室井滋 年齢、子供は?結婚、同棲相手は伊原剛志?
室井滋は、今何歳?自主映画の女王だった過去
室井滋と聞いて、自主映画の女王、長谷川和彦が頭に浮かぶ人は、もう還暦前かそれ以上の世代。
「やっぱり猫が好き」を思い出す人はバブル世代。そしてドラマで見かける濃いキャラのおばさんと思う人は、若い人たちでしょう。室井滋。1958年生まれ、年齢はすでに56歳。後にも述べるように結婚はしておらず、子供もありません。早稲田大学社会科学部に在学中から、当時学生たちの間で流行っていた自主映画に数多く出演。その後日活ロマンポルノなどにも出演し、個性派女優として頭角を現します。1988年、フジテレビで三谷幸喜が脚本を書いていたシチュエーションコメディ「猫が好き」で、もたいまさこ、小林聡美と共演し、広く名前が知られるようになりました。
室井滋の同棲疑惑 伊原剛志……ではない事実婚相手って?
順調に女優業を続ける室井滋は、1992年から現在まで、映画監督長谷川和彦とずっと同棲を続けています。といっても、長谷川和彦という映画監督を知らない人も多いと思います。彼はいわゆる全共闘世代で、そのいかつい体からゴジラのゴジと呼ばれ、今村昌平監督の元で助監督を務めていました。70代後半ブームとなったATG映画で「青春の殺人者」で初監督、そして1979年、沢田研二を主人公に「太陽を盗んだ男」を監督。興業的には思わしくなかったものの、これまでの日本映画界にはなかった作品として、いまや伝説の映画となっています。自主映画の流行もあり、長谷川和彦は、当時の若者たちのカリスマに。しかしその存在感と期待感が大きすぎたのか、以後、長谷川は映画を撮ることは一度もありません。そして結局、悪く言えば室井滋のヒモのような暮らしを四半世紀も続けています。長谷川は前妻と離婚。二人に子供はなく、実質的夫婦として暮らしています。室井滋は、俳優伊原剛志と同棲という噂があるようですが、これはNHK「花子とアン」で共演したことから生まれた誤解でしょう。
室井滋 絵本朗読&ライブの評判、愛猫とは
室井滋は、多才の人
室井滋は多才の人です。彼女が書くエッセイもなかなかのもの。「すっぴん魂」「むかつくぜ!」といったエッセイ集も多く出版していますし、週刊文春で長く連載を持ってもいました。その時挿絵を描いていたのが、長谷川義史。芸能マスコミ的には、仕事のない長谷川和彦が長谷川義史という偽名でイラストを書いていた、なんてネタになりそうですが、長谷川義史はれっきとした大阪出身の著名なイラストレーターで絵本作家です。室井滋と長谷川義史は、「チンチンボンボちゃん」(2015年7月発売予定)「しげちゃん」など二人で絵本も作っています。その二人が結成したのが「しげちゃん一座」。一座の絵本の朗読と二人のトークライブが笑って泣けると大好評で、全国各地で定期的に開催されています。
室井滋 リアル「やっぱり猫が好き」
室井滋と言えば、「やっぱり猫が好き」。今現在はわかりませんが、かつては愛猫チビを含め5、6匹の猫と暮らしていた時もあります。猫の絵も大好きで、長谷川義史に書いてもらった愛猫だったチビの絵や、フランスの画家Finiが描いた猫の絵、久下貴史さんの絵を大切にしているようです。室井滋の愛猫チビを実際にご覧になりたければ、写真も満載の著書「チビのお見合い」をご覧ください。室井滋はインタビューで、猫との関係性について、なかなか含蓄のあることを語っています。「猫との関係って、すごく個人的なことですよね。一緒に暮らしていても、私と猫たちの関係と、うちのオジさんと猫たちの関係は違います。さらに一番の親友でさえ、私と猫との関係を100%理解してもらうことはできないんですよね」。
室井滋は、「もうちょっとひ弱な役や死にそうな役もやりたい」
室井滋は、数少ない女性のコメディアンヌとして、映画やドラマにもはや欠かせない存在です。春のドラマでは、TBS「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」に出演。今回のドラマでは、ママ友たちの激烈な戦いの中で、円滑剤のような年配の双子姉妹役を見事に演じました。室井滋はインタビューで、「もうちょっとひ弱な役や死にそうな役もやりたい」と語っています。確かにNHK「花子とアン」では見事に老け役をこなしましたが、NHKプレミアム「アイアングランマ」や、フジの「極悪がんぼ」「ほっとけない魔女」など、最近出演の役どころは、どれもパワフルで一癖もふた癖もある女ばかり。ある意味、イメージが定着してしまっている感は否めません。そこは、多才の人、室井滋のこと。まだまだ出し切れていない、演技の引き出しは多いのでしょう。事実、室井滋は2012年に、社団法人日本喜劇人協会主催の喜劇人大賞特別賞を受賞しました。その実力はお墨付きなのです。富山の旧家に生まれ、地元愛が強い室井滋は、どうやらその名前に執着があるらしく、だから長谷川和彦とは結婚しないという話もありますが、根っから大人の自由人。デビュー以来マイペースで仕事を続けてきていますが、市原悦子や樹木希林といった先輩女優たちに続く個性派女優として、室井滋はこれからも長く活躍し続けることでしょう。