酒井和歌子は現在も結婚していない?喜多嶋舞の母・内藤洋子との関係
酒井和歌子は現在も結婚していない?90代の母親と2人暮らし
酒井和歌子は、栃木県生まれで東京都板橋区出身、1949年4月15日生まれの女優です。両親と、兄1人の4人家族で育ち、小学生の時に劇団若草に入団。1961年、12才の時に、映画「あいつと私」でスクリーンデビューを果たしています。「ワコちゃん」の愛称で親しまれ若い頃は、清純派のお嬢様として、近頃は、おっとりと可愛らしい女性といった雰囲気の酒井和歌子ですが、これまで婚姻歴はなく現在も結婚していないようです。
なるほど、たしかに生活感のない女優さんです。酒井和歌子が独身を貫いているのには、何かしら理由があるのでしょうが、父親が厳しい人だったということも要因の1つといわれています。現在、酒井和歌子は90才を超えた母親と同居しているので、介護の問題が生じている可能性もありますね。
酒井和歌子と喜多嶋舞の母・内藤洋子は東宝の「青春スター」!2人の関係は
酒井和歌子は1964年に、15才で東宝に入社。同時期に入社した1つ年下の内藤洋子とともに、「青春スター」として売り出されました。物静かで地味な印象の酒井和歌子と、明るく表情豊かな内藤洋子。まさに陰と陽の関係の2人のうち、先に売れ始めたのは内藤洋子でした。出演したドラマ「氷点」が最終回の視聴率42.7%を記録する大ヒットとなり、ヒロイン陽子を演じた内藤洋子も国民的アイドルとなったのです。
しかし、1968年「めぐりあい」がヒットをおさめると、東宝の看板女優として、酒井和歌子にスポットが当たるようになります。「青春スター」のトップの座が、内藤洋子から酒井和歌子へと移り変わっていった1970年、内藤洋子は音楽家の喜多嶋修と結婚したのを機に芸能界を引退。のちに女優としてデビューした内藤洋子の長女が喜多嶋舞です。
酒井和歌子代表作は若大将シリーズ!デビュー映画「あいつと私」が初々しい!
酒井和歌子の代表作は加山雄三主演・若大将シリーズ!
酒井和歌子が東宝に入社後、初めて出演したのが、航空自衛隊を舞台に描いた「今日もわれ大空にあり」。同時期にデビューした内藤洋子に比べると、イマイチぱっとしない印象でしたが、「これが青春だ!」「でっかい太陽」と続けて爽やかな女子高生役を演じたことで、酒井和歌子は、注目を集めるようになります。1968年には、初主演作「めぐりあい」がヒットし、名実ともに東宝の看板女優となり、スター街道を歩み始めた酒井和歌子。
翌1969年には、酒井和歌子の代表作となる、若大将シリーズ第13作「フレッシュマン若大将」に出演。以降17作まで、酒井和歌子は、マドンナ役の節子を演じました。加山雄三主演の若大将シリーズのマドンナ役は、前半の学生編を星由里子、後半の社会人編を酒井和歌子が務めています。
酒井和歌子がデビューを飾った映画「あいつと私」の演技が初々しい!
酒井和歌子がデビューを飾った映画は、1961年公開の「あいつと私」です。石坂洋次郎原作の本作は、1961年と1976年の2度にわたり映画化され、その後はドラマ化もされています。主演および主題歌を、人気俳優・石原裕次郎が担当したことでも注目を集めた「あいつと私」。複雑な家庭環境に生まれ育った主人公の大学生・黒川三郎が、親子関係や、男女の恋愛、性に悩み葛藤する様を、安保闘争を背景に描き出した作品です。
主役の黒田三郎を石原裕次郎、相手役の浅田けい子を芦川いづみ、けい子の高校生の妹を吉永小百合、中学生の妹を酒井和歌子が演じています。東宝入社前の子役の頃の酒井和歌子の演技は、初々しくて可愛らしいですよ。長女の芦川いづみに、次女の吉永小百合、末っ子の酒井和歌子……映画とはいえ、本当に美しい姉妹でした。
酒井和歌子の女優人生10代から現在まで
酒井和歌子の俳優人生のスタートは、決して輝かしいものではありませんでした。小学4年生で劇団若草に入団し、2年後には石原裕次郎主演映画「あいつと私」に端役で出演。中学3年生で、東宝にスカウトされて入社しているといえば聞こえはいいですが、いつの時代にも、酒井和歌子にはライバルが存在しました。酒井和歌子のライバルは、内藤洋子でした。それぞれに美しい女優ですが、内藤洋子には華があります。バラと百合を隣に並べると、バラの鮮やかさが目につくように、先に人気が出たのは内藤洋子でした。
内藤洋子のデビュー作となった黒澤明監督の映画「赤ひげ」。主役を演じる三船敏郎の娘まさえ役の最終選考に残ったのは内藤洋子と酒井和歌子の2人で、このとき、酒井和歌子はチャンスを掴めなかったのです。その後も、内藤洋子は「あこがれ」「氷点」、「伊豆の踊子」に主演し、国民的アイドルへと成長しました。
一方、酒井和歌子はといえば、綺羅星のごとく輝くスターの側で、助演を重ねながら、1つ1つの役をクリアしてきました。十代のうちは物静かで控えめなイメージの酒井和歌子にスポットが当たることはありませんでしたが、年齢とともに女性の魅力は変わるもの。印象は変わらなくても、男性の守ってあげたい気持ちを掻き立てる大人の女性として、輝きを放ち始めます。
武田鉄矢もそんな酒井和歌子に憧れた若者の1人。10代の頃からの大ファンで、酒井和歌子と共演することを宿願にしていたとか。1983年には、自身が脚本監督主演を務めた「刑事物語2りんごの詩」のヒロインに酒井和歌子を指名。スクリーンでの共演の夢を果たしています。酒井和歌子は、年を重ねた現在も美しく魅力的です。バラのような派手さはなくとも、今もなお百合のような清らかさを漂わせ、年相応の輝きを見せています。