上野由岐子は球種も豊富!球速121キロの体感は?怪我を乗り越えた五輪金にファンも涙

2021年9月28日 更新

上野由岐子は球種も豊富!魔球は遊び心から誕生?球速121キロの体感速度は?


上野由岐子のプロフィール
◆生年月日:1996年12月17日
◆出身:福岡県
◆身長・体重:174cm・72kg
◆出身校:福岡大附属若葉高校
◆ポジション:投手、
◆所属チーム:ビックカメラ女子ソフトボール高崎

上野由岐子の球種は豊富!コントロールも正確な不動のエース!

女子ソフトボール選手の上野由岐子(うえのゆきこ)は、正確無比なピッチングを武器に活躍する不動のエースです。

オリンピックでは、これまでに3度メダルを手にしています。2004年のアテネ大会では銅メダルを獲得し、2021年に開催された東京大会では、2008年の北京大会に続いて2度目の金メダル獲得という快挙を成し遂げました。

北京オリンピックが行われた2008年の新語・流行語大賞では「上野の413球」が審査員特別賞を受賞するなど、長年に渡り日本代表チームを引っ張ってきた上野由岐子。ストレートのみならず、変化球も自在に投げ分けられる球種の豊富さ、コントロールの正確さ、世界最速レベルの球速と、3拍子が揃っている選手です。

ストレートも変化球も、同じタイミング・同じフォームで投げられるため、バッターは球筋を予測することが非常に難しくなるのだとか。

また、上野由岐子の武器の1つである、“魔球”とも呼ばれるカーブやスライダー系の変化球は、「ピッチング練習をいかに楽しくやるか」との考えから、試行錯誤を重ねた末に編み出されたそうです。

上野由岐子の球速121キロの体感速度はどれくらい凄い?

上野由岐子は、女子ソフトボール界屈指の名ピッチャーですが、球速はどのくらいなのでしょうか。これまでに上野由岐子が記録した球速は、最高121キロ。女子ソフトボール界において、世界最速のストレートを投げると言われています。

ソフトボールは、野球と比べると、マウンドからバッターボックスまでの距離が3分の2しかありません。そのため、ボールの体感速度は、野球の121キロと比べると、ずっと速くなります。

球速121キロは、野球における160~170キロ台の体感速度に匹敵するのだそう。プロ野球界で球速160キロといえば、阪神タイガースの藤浪晋太郎が2016年9月に記録し、プロ野球史上6人目に数えられたほどのスピードです。

上野由岐子の球速の体感速度がどれほどの威力を持つものなのか、想像できるというものでしょう。実際、上野由岐子が始球式に登場した際、キャッチャーを務めたジャイアンツの小林誠捕手は、捕球後、その威力に目を丸くしていたといいます。

上野由岐子が球を投げてから、キャッチャーミットに入るまではわずか0.3秒。その球威は、金属バットをへし折ったこともあるほどです。

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上野由岐子のピッチャー歴は小学3年から!月給17万円と告白したことも?

上野由岐子自ら志願したピッチャー歴は小学3年から!

上野由岐子は、小学3年生の時にソフトボールを始めています。クラスメートがソフトボールをしていて、誘われたのがきっかけとなったそうです。実は、上野由岐子の父親もソフトボール経験者であり、身近なスポーツだったことも影響しているのでしょう。

唯一の女子選手ということもあり、所属クラブの監督は、上野由岐子に外野手やファーストを担当させようとしていたといいます。

しかし、上野由岐子は憧れていたピッチャーを自ら志願。上野由岐子の父親とマンツーマンでピッチング練習に励み、とうとうピッチャーのポジションをつかみ取りました。それ以降、ポジションを変えることなく現在に至ります。

