長山藍子は坂上忍の子役時代の恩人だった!若い頃は北朝鮮にいた!?

長山藍子は坂上忍の子役時代の恩人だった!若い頃は北朝鮮にいた!?

長山藍子は坂上忍の子役時代の恩人だった!子役時代の坂上忍を優しく見守った母のような存在

長山藍子といえば、「渡る世間は鬼ばかり」シリーズの野田弥生役や、ドラマ版「男はつらいよ」シリーズの初代さくら役を思い出す方も多いのではないでしょうか。実は長山藍子は、毒舌キャラで人気の俳優・坂上忍の恩人だということが、2015年に放映された日本テレビ「行列のできる法律相談所」で明かされました。

坂上忍が子役だった頃は、子役に厳しい時代で、撮影現場にマネージャーも親も同伴していませんでした。そんなあるとき、伝達ミスで大幅に遅刻して現場に入った少年・坂上忍に、ベテラン勢の冷たい視線が向けられたそうです。しかし、長山藍子だけが優しく声を掛けてくれたのだとか。

また、当時の坂上忍は、父親の莫大な借金を返済していたため、坂上忍少年が手にできるお金は、交通費と100円のお小遣いのみ。ドラマの稽古後の夕食が出前となれば、当然注文は無理です。そのとき、唯一、長山藍子だけが坂上忍の状況に気付いて、夕食を分けてくれたといいます。

ドラマでは、親子を演じたこともある長山藍子と坂上忍。しかし、役を離れた今でも、坂上忍は長山藍子を「母さん」と呼んで慕っているそうです。

長山藍子は若い頃は北朝鮮にいた!?第2次世界大戦中の疎開先だった

長山藍子が生まれたのは1941年。父親が記者だったこともあって、中国で生まれました。1941年といえば、第2次世界大戦の最中。「徹子の部屋」に出演した際、長山藍子は、その当時の様子を、時折涙を浮かべながら語っています。

長山藍子の家族は、戦火を逃れるため、中国から北朝鮮へ疎開し、1945年の終戦を迎えます。長山藍子はそのときわずか5歳。家族は、北朝鮮から日本へ引き上げることとなりました。幼い長山藍子は、心の中で、日本に帰る日を必死で待ったといいます。しかし、心待ちにした日本帰還の最中には、父親とはぐれてしまった上、友人も亡くしてしまいました。長山藍子は、その友人を引揚船から海葬したことを今もはっきりと覚えているそうです。

やっとの思いで日本へ帰った長山藍子は、幸いなことに父親と再会。しかし中学生のとき、父親は45歳という若さで亡くなってしまいます。母親とも、20代半ばで死別してしまいました。

長山藍子の結婚した夫・武正忠明や子供は?年齢、プロフィールも気になる!

長山藍子の結婚した夫・武正忠明や子供は?16歳差の夫婦仲は良好!

長山藍子には、歳の離れた夫がいます。夫の名前は、武正忠明(たけまさただあき)で、舞台を中心に活躍している俳優です。舞台の代表作では「三文オペラ」、テレビドラマでは時代劇「水戸黄門」などに出演していました。東京都出身で、182cmの長身で容姿の整った武正忠明は、1979年に劇団俳優座に入団。蕎麦打ちが得意で、その腕前は、知人から「蕎麦が食べたい」と言われるほどだとか。

長山藍子と武正忠明が結婚したのは1997年。長山藍子のほうが16歳上という歳の差結婚で、このとき長山藍子はすでに56歳でした。長山藍子の結婚時の年齢もあってか、2人の間に子供はいません。しかし、夫婦仲はいたって良く、現在も一緒に暮らしています。大晦日は、富士山を望む別荘に滞在し、2人で過ごすのが恒例で、夫・武正忠明の両親とも関係は良い様子。仲良く一緒に山菜をとっているらしい微笑ましい写真が公開されています。

長山藍子の年齢やプロフィールが気になる!出演作品もチェック!

