山下輝は2017年高校No.1左腕!U-18日本代表に!まさかの甲子園初戦敗退でも報道陣へ神対応

山下輝は2017年高校No.1左腕!U-18日本代表に!あこがれの選手から直伝で授かった球とは?

山下輝は2017年高校No.1左腕!U-18日本代表に!中学時代から凄かった!

山下輝(やましたひかる)は、2017年8月の第99回全国高校野球選手権大会にも出場し、多くのプロ野球スカウト陣が注目する高校No.1左腕。ワインドアップから最速149km/hの重いストレートを投げ込みます。またキレのあるスライダーをはじめとする変化球も多彩です。

山下輝が注目され始めたのは、中学時代に硬球に近い軟式ボールを使うKWBボールを使用した全国大会に千葉県選抜チームで出場し、優勝してからのこと。それまでは、シニアチームにも所属せず、地元の岩根西中学校の軟式野球部に所属する普通の中学生でした。

その後、千葉の強豪校、木更津総合高校へ進んでエースとなった山下輝は、千葉県予選を勝ち抜き、甲子園へと駒を進めましたが、初戦で敗退。しかし、評価が落ちることはなく、野球U-18日本代表に選出され、2017年9月には、カナダ・サンダーベイで行われている第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップに出場しています。

山下輝があこがれの選手から直伝で授かった球とは?

山下輝が「あこがれの選手」と公言しているのは、木更津総合高校の1学年先輩である早川隆久です。山下輝同様、エースとして甲子園に出場し、チームをベスト8に導きました。山下輝は、1、2年時は、打撃の良さを買われて一塁手のレギュラーだったため、早川隆久と一緒に甲子園を戦っています。

早稲田大学に進学している早川隆久は、150km/h近い速球を主体に投球を組み立てる山下輝とは違い、コントロールと変化球で打者を打ち取る技巧派ピッチャー。山下輝は、ピッチング練習をする時には、早川隆久をお手本にしているそうです。山下輝の長所の一つである、ボールの出所が見にくいピッチングフォームや冷静なマウンドさばきも、早川隆久から受け継いだもの。

山下輝本来の恵まれた体格とパワーに、早川隆久を見本に磨いたテクニックが加わり、高校No.1左腕へと成長したとも言えるでしょう。また、早川隆久から「直伝」された130km/h台の小さく落ちるツーシームが、山下輝の投球の幅を広げました。

山下輝の木更津総合高校での活躍ぶりにが凄まじい!身長や体重、プロフィールは?

山下輝の木更津総合高校での活躍をおさらい!1年からレギュラー!

山下輝の木更津総合高校での活躍ぶりには凄まじいものがあります。打撃を買われて木更津総合高校に入学し、半年も経たない1年の夏の大会で一塁手のレギュラーをつかんだ山下輝。続く秋季大会では4番に座り、関東大会で優勝していることからも、当時すでにかなりのバッティングセンスを持っていたことがうかがえます。

2年生になると、エース早川隆久と共に春夏連続で甲子園に出場。夏の大会ではベスト8に進出しました。山下輝は、全試合に一塁手としてスタメン出場し、打順は主に5番を務め、18打数で5安打、打率2割7分8厘の成績を残します。1、2年時は山下輝自身もスラッガーを目指していましたが、ピッチャーとしての素質を買われたため、2年の秋から本格的にピッチャーに転向。

3年時に、エースとして夏の千葉県予選に臨み、準決勝・決勝の完投を含む6試合42イニングを、防御率1.07、被安打31、自責点5という驚異的な数字を残し優勝しました。甲子園1回戦で日本航空石川高校に敗れるも、野球U-18日本代表に選出され、若き侍ジャパンの一員となっています。

山下輝の身長や体重、プロフィールは?家族のバックアップが素晴らしい!

身長187cm、体重87kgという大型サウスポーの山下輝は、1999年9月12日、千葉県木更津生まれです。木更津市立岩根小学校、木更津市立岩根西中学校、木更津総合高校と進んだ、まさに木更津育ち!小学校3年生の時から岩根フェニックスで軟式野球を始め、中学校でも軟式野球部に所属していました。

両親と兄という4人家族に育った山下輝の兄・透さんも、千葉の翔凜高校の内野手だったそうです。山下輝の両親は、野球に縁はなかったものの、一生懸命に息子たちを支えました。父・直人さんは、書物やネット動画で野球の勉強に励み、図解で分かりやすく息子たちに野球を教えたと言います。小学生の時は投手だった山下輝に、投球の基礎を教えたのも父で、今でも山下輝の部屋にはその絵が飾ってあるそうです。

母の京子さんは、食事でサポートしました。山下輝が投手に転向した際には、巨人の菅野智之の食事メニューを研究し、1日5合のご飯や、餅、具だくさんのメニューなどで、効率的に10kgも体重を増やすことに成功。連投に負けない、187cm、87kgという立派な体格を作り上げました。

山下輝、まさかの甲子園初戦敗退も報道陣へ神対応!大器の片鱗を見せつけた!

山下輝は、2017年8月10日に行われた夏の甲子園初戦に出場し、対日本航空石川高校戦で5対6と敗れました。3点リードの9回表、無死1&3塁のピンチを連続三振で2アウトまでこぎつけたものの、4連続の長短打を浴びて4失点。終始試合を優位に進めながらも、まさかの最終回逆転負けに、SNSでは「高校No.1左腕が甲子園の魔物に飲まれた!」と、騒然に。

試合後、詰めかけた報道陣との敗戦インタビューに応じた山下輝は、取り乱すことなく、冷静に試合を振り返っています。力みからストレートが走っていないと気付くと、すぐに変化球中心の配球に切り替え、中盤からストレート中心の配球に戻すなど、バッテリーで冷静にピッチングを分析し、対応したことを語り、報道陣を唸らせました。そして、「自信のある球を打たれ、甲子園の厳しさを感じた」と飾ることなく素直に相手を称え、「この経験を先の野球人生に生かしたい」と語っています。

山下輝は、メンタルが強く、冷静で、内に秘める性格のため、浮足立って連打を浴びることはあまり記憶になかったそうです。しかし、この敗戦経験が、また山下輝を強くするに違いありません。ドラフトでは、地元の千葉ロッテをはじめ、8球団が熱視線を送っていると言われている山下輝。今後の進路は未定と語るものの、大きな体から投げ下ろされる重いストレートと、鋭く曲がるスライダーを、プロのマウンドで見る日もそう遠くはないでしょう。

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