映画「ウィンド・リバー」が高評価の理由とは?ノンフィクション映画?!

映画「ウィンド・リバー」が高評価の理由とは?特殊な町を舞台にしたサスペンス映画!

映画「ウィンド・リバー」はアメリカで高評価を獲得!その理由とは?

映画「ウィンド・リバー」は、2017年8月に公開されたアメリカ映画です。公開4週目も週間興行収入がランキングのトップ5に入ったヒット作です。同時に、目の肥えた批評家たちからも高い評価を獲得しています。

プロからも絶賛された理由の1つは、インディアン居留地の現実を描いた社会派映画という一面を持ちながらも、知的なミステリー作品としても優れていることです。また、人間の本能をむき出しにした描写や、俳優たちの演技力も高く評価されたほか、舞台がインディアン居留地であるという珍しさも称賛されています。

映画「ウィンド・リバー」は特殊な町を舞台にしたサスペンス映画!

舞台となっているのは、アメリカのワイオミング州にあるインディアン居留地。合衆国魚類野生生物局の職員コリー・ランバートは、雪深い原野で、ナタリーという18歳の少女の凍死体を発見します。不可思議なことに、ナタリーは、季節に合わない薄着姿で、血に染まっていました。

FBIから現地に派遣された女性新人捜査官ジェーン・バナーが捜査にあたるも、雪が降り積もり、天候も不安定という特殊な環境下に置かれたインディアン居留地のウィンド・リバーでは、思うように動けません。そこで、コリー・ランバートと協力することにしますが、別の死体が発見されるなど、状況は悪化する一方です。

そればかりか、インディアン居留地という特殊なエリアであることから、現地の警備員とも対立することになり、捜査は難航してしまいます。ようやく犯人が判明し、事件のからくりも明らかとなりますが、最後に示されるのは、インディアン居留地では女性に対する性的暴行を含めた凄惨な事件が現実に数多く起こっているというデータでした。

映画「ウィンド・リバー」はノンフィクション映画?監督テイラー・シェリダンのデビュー作は?

映画「ウィンド・リバー」はノンフィクション映画?

映画「ウィンド・リバー」はフィクション映画です。そのため、実際に起こった事件がモデルになっているわけではありませんが、インディアン居留地の描写や、聞き込み捜査の様子など、徹底してリアリティにこだわっている点が特徴的と言えます。

また、脚本と監督を務めたテイラー・シェリダンが「本物のストーリーに触発された」と語っているように、実際に似たような事件が起こることは少なくないようです。そのため、まるでノンフィクション映画のような印象を受けます。

映画「ウィンド・リバー」の監督・脚本担当はテイラー・シェリダン!カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞

映画「ウィンド・リバー」の監督と脚本は、テイラー・シェリダンが務めています。俳優としてテレビドラマに出演した後、脚本家に転身したテイラー・シェリダン。2015年公開のドゥニ・ビルヌーブ監督作品「ボーダーライン」や、アカデミー賞にノミネートされた2016年の映画「最後の追跡」と、立て続けに傑作を書き上げたことで評価を高めました。

満を持しての監督デビュー作品となった映画「ウィンド・リバー」は、第70回カンヌ国際映画祭で、「ある視点」部門に出品され、監督賞を受賞。これにより、脚本家としてだけでなく、監督としての評価も高めています。

映画「ウィンド・リバー」の日本公開は2018年7月!ジェレミー・レナー&エリザベス・オルセンの共演にも注目

アメリカで高い評価を集めた映画「ウィンド・リバー」の日本公開日が、現地から約1年遅れとなる2018年7月27日に決定しました。メインキャストの1人は、2009年公開映画「ハート・ロッカー」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、「ミッション:インポッシブル」や「シビル・ウォー」など大作映画への出演が続くジェレミー・レナー。

もう1人は、ドラマ「フルハウス」の子役で有名になったアシュレー・オルセンと、メアリー=ケイト・オルセンを姉に持つことで知られる、「アベンジャーズ」のエリザベス・オルセンです。2人の迫真の演技にも注目したいところですが、その他にも、グラハム・グリーンやジョン・バーンサルなどの有名キャストが揃っているため、公開前の日本でも注目度の高い作品となっています。

映画「ウィンド・リバー」にはアクション大作映画のような派手なシーンはないものの、リアリティのある描写でじっくりと描かれたサスペンス作品なので、コアな映画ファンを中心に人気が出そうです。日本でも人気の高い映画「ボーダーライン」や「最後の追跡」の脚本家テイラー・シェリダンの初監督作品ということでも注目の1作となっている映画「ウィンド・リバー」。前2作と同じく、今回もテイラー・シェリダンが脚本を手掛けているので、見応えたっぷりで完成度の高いクライムサスペンスに仕上がっていることは間違いなさそうです。

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