長山藍子のプロフィールや出演作などを見てみましょう。長山藍子は、1941年、中国内蒙古自治区フフホト市の生まれで、現在は75歳。中国から北朝鮮へ疎開し、その後日本に戻ってきてからは、静岡県三島市で育ちます。

父親の影響で俳優座養成所に入所した長山藍子は1963年に卒業し、劇団新人会に入ります。1970年になると、前田昌明、山本學らとともに、第二次劇団新人会を発足させました。その後も順調にキャリアを重ねてきた長山藍子は、1999年には文化庁芸術祭演劇部門で大賞を受賞しています。

長山藍子が出演した有名なテレビドラマといえば、「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ。5人姉妹の長女・野田弥生を、20年以上にわたって演じてきました。NHK大河ドラマにも出演しており、秀吉の妻を主人公とした「おんな太閤記」では、秀吉の姉・とも役を、「春日局」では、徳川秀忠の正室・お江与役を務めています。

また、「フーテンの寅さん」でおなじみの「男はつらいよ」のテレビドラマシリーズで、初代さくら役だったことでも有名です。他にも、「橋のない川」という、明治時代後期の奈良県にある被差別部落を描いた作品などにも出演しています。

75歳になっても、背筋をしっかりと伸ばして綺麗な立ち居振る舞いを見せる長山藍子の姿は、「老いたらこのようになりたい」というお手本ですよね。

長山藍子をはじめベテラン俳優陣が揃う「渡る世間は鬼ばかり」スペシャル放送決定!

長山藍子の代表作といっても良い「渡る世間は鬼ばかり」シリーズは、1990年に放送が始まりました。当初は、TBSの開局記念ということで、1年間のみの予定でしたが、視聴率が伸び、人気となったためにシリーズ化。2010年まで、20年という長きにわたって続いてきたこのドラマは、「出演者の皆さんが元気なうちに美しく切り上げたい」ということで、第10シリーズをもって惜しまれつつも終了しました。

しかしその人気は衰えず、シリーズ終了後の2012年、舞台を、第10シリーズから1年後に移した前後編のスペシャルドラマとして放送。翌2013年にも、同じように前後編のスペシャルとしての放送が実現しました。しかし2014年、ドラマの主役の1人ともいえる岡倉大吉役の宇津井健が亡くなります。そこで2015年には、大吉が亡くなった後の岡倉家を舞台とした前後編のスペシャルが放送されました。

「渡る世間は鬼ばかり」、通称「渡鬼」の特徴は、とにかく長い台詞です。もともと、主婦が夕飯の片付けをしなければならない時間帯に放送していたこのドラマ。そのため、テレビ画面を見ていなくても、何が起こっているか分かるように、ラジオドラマのような台詞で書かれているという事情があったそうです。

加えて、5人姉妹それぞれが持つ人間関係や、たくさん登場する人物たちも特徴です。それぞれの娘たちの嫁ぎ先や、その子供、子供たちの配偶者とその子供……ドラマ全体の人間関係をきっちり把握するのも難しいくらい、長い歴史を刻んできています。

そして2016年、再び「渡鬼」は帰ってきました!今度の舞台は、5人姉妹の次女・五月(泉ピン子)の嫁ぎ先である中華料理店「幸楽」。その改装をめぐって、各々の立場が対立するも、五月たちの住まいがある部分を客席にして、お店の規模を大きくするという案が実行に移されます。そんな中、仮住いで孤独な思いをする五月があちらこちらを訪ねまわるというストーリーです。

脚本を手掛けるのは、御年91歳となった橋田壽賀子。五月役の泉ピン子は、「今までの集大成だと思って」取り組んだと語っています。もちろんこのスペシャルには、長山藍子も出演。他にも、中田喜子、藤田朋子、角野卓造、えなりかずき、植草克秀、三田村邦彦とおなじみのメンバーが揃います。

1年に1度しか見られなくなった「渡鬼」と、今回見納めとなる「幸楽」の改装前のセット。加えて丁々発止を繰り広げるベテラン俳優陣の掛け合いなど、見どころは盛りだくさん。きっと来年には、新装「幸楽」で人間模様が見られるにちがいありません!

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