中島みゆきの歌詞に文学の香り!コンサートも凄かった!
中島みゆきの歌詞に文学の香り!教科書にも載せられる情緒ある文章!
中島みゆきは、1952年生まれの64歳。1975年に「アザミ嬢のララバイ」でデビューを果たし、今もなお最前線で活躍するシンガーソングライターです。1976年のファーストアルバム「私の声が聞こえますか」発表以降、毎年のようにアルバムを世に出し、精力的な活動を続けています。
また、自身の歌だけではなく、いろんな人への楽曲提供もしている中島みゆき。研ナオコの「あばよ」、工藤静香の「FU-JI-TSU」、TOKIOの「宙船(そらふね)」、ももいろクローバーZの「泣いてもいいんだよ」など、時代を越えてもヒットし続ける名曲を数多く作り上げてきました。
中島みゆきの初ステージは、高校3年の文化祭だったそうで、オリジナル曲「鶫の唄」を歌い上げました。その後、大学時代には、「コンテスト荒らし」と異名をとるほどの音楽活動を行い、アマチュアにも関わらず、作ったオリジナル曲は100曲にものぼったとか。
中島みゆきは、藤女子大学文学部国文学科で学び、卒論では谷川俊太郎を論じていることからもうかがえるように、文学への造詣が深く、言葉そのものを大事にしているように思います。そうした姿勢が生み出した代表ともいえるのが、アルバムの中の1曲である「永久欠番」で、国語の教科書に載せられるほど、奥深い心情が、格調高く綴られています。中島みゆきの歌詞の魅力は、身近な出来事に対する人の内面を、文学の香る言葉を尽くして表現することにあるのでしょう。
中島みゆきのコンサートは凄かった!ミュージカルでも演劇でもない「夜会」とは!?
中島みゆきのコンサートは、年々進化していきます。ある時は、過去から現在までの代表作を中島みゆきの世界観も含めて歌い上げ、またある時は、アルバムの発売時期や流行った曲に関係なく、全体を通しての構成やメッセージ性を考えて選曲されるのです。
そのため、中島みゆきのコンサートは、ただ歌を聴くだけの場所ではなく、演出にも工夫が凝らされ、背景や衣装、合間のMCなども楽しめるようになっています。中でも、コンサートでも演劇でもミュージカルでもなく、「言葉の実験劇場」をコンセプトとして開催されていることで知られているのが、中島みゆきの「夜会」。
主に、中島みゆきが作る1人の女性の人生のストーリーを元に、時には書下ろし曲を歌い、演じ、大掛かりな舞台演出を手掛けるという、壮大なステージです。「夜会」は、コアなファンにとっては、中島みゆきの世界観をダイレクトに受け取れる場所ですが、初めて行く人でも、その迫力に圧倒され、心が揺さぶられる体験ができるに違いありません。
中島みゆき「糸」の収録アルバムは?おすすめの不朽の名曲たち
中島みゆき「糸」最初の収録アルバムは「EAST ASIA」!
中島みゆきの「糸」、この楽曲が初めて世に送り出されたのは、1992年発売のアルバム「EAST ASIA」です。その後、テレビドラマ「聖者の行進」の主題歌に起用されると、1998年に、両A面シングル「命の別名/糸」にシングルカットされ、発売されました。これまで多くのアーティストからもカバーされ続けてきている名曲「糸」は、同じ年に発売されたベストアルバム「大銀幕」や、2002年発売のベストアルバム「Singles 2000」、2006年発売のベストアルバム「元気ですか」にも収録されています。
中島みゆきの言霊が込められた不朽の名曲3曲はこれ!
中島みゆきは、デビュー以降、歩みを止めることなく楽曲を作り続け、提供し続けてきた曲が数多くあります。人によって好きになる曲、心の琴線に触れる曲が違うと思いますが、特によく知られる3曲を挙げてみましょう。まずは「時代」。疲れた時や悲しい時に聴くと、泣けてしまう優しい曲です。
中島みゆきの、静かで、切々と訴えてくる歌い方に引き込まれます。次に「プロジェクトX~挑戦者たち~」のテーマソングでもあった「地上の星」。この作品では、人を星に例えています。天上の星のように偉業を成した人だけではなく、地上の星のように見えにくくても、何かを成し遂げる人はいるというメッセージが、力強い声で歌い上げられた名曲です。最後に「糸」。人を糸に例え、人間模様を織りなすことが幸せだと伝えてくれます。とても綺麗な声で、聴く人の心を温かくしてくれる曲です。
中島みゆきの曲は、中島みゆき本人が歌ってこそ名曲になると、よく聞きます。実際に、曲ごとに声の強弱が違い、声質までもが変わる中島みゆきの歌唱を聴いていると、その曲の風景が見えるようです。中島みゆきの歌詞と歌声の情感溢れるメッセージ性は、言霊ともいえるのではないでしょうか。
中島みゆきの最新情報!20年ぶりのベストアルバム発売と、迫力あるコンサート映像のDVD化!
中島みゆきファンにとって、2016年11月16日はすごい1日になりそうです。20年ぶりのベストアルバムとなる21世紀ベストセレクション「前途」が発売されるほか、「中島みゆきConcert『一会』(いちえ)2015~2016」のライブ映像が、Blu-ray&DVD化。
さらには、ライブアルバムとしてCD化されて発売されます。この日には、まだあります!なんと、中島みゆきをリスペクトする、稀代の女性アーティストたちが一堂に会し、世代もジャンルも越えて歌い上げたRESPECT LIVE「歌縁(うたえにし)」もCD化されるのです。
研ナオコや中島美嘉をはじめとする、それぞれ実力のある歌手が、中島みゆきの世界観を表現していく様子は、まさに圧巻。また、この「歌縁」が、2017年1月から全国で開演されることも決まりました。各地で参加されるため、各回出演者は変わりますが、いろいろな歌手の中の「中島みゆき」を見ることができるのは楽しみです。
中島みゆき本人のライブは、夜会VOL.19「橋の下のアルカディア」が、怒涛のメディア発売日翌日の2016年11月17日から1カ月にわたって、全23公演行われる予定となっています。このライブは、2014年に行われた同タイトルの再演です。2年ぶりとなる公演は、より深みを増し、人々をさらに魅了する舞台になっていることでしょう。映像に収まりきらない、生の中島みゆきを堪能できるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。