2015年7月8日 更新
堀内健、中堅お笑い芸人が抱える苦悩とこれから
堀内健は、雛壇トークバラエティが苦手
しかし、テレビのお笑い番組の趨勢は、コント・ネタ番組から大人数による雛壇トークバラエティへと移り、堀内健本来のコントの才能が封じられ、芸人本人のトークのうまさやリアクションが求められるようになると、彼の突飛な言動や行動は、雛壇トークバラエティとは相容れないものとなり、彼をフォローする人間がいないと、彼の笑いが成り立ちにくくなってきました。
堀内健に囁かれるアトピー、健康問題と家族のささえ
堀内健には、最近心配されていることがあります。それは多くの視聴者が指摘する顔色の悪さや、首まわりの発疹のことで、彼がアトピー性皮膚炎を患っているのではないかということです。たぶん、それは事実らしく、彼にとっては、とてもやっかいなことでしょう。アトピーの原因はいまだ特定されず、芸能人のようなストレスの強い職業は、余計に治りづらい環境といえます。ある意味彼の病気は、彼本来の天心爛漫さを阻む、ストレスが原因なのかもしれません。堀内健のキャラクターからは、恋愛など想像もつきませんが、ルックスもよく、実際よくもてたようで、女優井川遥との恋愛がマスコミを賑やかしたこともありましたが、2009年40歳のとき、17歳年下の一般女性と電撃結婚します。翌年には長女が誕生して今では仲よくやっているようで、家庭の安定は、堀内健にとって、大きな救いの場であるに違いありません。少年の心を持ったお笑いの天才、堀内健も、四十半ばを迎え、芸人として1つの岐路を迎えているのは確かでしょう。
堀内健、13年ぶりに内村光良とテレビドラマ共演
堀内健、NHKBSプレミアムドラマ「ボクの妻と結婚してください。」で売れない芸人役
ネプチューンの堀内健が、ウッチャン、NHKBSプレミアムドラマ、ハートフルコメディ「ボクの妻と結婚してください。」の第4話にゲスト出演し、主演のウッチャン・内村光良との13年ぶりの共演に、コント職人魂が爆発したそうです。内村光良扮する余命半年の元テレビ局員が、重要な話を同僚にするためスタジオを訪ねるのですが、そこに堀内健扮する売れない芸人がいて、彼の前でウケようと必死で一発ギャグを連発するというシーン。共演した内村光良は、「朝早くからギャグを披露していただいたんですが、いまひとつ売れていない感じというか、この人はきっと伸び悩んでいるんだろうな…という雰囲気が一瞬のうちににじみ出ていてすごく良かった」と、彼らしい、妙に思わせぶりな感想を述べたそうです。
ネプチューンは、お笑い第4世代のトップグループとして、テレビ朝日「ナニコレ珍百景」、フジテレビ「ネプリーグ」、日本テレビ「ネプ&イモトの世界番付」「しゃべくり007」など、多くの冠番組を持つだけでなく、リーダーの名倉潤は、番組の司会として安定した力量を発揮し、原田泰三は、もはや中堅俳優として活躍しています。そして堀内健です。あまり知られていませんが、ネプチューンのコントネタは、全て堀内健が考えていて、彼のコントセンスは天才的であると、業界人の中でも高く評価されてきました。しかし、彼本来のコントの場がない、現在のテレビのトークバラエティでは、彼の突飛な行動や言動ばかりが目立ち、視聴者の中には、堀内健は面白くないという否定論者も数多くいます。予定調和に収まることがない、永遠の少年とも言われる堀内健とは、いったいどんな芸人なのでしょうか。
堀内健、「ボキャブラ天国」「笑う犬」で開花したコントの才能
堀内健。1969年生まれ、なんと、もう45歳。1990年、渡辺プロダクションのオーディションに合格。1991年、原田泰三とコンビを組みますが、二人ともが、あの調子なのでまとまりがつかず低迷。1993年、そこに別のコンビを解消した名倉潤二が加入して、ネプチューンが結成されました。ネプチューンは、デビューしてすぐ、フジテレビ「タモリのボキャブラ天国」に出演するチャンスを得ます。そこで、堀内健と原田泰三の強烈な個性の間に挟まれ、常識人の名倉潤二が崩壊し切れまくるといった芸風が確立し、番組の中でも図抜けた人気を誇るようになりました。また同じフジテレビで、1998年から2010年まで断続的に続いたコント番組「笑う犬」シリーズでは、コント職人であるウッチャン、内村光良と組むことで、さらに堀内健のコントの才能が開花。「テリーとドリー」、「パタヤビーチ」「アナウンサー学校」など、数多くの名作コントを生み出しました。