上野由岐子の月収は17万円だった?女子アスリートの厳しい競技環境

これまでにオリンピックで3度もメダルを獲得している上に、世界大会では常勝と、上野由岐子がソフトボール界で残してきた実績には目を見張るものがあります。

しかし、実際の女子ソフトボール選手たちの待遇面をみると、1部リーグに所属する選手の大半が契約社員で、手当などはなく、損害保険等も自分自身で払っている選手が多いのだとか。

2015年には、社員として採用されても、月給は手取りで14万~15万円程度だと報じる記事もありました。上野由岐子も、自らの月収が17万円だと公言したこともあります。

2021年開催の東京オリンピックでは金メダルを獲得し、大きな注目を集めたソフトボールですが、2024年に開催されるパリオリンピックでは実施競技から除外されることが決まっています。

これを受けて、日本女子ソフトボールリーグ機構の島田利正チェアマンは、2022年に新リーグを設立することを発表。「企業スポーツ×プロリーグ×地域」をキーワードに、「今までにない企業スポーツの形」を目指し、ソフトボールを取り巻く環境を改善させるべく意気込んでいます。

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上野由岐子は引退も考えた怪我を克服!東京オリンピック出場の覚悟を決めた理由

上野由岐子は膝の故障を克服!顎の怪我もオリンピック出場の後押しに

上野由岐子は、2014年に左膝を故障しています。病院での検査の結果、軟骨が損傷していることが判明し、日常生活も支障が出始めたため、当時は「もう引退するしかない」と考えていたのだそう。

そんな時に、トレーニングジム「竹田塾」を紹介され、引退を考えている旨を伝えたところ、トレーナーの竹田和正から、地道なリハビリと投球フォームの変更を提案されます。これが功を奏し、上野由岐子の膝は回復していきました。

東京オリンピックでソフトボールが復活すると知った時、上野由岐子が感じたのは、嬉しさだけではなかったと言います。「自分は本当にオリンピックに出たいのかな?」と葛藤したのだそう。

それでも出場を決めたのには、2つの理由がありました。まずは、代表監督に就任した恩師・宇津木麗華監督に恩返ししたいと考えたためです。

そしてもう1つが、下顎の骨折です。2019年4月に行われた国内リーグ戦で、打球が上野由岐子の顔面を直撃し、下顎を骨折してしまいます。

上野由岐子はこれを「神様からのサイン」だと感じたのだそう。「ウジウジしてないでさっさと腹くくれ」と言われたような気持ちになり、覚悟を決めたと明かしています。

上野由岐子が東京オリンピックで勝利を飾った姿にファンも涙

上野由岐子は、怪我や葛藤を乗り越えて出場を決めた東京オリンピックで、見事金メダルを獲得しました。2021年7月27日に行われたアメリカとの決勝戦に、先発で登板した上野由岐子。途中で交代した後、最終7回にも再登板して勝利を収めると、涙を流して宇津木麗華監督と抱き合う姿が見られました。

この様子に、もらい泣きする視聴者が続出。SNSでは、「上野さん見て号泣」といった声が多くあがっていました。13年前に開催された北京オリンピックと同じく、勝利投手となった上野由岐子は、試合後のインタビューで「感無量です」と感想を述べました。

また、北京大会との違いとして、「プレッシャーの大きさ」を挙げていました。宇津木麗華監督が、地元開催のプレッシャーを強く感じていたのを近くで見ていたことに触れ、「恩返しできて本当に良かった」とコメント。自身が出場を決めた理由の1つでもある”監督への恩返し”を果たせたことを喜んでいました。

東京オリンピックでは、39歳で金メダルを獲得した上野由岐子。試合直後の時点で引退については明言せず「今後についてははっきりとは考えていません」とコメントしており、動向に注目が集まっていました。

その後、2021年9月5日には所属チーム・ビックカメラ高崎の投手として、大和スタジアムで行われた対Honda戦の6回からマウンドに登場。1安打1奪三振で勝利に貢献し、ファンを沸かせました。日本のソフトボール界のエースとして、まだまだ活躍する姿を見せてほしいですね。

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