「ブルーボトルコーヒー」日本1号店が清澄白河だった物凄い理由とは!

2015年4月14日 更新

2015年2月6日、サードウェーブコーヒーの先駆け
「ブルーボトルコーヒー清澄白河ロースタリー&カフェ」が
東京・清澄白河にオープンしました。
新鮮なコーヒー豆で一杯ずつ丁寧に
ハンドドリップしたコーヒーは、
昭和の日本を思い出させる喫茶店スタイルです。
2015年3月7日には青山カフェ、春には
代官山カフェのオープンを予定しています。
なぜ清澄白河を1号店とロースタリー(焙煎所)に
選んだのでしょうか?

「ブルーボトルコーヒー」の日本1号店清澄白河にオープン

「ブルーボトルコーヒー」は毎日焙煎する新鮮なコーヒー豆

2002年創業のブルーボトルコーヒーは、
アメリカ生まれのスペシャルティコーヒーに
こだわった専門店です。
スペシャルティコーヒーとは、生産段階から
焙煎まで品質管理が徹底されている、
風味のすばらしいコーヒーのこと。
生豆の段階から厳しく選別され、カフェで
提供されるコーヒー豆は、焙煎から
48時間以内のものを提供することが
徹底されています。
本来、焙煎直後は香りが弱く、何日か
寝かせることで香りが立ちます。
しかし、48時間以内の豆だけ使用なのは、
コーヒーが少しずつおいしくなる過程を
楽しんでほしいためだとか。
ドリンクで提供する場合は、少し寝かせ豆の方が
一番おいしい状態で提供できるとのこと。

熟練スタッフが丁寧に一杯ずつハンド
ドリップするので、機械とは比べ物にならない
おいしさであるのも納得ですね。

「ブルーボトルコーヒー」サードウェーブ(第3の波)コーヒーとは

19世紀後半、コーヒーの大量生産が可能となり、
一般家庭や職場で浅煎りのアメリカンコーヒーが
飲まれるようになりました。
これがファーストウェーブ(第1の波)で、
1960年代~90年代に“深煎りムーブメント”と
呼ばれるセカンドウェーブ(第2の波)が起きます。
1971年開業のスターバックスコーヒーや
タリーズコーヒーなどの「シアトル系コーヒーチェーン」が
エスプレッソコーヒーにミルクを入れる
「カフェラテ」を世界に広めました。

サードウェーブは90年代後半から。
豆の産地と個性の魅力を最大限に引き出し、
淹れ方を追及したコーヒー文化です。
これまでの国単位の銘柄ではなく、単1種の苗木から
収穫されたコーヒー豆だけを使用する
「シングルオリジン」は、栽培品種や生産方法に
よって味わいが異なり、コーヒーの
個性をダイレクトに味わえます。

 

ブルーボトルコーヒーはどんなお店?

ブルーボトルコーヒーの店内の雰囲気は?

清澄白河店のオープン初日は大行列となり、
その注目度の高さが伺えます。
白い壁にブルーのボトルのシンプルな外観。
アメリカでは「コーヒー界のアップル」と
呼ばれる所以でもあります。

既存の倉庫を改修したとあって、壁が少なく
広々とした店内です。
1階部分には、大きな焙煎機とカフェがあり、
2階にはクッキーや、グラノーラ、
サンドイッチなどを作るキッチン。
また、トレーニングラボ、オフィス
スペースがあります。
イートインスペースは少々狭く、のんびりと
くつろぐカフェスペースではない感じですね。

ブルーボトルコーヒーのコーヒーやフードメニューの種類

■コーヒー(一例)
・シングルオリジン 550円
・ブレンド 450円
・オレ 500円
・エスプレッソ 450円
・カプチーノ 500円
・ラテ 520円

■フード(一例)
・ダブルチョコレートクッキー 300円
・ローストオレンジパウンドケーキ 450円
・バックルケーキ 450円
・グラノーラ(イートインのみ、ミルク付) 600円
・リエージュ ワッフル 500円
・サンドイッチ(グリュイエルチーズ、ゴートチーズ&ロースハム) 各500円

スターバックスコーヒーやタリーズコーヒーと比べて、
コーヒーの種類はシンプルですよね。
フードメニューも素材を意識した基本の
焼き菓子が多いようです。
クリームやアイスを盛ったコーヒー、チョコや
シュガーのかかったカラフルなスイーツに比べると、
ブルーボトルコーヒーはシンプルで素材の味を
重視しているのがわかります。

どちらがよいと言うよりは、お好みで
カフェが選べるようになったということ
ではないでしょうか。
創設者のジェームズ・フリーマン氏は、日本の
コーヒー文化に影響を受けており、
銀座「カフェ・ド・ランブル」、
渋谷「茶亭羽當」、表参道「大坊珈琲店」などが
お気に入りとのこと。
古くからある日本独自の喫茶店のように、
1杯ずつ丁寧に淹れる手法を取り入れたそうです。
逆輸入の形で日本の喫茶店の価値が
見直されるかもしれませんね。

 

「ブルーボトルコーヒー」日本1号店が清澄白河にオープンした物凄い理由とは?

「ブルーボトルコーヒー」日本1号店がオープンした清澄白河の下町文化を残す商店街

清澄白河は、昔ながらの静かな下町ですが、
東京都現代美術館や清澄庭園があり、
おしゃれなギャラリーや雑貨店、カフェが
増えています。
なぜブルーボトルコーヒーの第1号店が
清澄白河だったかと言えば、焙煎所を構えるにあたり、
建物が適していたからだけではありません。
下町でありながらアートが盛んな土地柄が
ブルックリンを思わせるとの理由だそうです。
深川資料館通り商店街は、清澄白河駅より
徒歩2分の立地で、昭和中期からある
近隣型の商店街です。
呉服店や米屋、居酒屋、古本屋など古くからある店に、
ギャラリーやカフェなどが並んでいて、
東京都現代美術館に来館した際、
ふらっと立ち寄れる憩いの場になっています。

「ブルーボトルコーヒー」日本1号店がオープンした清澄白河はアートで若者が街を盛り上げる

清澄庭園に近い「fukadaso」は、解体寸前の
風呂なしアパートを各部屋に店舗を構える
形で復活させました。
1階はカフェと企画展などができるレンタルギャラリー、
手芸雑貨店やフォトグラファーのギャラリー兼
スタジオなどのお店が入っています。
メディアにも取り上げられ、人気上昇中です。

「ハネカフェ」は、飛行機マニアにはたまらない
エアライングッズを集めたカフェで、
机や椅子などは空港のラウンジのよう。
プレートメニューには機内食をイメージしたこだわりで、
飛行機好きでなくても楽しめることができますよ。
サードウェーブコーヒーの波に乗って、
下町文化に注目が集まりそうですね。

「ブルーボトルコーヒー」2号店、3号店開業も発表

青山に2号店オープン(2015年3月)につづき、
代官山新設される商業施設、
「LOG ROAD DAIKANYAMA」に3号店オープンとの
発表がありました。
創業者のフリーマン氏は、次の開店エリアに
中目黒や恵比寿を視野に入れているようです。
Blue Bottle Coffeeらしさを表現できるかどうかが
重要なので、厳選して検討しているとのこと。
品質管理に強いこだわりをもつBlue Bottle Coffee。
次の展開がたのしみです!

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