亀井静香と亀井亜紀子の関係は?国民新党代表解任後の現在

亀井静香と亀井亜紀子の関係は?国民新党代表解任後の現在

亀井静香は国民新党結成後めまぐるしい政界政変の中で埋没

亀井静香は、元警察官僚にして、運輸大臣や建設大臣を歴任してきた政治家です。2005年に亀井静香が旗揚げした国民新党は、2大政党政治の中で、徐々にその勢力を弱め、埋没していきました。あげく2012年には、民主党との連立政権の維持、離脱をめぐって党内が分裂。亀井静香は代表を解任され、亀井亜希子とともに国民新党を離脱して、無所属となります。

その風貌から、亀井亜希子は亀井静香の娘のように間違われることが多いですが、2人の間に血縁関係はありません。その後のめまぐるしい政界再編の中で、亀井静香は、所属政党を次々と変えていきます。そして2015年には、自民党や公明党、民主党や維新の党などの与野党国会議員約40名と、超党派グループ「地域活性化協議会」を結成。同会代表に就任しています。

亀井静香は小泉純一郎に自民党総裁選に敗れ下野して国民新党を結成したものの……

亀井静香が、やり手の警察官僚から政治家を志し、地元広島の衆議院議員に当選したのが、1979年。以後、着実に自民党の要職や大臣を経ながら、自民党総裁、首相を目指しますが、2003年に自民党総裁選で小泉純一郎に敗れます。小泉純一郎が推進する郵政事業民営化に反対する亀井静香は、2005年に自民党を下野し、国民新党を結成しました。

その後の紆余曲折をへた今現在の亀井静香は、保守系の一無所属議員にすぎません。年齢も80歳となって、新たに政界で事を起こすには、時期を失ってしまったようです。男の出処進退は、何時の時代も、誰にとっても、そして政治の世界でも難しいようです。

亀井静香の出身高校や大学!イトマン事件・許永中との関係は?

亀井静香は苦学して東大を卒業後にやり手の警察官僚となった

亀井静香は、1936年生まれの80歳。広島の名門私立の修道高校に入学しましたが、持ち前の反骨精神から、通学証書有料化に反対して学校と対立。自主退学し、東大に進学していた兄を頼り上京しました。都立大泉高校に編入した亀井静香は、見事、東大に合格します。

苦学しながら大学を卒業後は、一旦サラリーマン生活を送っていましたが、時は60年安保闘争の最中。亀井静香は、デモ隊に不甲斐ない警察を見て、警察官になることを決意しました。改めて国家公務員採用上級試験を受けた亀井静香は、優秀な成績で合格し、警察庁に入庁します。

亀井静香は、1971年、警察庁警備局における極左事件に関する初代責任者となり、成田闘争や、あさま山荘事件、テルアビブ空港乱射事件などの陣頭指揮を執って、辣腕を振るいました。しかし、「いくら警察で頑張っても所詮、社会のゴミ掃除だ。社会のゴミを出さないようにするには政治家になるしかない」と、政治家を志したのです。

亀井静香ら昭和の政治家の後ろに見え隠れする反社会勢力の闇

亀井静香は、良くも悪しくも昭和の政治家です。戦後政治の支配政党であった自民党において、官僚上がりで押し出しも利く亀井静香は、群雄割拠の自民党において、権謀術策を駆使しながら自派閥を形成。首相一歩手前にまで上り詰めたものの、一敗地に塗れたことを良しとせず、下野したことで、その政治家としての可能性を失ってしまいました。

亀井静香が、もしそのまま自民党に留まっていれば、その後の政治状況は、大きく変わっていたかもしれません。また、昭和の政治家には、清濁併せのむといった悪癖があります。政治のダイナミズムの中で、有効かつ利用できる人物であれば、たとえ相手がダークサイドの人間であっても平気で付き合う体質が否めません。

影のフィクサーとして君臨した、イトマン事件の中心人物・許永中のブラックマネーが、亀井静香に渡っていたという疑惑は有名ですが、さすが元警察OB。結局、事実を明らかにされることなく、亀井静香は、なんとか逃げ切ることができました。

亀井静香がアメリカ大統領選挙大詰めにドナルド・トランプ氏を電撃訪問!その真意は?!

亀井静香には、最近これといった話題がありませんでした。しかし突然、アメリカ大統領選挙の大詰めに、ドナルド・トランプ候補に会うため、ニューヨークに向かったというニュースが伝えられると、政界に衝撃、いや笑撃が走りました。面会は、投票日前日の11月7日で調整中と伝えられましたが、案の定、亀井静香がニューヨークで待機していたものの、ドナルド・トランプ側は、多忙を理由に中止を伝えてきたといいます。

亀井静香は、かねてからドナルド・トランプとパイプを持っていたわけでもないようです。また、今や自民党のキーパーソンでもない、一介の無所属議員が、いきなり面会を求めても、現実的に会談が無理なことは分かりそうなものです。亀井静香が、そんなことは百も承知の上で、パフォーマンスを行ったのならば、政治家としての誇りと資質を問わざるを得ませんし、本気で会えると思って行ったのならば、もはや老人性のボケを疑わざるを得ません。

結果的に中止になってよかったものの、もし会談が実現して、浪花節的な国士きどりの亀井静香が、不用意な約束でもしていたならば……。すでに垣間見えている、アメリカ第一主義の狡猾なドナルド・トランプに、いいように解釈され、重篤な外交問題に発展していたかもしれません。男の出処進退、特に政治家は、潔くありたいものです。

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