「魔法使いの嫁」は美しい世界で語られる現代ファンタジー漫画!アニメ映画は大炎上だったがTVアニメは大丈夫?

「魔法使いの嫁」美しい世界観が魅力的!現代ファンタジー漫画のあらすじネタバレ

「魔法使いの嫁」美しい世界で語られる現代ファンタジー漫画あらすじ

「魔法使いの嫁」は、2014年1月より、マッグガーデン「月刊コミックブレイド」にて連載が開始され、掲載誌を移行してからは「月刊コミックガーデン」に連載されている作品です。日本人の少女を主人公とした現代ファンタジーですが、舞台は、妖精や魔法の伝承が多く残るイギリス。ストーリーはもちろんのこと、美しい背景や世界観も人気を集めています。

主人公の羽鳥智世(通称チセ)は、赤い髪が特徴の少女。小さなころから人ならざる者を見聞きすることができたせいで、家族や周囲の人に疎まれて育ち、孤独な人生を送ってきました。ある日、謎の男に勧められるがまま、イギリスの裏オークションに自分自身を出品することになったチセ。頭の骨が犬のような魔法使いエリアス・エインズワースに落札されることになりました。

その金額は500万ポンド(約8億5千万円)!エリアスは、チセが特殊な魔法体質を持つ「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」であることを告げ、自身の弟子兼嫁として育てると告げます。こうして、チセのイギリスでの生活が始まるのでした。

「魔法使いの嫁」特異体質のチセの危機!エリアスの目的は?

「魔法使いの嫁」は、特異体質のせいで孤独に生きてきたチセの世界が、少しずつ広がっていく様子を見守る物語でもあります。魔力の生産と吸収に長けた「夜の愛し仔」であるチセ。夜の愛し仔は、生きているだけで魔力を生産、吸収し続けるため、肉体には膨大な負荷がかかります。そのため、突然死をすることも多いなど、恐ろしく短命ではありますが、その力を利用しようとする魔術師が後を絶ちません。

エリアスは、チセの体質を見抜いて落札しましたが、自身の目的に利用するそぶりは見せず、あくまでも、弟子兼嫁として、つかず離れずの位置をキープしています。エリアスの本当の目的は明かされていないため、今のところは、チセをさまざまなことに巻き込みつつ見守っているという、まさしく師匠の立場と言えるでしょう。

エリアスや魔物たちに振り回されがちなチセは、少しずつ明るさを取り戻していっている半面、吐血するなど身体的な負荷がオーバー気味になっていると思われる症状も出始めました。事件に巻き込まれつつも穏やかに過ぎる日常の中に、終焉の予感が漂いはじめ、作品はより切ない空気となりつつあります。

「魔法使いの嫁」がDVD化!小説版は豪華装丁が話題に!

「魔法使いの嫁」の付録DVDは魔法使いと出会う前日譚!アニメ映画「魔法使いの嫁 星を待つ人」は大炎上?

ジナルストーリーです。日本で羽鳥智世と呼ばれていた頃、8歳のチセがどのような日々を過ごしていたのかを、不思議な図書館や森の魔法使いとの出会いを絡め描いています。コミックス発売に先駆けては、劇場で限定上映もされましたが、原作の雰囲気を壊さない、キャストの演技や美しい作画で観客を魅了しました。しかし、劇場公開後の評価はかなり低く、炎上していると言っていいほど。

感想を見ると、荒れている言葉が目立ちます。理由は、劇場版は、上映時間約55分のうち、アニメ本編は30分程度で、残りは制作の舞台裏が映し出されたドキュメンタリー風の映像だったから。メイキング映像付きという予告にない内容だったため、厳しい意見が目立つ結果となりました。

「魔法使いの嫁」の小説版も発売!複数の作家が書きおろす短編集の装丁が豪華すぎる

「魔法使いの嫁」の小説版が、2017年9月8日に発売され、大きな話題となっています。「豪華版 小説 魔法使いの嫁 金糸篇」は、ヤマザキコレを含む8人の作家が書きおろしたアンソロジーです。顔ぶれは、「レンタルマギカ」シリーズで知られるライトノベル作家の三田誠や、「幽落町おばけ駄菓子屋」シリーズが好評の蒼月海里、ゲームシナリオライターの桜井光。デビュー作「魔導の系譜」が高評価を得ている佐藤さくらや、脚本家の藤咲淳一、ゲームデザイナーの三輪清宗、「パラケルススの娘」など人気作を数多く執筆するライトノベル作家の五代ゆうです。

それぞれが独自の視点で、「魔法使いの嫁」の美しい世界を描き出しました。豪華な執筆陣でも話題を呼びましたが、タイトルの前につけられた「豪華版」が意味するのは、作家だけではありません。装丁もかなり凝っていて、ハードカバーで、児童書を思わせるような箱付きになっています。表紙は金の箔押しで飾られており、小口も金で染めてあるという、作りの細かさでもファンを驚かせました。

「魔法使いの嫁」のTVアニメ化決定!EDは「ZABADAK」の未発表曲!?

「魔法使いの嫁」のTVアニメが放送されます!DVD収録されたアニメ版を見たファンから、「TVアニメとして見たい」という声が多く出たこともあり、待望のアニメ化となりました。キャストはアニメ版から変わらず、羽鳥智世役を担当するのは、「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」西之園萌絵や、「響け!ユーフォニアム2」鎧塚みぞれで知られる種﨑敦美です。エリアス・エインズワース役には、ゲーム「エルシャダイ」ルシフェルや、「ハイキュー!!」牛島若利などを担当している竹内良太が。他にも、エリアエスの家に住んでいる家事妖精のシルキー役に遠藤綾、チセと使い魔契約を結ぶルツ役に内山昂輝などがキャスティングされています。

スタッフもアニメ版から変わらず、監督を長沼範裕、脚本を高羽彩が担当。アニメーション制作については、株式会社ウィットスタジオが担当することになりました。オープニングテーマは、アニメ「マクロスΔ」に登場するユニット「ワルキューレ」のメインボーカル、美雲・ギンヌメールの歌唱を、若干15歳で担当した歌姫JUNNAが務めます。エンディングテーマは、シンガーソングライター糸奇はな(いときはな)が担当することが発表されました。

糸奇はなの歌う「環-cycle-」を作曲したのは、音楽ユニット「ZABADAK」の主要メンバーだった吉良知彦です。アニメのテーマソングなどにも数多く楽曲提供していましたが、2016年7月3日に惜しまれながら56歳で逝去しました。「環-cycle-」は、「ZABADAK」の新作アルバム用にストックされたうちの1曲で、「ZABADAK」のメンバーかつ吉良知彦の妻でもある小峰公子が、「この曲を世の中に届けたい」と考えたことから、今回の楽曲提供へと至ったそうです。

放送は2017年10月8日25時半より、TOKYO MXをはじめ、毎日放送、テレビ埼玉、BS11などで放送されるほか、「AbemaTV」や「ニコニコ動画」といった動画サイトでも配信が予定されています。美しくも、どこか破滅的な空気の漂う物語や、作画やキャストの演技、主題歌といったすべての要素がマッチした「魔法使いの嫁」の作品世界をお楽しみください。

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