ヨシダナギが裸の写真家になったワケ!夢はマサイ族?!

ヨシダナギは裸の写真家として話題に!プロフィールは?

ヨシダナギは裸の写真家!ブレイクのきっかけは「クレイジージャーニー」

ヨシダナギは、TBS系の紀行バラエティ番組「クレイジージャーニー」に出演したことで話題を集めた写真家です。素晴らしい作品の数々はもちろんのこと、視聴者の目を引いたのは、撮影に臨むヨシダナギが、現地の少数民族の心を開くために、「自分も同じ格好をして、同じことをする」姿でした。

少数民族は、ほとんどが裸に近いような衣装を身にまとっています。そこで、同伴者の制止もよそに全裸となり、現地の民族衣装を身にまとうヨシダナギ。歓迎の意を込めて振舞われた牛の鮮血も、「しょっぱくて生暖かい牛骨スープのよう」と嫌がることなく飲み、少数民族との距離を一気に縮めることに成功しています。

このことからヨシダナギに付けられた呼び名は、“裸の写真家”。唯一無二の手法で撮影されたヨシダナギの写真は、現地の少数民族の共感と大きな協力を得ているために距離が近く、大迫力です。そのため、他の写真家が一方的に撮影したような写真とは比べものにならない魅力を放ちます。

ヨシダナギのプロフィールが知りたい!夢はマサイ族になることだった

ヨシダナギは、1986年7月6日生まれです。2010年のブログで、本名の吉田渚からNagi Yoshidaという表記に改めて活動していくことを発表しました。幼稚園の頃に、マサイ族をテレビ番組で初めてみたヨシダナギは、その姿に惚れ、「将来は肌の色を黒くして槍を持って飛び跳ねる仕事に就きたい!」と考えました。大人になる前に肌の色を選べるものだと真剣に思っていたそうです。

アフリカ人の黒い肌への憧れは成長しても続き、19歳の頃には、ガングロ・ヤマンバギャルメイクをしていたこともあったとか。しかし外見は変えられない上、国籍を変えるだけでは意味がないため、アフリカ人になりたいという気持ちは薄れていきました。その想いが形を変えて、今では、日本人として客観的にアフリカ人の魅力を発信していきたいと思うに至ったとのことです。

ヨシダナギに引きこもりだった過去!裸族との出会いまで

ヨシダナギは引きこもりだった……卑屈な過去を脱ぎ捨てたきっかけは

ヨシダナギは、10歳の時に千葉に引っ越してからいじめられるようになり、中2で不登校に。その頃に両親が離婚して父と暮らすようになったヨシダナギは、引きこもって、自殺願望を抱きながらインターネットに没頭する日々を送っていました。あるとき、ホームページに載せていた顔写真が芸能事務所の目にとまったことから、2002年には、グラビアアイドルとして活動するようになります。

21歳で実家を出て一人暮らしを始めたことで気楽になると、自殺願望も消失。母と訪れたフィリピンで撮影した現地の子供たちの写真を褒められたことがきっかけとなり、東南アジアの人々を撮影して回るようになりました。“世界観や人生観が変わるような衝撃”を求めて初めてアフリカに行ったのは、2009年、23歳の時です。

ヨシダナギと裸族の出会いは?裸になった最初の動機は

ヨシダナギの念願が叶って初めて会ったアフリカの少数民族は、写真撮影も観光産業と化しており、交流どころではありませんでした。しかし、マサイ族になりたかった夢を叶えるためにも、「いつか現地で少数民族のコスプレをしたい!」という思いを胸に秘めていたヨシダナギ。「次に裸族のような格好の民族に会ったら脱ぐ!」という目標は、アフリカ訪問3回目の2012年、カメルーンにいるコマ族の村で、同行者の制止をはねのけて実現しました。

パンツまで脱ごうとするヨシダナギを見た現地の裸の女性たちも一度は止めたものの、いざパンツを脱いで同じ格好になると大喜び!村をあげての歓迎会が催されました。この成功体験から、ヨシダナギは、「少数部族と心の距離を縮めるために同じ姿になり、世界中の少数民族と仲を深め、この方法で少数民族の第一人者なる」ことを思い立つようになります。

ヨシダナギが講談社出版文化賞写真賞を受賞!アフリカ人はたくましくて美しい!

ヨシダナギの写真集「SURI COLLECTION」と、紀行本「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」が、第48回講談社出版文化賞写真賞を受賞しました。受賞を受けて「これからも世界中のヒーローを紹介していきたい」とコメントをしたヨシダナギにとって、少数部族はハリウッドスターのような最高にカッコイイ存在だそうです。そのため、「憧れの人に認められたい、褒められたい、記憶に残るような特別な存在になりたい」という気持ちも、ヨシダナギを裸にさせる一因だとか。

いじめられてから感情の起伏を失ってしまったヨシダナギですが、本音と建前も、裏と表もないアフリカ人とコミュニケーションをとるうちに、喜怒哀楽の感情を素直に表に出せるようになり、苦手な人付き合いも克服。明るく図太い自分に変えてくれたアフリカ人に恩返しがしたいと、現在は、アフリカの治安や教育環境の改善も視野に入れて活動中です。

日本では、病気・貧困・戦争などのネガティブなイメージが強いアフリカですが、実際の現地民は、自分たちを幸せに思っていると語るヨシダナギ。だからこそ、ネガティブではない、アフリカ人のたくましさと美しさをもっと広めていきたいと明かしています。

ヨシダナギの写真を知るきっかけが、「女性が全裸で撮影した少数部族の写真」という好奇心でも、それでアフリカ人のリアルでかっこいい姿が世間に広まり、アフリカに興味や関心を持ってもらえるなら嬉しいとのこと。ヨシダナギの色彩豊かな作品に触れることで、アフリカ人のたくましさと美しさに元気を分けてもらいたいですね。

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