三浦マイルドの現在が悲惨!R-1優勝後に消えた理由とは?
三浦マイルドは現在も仕事ナシ、借金アリ!R-1覇者とは思えない極貧ぶり
三浦マイルドは、ハゲ頭の天頂にわずかに残った髪が印象的な中年ピン芸人です。日本一のピン芸人を決める「R-1ぐらんぷり」の優勝者であるにも関わらず、現在もその名を記憶している人はほとんどいません。三浦マイルドは、2013年の「R-1」に出場する前も、芸歴13年のベテランでありながら、年収30万円の無名芸人でした。
その頃は、大阪の某百貨店のハム屋で、時給870円、1日8時間のアルバイトをしながら、生計を立てていたそうです。そんな中、「R-1」での優勝で賞金500万円を手にし、人気芸人の仲間入りを果たす約束手形を得た三浦マイルドは、一変する生活を見越してアルバイトを辞めてしまいます。
しかし、あれから4年が経った2017年現在も仕事はなく、相変わらず月収2~3万円にも満たない厳しい暮らしぶり。自宅も、芸人4人で都内の部屋をシェアしているそうで、知人や消費者金融から計150万円の借金まで抱えているといいます。
三浦マイルドにR-1優勝直後に仕事急増!ある誤算でアッという間に消えることに
三浦マイルドが、「R-1」で優勝したにもかかわらず、消えた芸人となってしまった理由は、いかにもありがちな内容でした。それまでの13年、大阪で活動していた三浦マイルドには、「育ててくれた大阪の客に恩返しをしたい」という思いがあり、上京したのは「R-1」優勝から1年後のことでした。優勝直後には仕事が殺到し、月収は60万円に跳ね上がったといいますが、月を追うごとに仕事が目減りし、1年後には月収15万円までに激減。東京進出を果たした時には、所属する吉本興業からも「もう遅い」という雰囲気が漂っていたそうです。
東京では、月に4~5本の舞台があるくらいで、営業の仕事すら回ってこないという、さらに悲惨な日々が待っていました。「帰ってたまるか!」という意地だけでしがみついていた三浦マイルドでしたが、酒を飲んでは愚痴を垂れ流す後ろ向きな毎日。そこには、「R-1」優勝者の覇気など、全くありませんでした。
三浦マイルドのプロフィール!R-1優勝ネタ「道路交通警備員」まとめ
三浦マイルドは私立高校・大学出身!母親の願いに背いてNSCへ!
三浦マイルドこと本名・三浦健一は、1977年10月18日生まれで、広島県江田島市出身。生後すぐに両親が離婚し、母親に引き取られて育ったといいます。広島県呉市にある偏差値40~50の呉港高校を経て、兵庫県の偏差値40弱の甲子園大学に進学しているのですが、いずれも私立校ですから、母子家庭には金銭的なダメージは大きかったことでしょう。何とか大卒の資格をという、母の愛を感じます。
そんな母の思いをよそに、ダウンタウンに憧れていた三浦マイルドは、大学在学中に、2度に渡って吉本興業のお笑い芸人養成所NSC大阪を受験。母の反対を押し切り、就職をせずに、友近やガリガリガリクソンらと同じ23期生として、2000年にNSCに入所しました。その後、コンビのツッコミ役として活動していた時期もありましたが、うまくいかず、ピン芸人に。「R-1」には2002年から出場していますが、初ギャラを貰ったのは6年も経ってからで、金額はわずか500円でした。
三浦マイルドのR-1優勝ネタ「道路交通警備員」爆笑というよりシュールさにジワリ
三浦マイルドが、「R-1ぐらんぷり2013」のファイナルステージで披露した「道路交通警備ニシオカさん」は、審査員全員の票を得て完全優勝をものにした、珠玉のネタです。ニシオカさんとは、三浦マイルドが学生時代の警備のバイトで出会った、実在する人物とのこと。ネタには、三浦マイルドの心の深く刻み込まれた、ニシオカさんの言葉が盛り込まれています。「手を抜いて仕事しても、もらえる給料一緒やで!」「高速道路の警備は危険手当が2000円もらえんねん。ワシらの命の値段、2000円いうことやで!」と、哀愁を漂わせながら、浮世を憂うニシオカさん。
「免許ないけど運転できますよ~」「市民税払ったことないわ!」「タイの女の子が一番優しいわ~」「三浦君、5万もうちょい待ってな。もう3万貸して!」と、その正体は、迷惑で相当デタラメな人だったようです。単なる体験談で、何が面白いか分からないようなシナリオですが、しみったれた風貌の三浦マイルドがやると、痛々しいくらいにシュール。実在の人物だという驚きも伴って、不思議な笑いが巻き起こりました。
三浦マイルド「R-1ぐらんぷり2017」決勝進出も起死回生Vならず!
三浦マイルドは、2013年の「R-1」優勝直後に仕事が急増したことで先を見誤り、賞金500万円の中から200万円を母親に渡すと、残りは、風俗などであっという間に使い果たしてしまったのだそうです。金欠の苦しみの中、居酒屋での営業で、「千円札を入れてやるから、口を開けろ」と客に言われ、思わず開けてしまいそうになるという屈辱も味わいました。
思えば、優勝直後に呼ばれたイベントで披露した、ハゲ頭を活かした持ち芸「マイルドフラッシュ」も、すでに失笑を買っていたような気がします。全国的に名を売るためには、優勝の肩書を効果的に売る、地道な戦略を講じる必要があったのでしょう。「R-1王者の肩書を背負う覚悟ができていなかった」と悔やみ続けた三浦マイルド。
2016年10月頃から、涙をぬぐいながら毎日ネタ作りに勤しみ、15kgの減量を成功させて、なまりきった体に鞭を打った結果、「R-1ぐらんぷり2017」で決勝進出を果たすことになりました。今回のネタは、ことば研究家・三浦マイルドを名乗り、異なる2つの場面で聞こえてきそうな同じセリフをフィリップ形式で展開するというもの。
たとえば、”高校野球”と”コンパ”では、「ストライクじゃなくても手を出してもいいからな!」など、巧みな言葉の操縦術には、確かに前回からの成長のあとが見られました。しかし、ファイナリスト9人は勢いに乗る強敵ばかり。ファイナルステージ進出を狙うも、三浦マイルドは、ファーストステージ敗退を喫することに。
それでも、地獄から再び「R-1」の頂点に近い場所まで這い上がって来たことで、芸人として死んではいなかったことが分かりました。ゴールデン受けする華に欠ける感は否めないものの、来年の「R-1」への道のりがつながったというだけでも、三浦マイルドにとって大きな前進だったような気がします。