稲川淳二がお笑いを辞めたワケは次男(クルーゾン氏症候群)の病気にあった!

稲川淳二がお笑いを辞めたワケは次男(クルーゾン氏症候群)の病気にあった!

稲川淳二、次男(クルーゾン氏症候群)に「死んでほしいと思った」と衝撃告白

稲川淳二は、現在は夏の風物詩「怪談おじさん」として知られています。しかし、かつては、主に深夜番組で活躍する元祖リアクション芸人でした。稲川淳二がお笑いを辞めてしまった理由が、次男(クルーゾン氏症候群)の病気にあったようです。稲川淳二の次男は、1986年、クルーゾン氏症候群という障害をもって生まれました。

クルーゾン氏症候群とは、生まれつき頭蓋にあるべき隙間の一部が癒着しているために、頭蓋骨の成長が著しく遅れ、脳の成長を妨げ、頭痛や発達障害を引き起こす病気です。この病気は、10万人に1~2人の割合で発症するそうです。外見の症状としては、頭と顔の変形が見られます。

ただし、適切な手術を受ければ改善する余地があるということで、稲川淳二の次男も生後4カ月で手術することに。命に差し触る病気ではないものの、「手術が手遅れの場合には手足に麻痺が残る」という医師の説明を聞いた時、頭が真っ白になったという稲川淳二。「次男のせいで、将来、妻や長男も大変な思いをするに違いない」と思い、「次男に死んでほしい」とまで思うようになったといいます。

稲川淳二がお笑いを辞めたワケは、次男(クルーゾン氏症候群)を殺そうとしたトラウマ

稲川淳二の告白は続きます。手術を控えたある日、病院で、次男を看ていた稲川淳二の妻が、数分間席を立ったことがありました。病室には、稲川淳二と次男だけ。「今、殺しちゃおうかな。自分がこいつに謝り続けて生きればいいんだ」という思いを頭によぎらせた稲川淳二は、次男の呼吸を止めるために、鼻へと手を伸ばしました。

しかし、寸前のところで、手が震えて躊躇した稲川淳二。そうしているうちに妻が戻って来たため、未遂に終わりました。やがて手術は無事に終わり、頭を包帯で巻かれ、小さな体のあちらこちらからカテーテルが伸びている次男の姿を見た稲川淳二は、我が子の命を否定した自分を悔み、初めて「由輝!」と次男の名前を呼んだそうです。

この一連の出来事によって、身内にどんなことがあっても、笑いを求め続けなければならないお笑い芸人、特にリアクション芸人を演じられなくなったというのが、稲川淳二がお笑いを辞めた理由だそうです。現在、障害者支援の活動を積極的に行うのも、次男に「世の中にいらない命なんてない」と気づかされからだそうです。

稲川淳二の怖い話・恐怖の現場シリーズ!ネタバレ感想!

稲川淳二の怖い話!実体験怪談「生き人形」の呪いは続いている……

稲川淳二がこれまでに語った「怖い話」の中で、特に怖いと有名なものをご紹介。それは、稲川淳二自身が実際に体験し、現在も進行中という異例の恐怖談「生き人形」。

ある日の深夜、稲川淳二が番組ディレクターとタクシーで家路に向かっていたところ、高速道路で少女人形を目撃しました。後日、友人から「人形舞台の座長をやってほしい」という依頼を受け、「新しく調達した人形」を紹介された稲川淳二は、それが、あの少女人形であることに気付きます。それ以降、稲川淳二以外の関係者全員が負傷したり、行方不明になったり、死亡するなどして舞台は一時中断します。お祓いによって出演者の体調が回復したところで再開した舞台上には、本来の人数より出演者が1人多いという怪奇現象が起きます。

さらに舞台上で、次々と不可解な出来事が起こり、舞台はとうとう続行不能に。その後、霊媒師によって、人形には空襲で亡くなった少女の霊が憑いている事が分かります。稲川淳二が供養寺への奉納を勧めるも、持ち主は未だ、少女人形と夫婦のように暮らしているというのです。

稲川淳二の恐怖の現場シリーズの吐き芸に注目!

稲川淳二と女性アシスタント2名が心霊スポットを訪れ、検証を行うという稲川淳二の「恐怖の現場シリーズ」は、これまでに16巻もDVDが発売されています。どれも臨場感溢れる稲川節と、怯える女性陣の様子で、おどろおどろしくなっているこのシリーズ。実際に怪しい影をカメラがとらえたり、霊と思われるうめき声が頻繁に聴こえるなど、生の心霊体験を視聴できる作品として有名です。

しかし、怪しい影はさておき、霊の声はテロップが無ければ、出演者の騒ぐ声でほぼ聞き取れません。しかし、何と言ってもこの「恐怖の現場シリーズ」を有名にしたのは、稲川淳二の吐き芸。悪い霊の気配を感じると、「オエッ」とえずき始めますが、吐いたかと思えばツバだったりします。

また、「見えていないものを見えるというのは嫌いだけど、私には、はっきり言って見えている!」「わ~、いるいる!私にはわかる!」といった大仰なほどに説明的な点や、女性アシスタントたちを怖がらせるだけ怖がらせておいて放置する、という非情さもウケている「恐怖の現場シリーズ」。エンターテインメント性抜群の作品に仕上がっていることは確かです。

稲川淳二が「モンスター・ホテル2」でおばけ役!怖い話はウソ?ホント?

稲川淳二は、2月20日から、全国ユナイテッド・シネマで公開される「モンスター・ホテル2」の日本語吹き替え版で、新登場キャラクターのヴラッド役の声を演じています。「怪談おじさん」が、おばけたちのドタバタ劇とは、なかなか酔狂ではありませんか。以前、とある霊能力者が「稲川淳二さんには霊感はありませんよ」と言っていましたし、彼の怪談が、ツッコミどころ満載であることは確かでしょう。

そうなると、稲川淳二が語る「怖い話」、特に自身の実体験に基づく「生き人形」の話も、観客を巻き込んだ演出だったのでしょうか。それではあまりにも夢(?)がない気がします。実は、稲川淳二は、1985年8月12日に御巣鷹山に墜落した日本航空123便に搭乗する予定でした。しかし、体調不良で移動日を遅らせたがために、難を逃れたという数奇な体験をしています。ひょっとしたら、稲川淳二には、見えないエネルギーにアクセスする力が本当に備わっているのかもしれませんね。

しかし、稲川淳二の怪談の魅力は真偽云々ではなく、日本怪談特有の「心」が備わっている伝統芸であること。ゾッとする恐怖がクセになる「お化け屋敷」のような存在だからこそ、人々が惹かれるのでしょう。「怪談」には、一種おとぎ話的な要素が含まれていますが、「次男に死んでほしいと思った」という告白は、紛れもなく、実在する人間・稲川淳二の体験談。自ら吐露した「人間の持つ禍々しさ」は、怪談の娯楽性とは異なりますが、稲川淳二の語る「霊の存在」の根底には、人の業を学ぶ本質がありそうな気がします。

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