演じる係長・加納倫太郎。第9係の6人の刑事たちと共に、多発する凶悪難事件を、1話完結形式で解決に導いていきます。第9係のメンバーである浅輪直樹役は井ノ原快彦、小宮山志保役は羽田美智子、村瀬健吾役に津田寛治、青柳靖役には吹越満が起用。

「警視庁捜査一課9係」では、事件解決エピソードと並行して描かれる、中越典子演じる加納倫太郎の娘・石川倫子と、父の部下であり、父と同じ刑事の道を行く浅輪直樹の恋の行方も見どころです。津田寛治演じる村瀬健吾は、強い出世欲を持ちながら空回りばかりの、生真面目で融通が効かないタイプ。相棒である小宮山志保との間の微妙な関係も、ファンにはたまらないシーンとなっています。

津田寛治「スカッとジャパン」は超ムカつくけど、実はカッコイイ!

津田寛治の「スカッとジャパン」津田寛治劇場での印象は、「とにかくムカつく男」「残念な男」ですが、現在放送中のトヨタ自動車新CM「バッド・スーパー・サラリー」篇に出演する津田寛治は「硬質でカッコイイ男」。同CMでは、トヨタ自動車がタイアップする2016年3月25日に日米同時公開される映画「バッドマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」のバットマンとスーパーマンと共に、津田寛治演じる”戦うサラリーマン”が登場します。スピード感たっぷりのカッティングと、津田寛治の熱い芝居がマッチし、まるでスーパーヒーローのようにカッコイイのです。

津田寛治の芝居の特徴として、片方の眉だけを吊り上げてみたり、眉間にしわを寄せてみたりと、表情筋を最大限に駆使した百面相表現が見られます。それに加えて、なまじ神経質そうに整った顔の作りであるだけに、性格の良い役のイメージはあまりつきません。実際に、2007年の北野武監督作品「監督ばんざい」で、”いい役”をもらうはずでしたが、クランクイン後にこの役は消滅してしまったことも。

しかし、津田寛治の悪役演技が、2002年の「模倣犯」で、ブルーリボン助演男優賞を受賞して評価されはじめると、”クセのある人物”として、ドラマや映画に欠かせない存在になっていきました。近年では「スカッとジャパン」のようにムカつく人をコミカルに演じ、「捜査一課9係」の村瀬健吾役のように冷淡そうで実は愛らしい面を持ちあわせている役を演じたりと、器量も広い演技が各世代に認知されています。

津田寛治には特に「こんな役者になりたい」というビジョンはなく、その時その時で台本から感じた世界観のままに演じているといいます。悪役演技もさることながら、北野武監督は、津田寛治の”個性的なのに、自己主張ではない存在感”を買っていたのではないでしょうか。

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