「ツイン・ピークス」のドラマ新シーズンに期待感!旧作を総ざらい!

「ツイン・ピークス」のドラマ新シーズンに期待感!あらすじネタバレキャスト

「ツイン・ピークス」新シーズンは高まる期待感通りの好発進!

「ツイン・ピークス」は、デヴィッド・リンチ監督がカルト的人気を誇るきっかけとなった作品で、1990~1991年まで放送されていたテレビドラマです。1992年には映画版が制作され、2017年には25年ぶりにテレビで新シーズンが放送されることが決定しました。

新シーズン「ツイン・ピークス The Return」は、全18話。デヴィッド・リンチが全エピソードの監督を務めることで高い期待を集めた中、全米では、2017年5月21日から放送が開始されました。すると、いきなり高視聴率を記録し、レビューサイトでも「旧作以上にシュールな世界観が全開となっている」などの理由から高得点を獲得しています。

旧作の初回視聴率は3500万人という記録的なものになっていた「ツイン・ピークス」。新シーズンも、旧作ほどではありませんが、期待感に相応しい好スタートを切りました。

「ツイン・ピークス」新シーズンは前作の予告通り25年後が舞台に!

「ツイン・ピークス」新シーズンでは、デヴィッド・リンチが監督を続投しているほか、前作でFBI特別捜査官デイル・クーパー役を演じた「デスパレートな妻たち」などのカイル・マクラクランも続投。さらに、前作にて遺体で発見されたローラ・パーマー役のシェリル・リーなど、多くのキャストが続投しています。

旧作の最終話で、ローラがクーパーに「25年後に会いましょう」と告げていた通り、新シーズンは、その25年後が舞台です。物語は、サウスダコタで女性の死体が発見された場面から始まります。第一容疑者となった地元の小学校の校長が語るのは、「夢の中ではその記憶がある」という謎の発言。さらに、旧作で人格が乗っ取られたクーパーも登場しますが、動きがぎこちなく、何やら様子がおかしいようです。

旧作の懐かしい面々加えて、脈絡なく響き渡る奇妙な音や、暗い森が映し出されるシーンなど、不条理で恐怖心をあおる描写も満載。こうして、田舎町ツイン・ピークスで新たな事件が始まります。

「ツイン・ピークス」映画版の評判は?旧作ドラマの結末ネタバレ

「ツイン・ピークス」映画版はローラ・パーマーの前日譚

「ツイン・ピークス」の映画版は、1992年に、「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」の邦題で制作されました。描かれているのは、ドラマ版で鍵となる、殺害された女子高生ローラの死体が見つかる前日まで。

ワシントン州の田舎町ディア・メドウで、テレサ・バンクスという少女が殺害されますが、特別捜査官のクーパーは、連続殺人事件の始まりだと推測します。そのテレサ・バンクス殺害事件から1年が経過した頃、ワシントン州のツイン・ピークスに暮らす女子高校生ローラは、夢の中に現れては性的関係を強要するボブという男に怯えていました。

ある日、ローラが日記帳を失くして探していると、自宅の部屋でそのボブの姿を目撃し、慌てて逃げ出します。しかし、家から出てきたのは父のリーランドでした。それを見たローラは、ボブと父は同一人物で、夢ではなく現実だったのではと困惑し始めます。それから薬に溺れ始めるようになったローラは、父リーランドに殺害され、死後の世界へと旅立ちました。

ドラマよりも規制が緩いため、過激な描写が多かった映画版「ツイン・ピークス」。「ドラマ版とは雰囲気が違う」といった意見が多く、ドラマ版の主人公クーパーがほとんど出演しないことからも、評判は賛否両論となっています。

「ツイン・ピークス」旧作ドラマ版はローラ・パーマー死後のストーリー

「ツイン・ピークス」の旧作ドラマ版は、1990~1991年に放送されていました。あらすじは、ローラの死体が発見されたことから、クーパーが捜査を開始します。かつて起こったテレサ・バンクスという少女の殺害事件と結びつけ、連続殺人だと判断したクーパーは、夢の中に出てくるローラと小人の声をヒントに捜査を進め、ローラの父親リーランドが犯人だと突き止めます。

しかし、事件はここで終わりません。ツイン・ピークスが奇妙な不幸に見舞われるのは、ブラックロッジと呼ばれる森に原因があると確信したクーパー。不思議な力と戦う結社「ブックハウス・ボーイズ」に参加することを決め、ブラックロッジへの侵入に成功します。そこには、ブラックロッジとは真逆で、善良な世界が広がるホワイトロッジと呼ばれる場所が共存していました。

そこに、邪悪なクーパーが登場し、自分を見失ってしまったクーパーは、人格を乗っ取られてしまいます。クーパーが発狂していくかのような姿が描写されたラストシーンは、「理解できなかった」という声が相次ぐ一方で、「デヴィッド・リンチらしい」という意見も見られるなど、こちらも賛否両論を巻き起こしました。

「ツイン・ピークス」新シーズン放送に合わせてカイル・マクラクランの来日が決定!

「ツイン・ピークス」の新シーズンが、「ツイン・ピークス The Return」という邦題で、日本でも放送開始となります。「ツイン・ピークス The Return」が放送されるのはWOWOWプライムで、2017年7月22日から。これに合わせて、6月23日からは、「ツイン・ピークス」の旧作ドラマの連続放送が始まり、7月1日には、映画版「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」も放送されました。

さらに、「ツイン・ピークス」の新シーズン日本初放送に合わせて、主人公のデイル・クーパー役を演じるカイル・マクラクランが来日することも決定!7月11日に来日予定で、カイル・マクラクランは、「来日を心待ちにしている」というコメントを発表しています。

実は「ツイン・ピークス」の旧作は、WOWOWの開局に合わせて放送されたという記念すべき作品でもあります。アメリカの片田舎を舞台に、複雑な人間関係や、死者の魂が現れるブラックロッジ、ダンスを踊る小男、主人公に助言を与える巨人などが描かれるという、かつてない異様な作風は、日本でも一大旋風に。ドラマのロケ地を回るツアーが企画されるなど大人気となり、今もなおカルト的人気を誇る作品です。

旧作のキャストが大勢続投しているばかりか、旧作の放映後も数々のカルト作品を生み出して大監督となったデヴィッド・リンチが全話で監督を務めることから、ファンから大注目が集まるのは必至でしょう。25年の時を経て、「ツイン・ピークス The Return」からの新しいファンも獲得することで、さらなる大人気作品となるかもしれません。

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