白石阿島の両親や国籍!「イッテQ」で話題の天才少女クライマーは東京オリンピック出場なるか?

白石阿島の両親や国籍!「イッテQ」で話題の天才少女クライマーは東京オリンピック出場なるか?

白石阿島の両親や国籍!日本人の両親でアメリカ生まれ

白石阿島(しらいしあしま)という少女をご存じですか?白井阿島は、ボルダリングで、さまざまな偉業を成し遂げ、「天才クライマー」と呼ばれる少女。次々に打ち立てる伝説的な彼女の記録に、今、世界が注目しています。

白石阿島は、アメリカ・ニューヨーク在住。父親である白石久年は、Poopoとして知られている舞踏家です。白石久年は、妻のツヤの助言を受け、1978年に活動の本拠地をニューヨーク市のマンハッタン島にあるチェルシー地区に移しました。チェルシーはもともと倉庫街でしたが、今では、倉庫を利用したギャラリーが多数存在し、アーティストたちの活動拠点になっています。

そんなニューヨークで、2001年4月3日に白石阿島は生まれました。名前の「阿島」は、父・久年の出身地の名前からとられたとのこと。ニューヨーク生まれのニューヨーク育ちということで、主な使用言語は英語ですが、家族や日本人と話すときには日本語を用いています。

両親が日本人で、生まれはアメリカとなると、白石阿島の国籍はどっち?と思う方もいらっしゃるでしょう。実は、白石阿島は、どちらの国籍も持っています。両親が日本人であることに基づく日本国籍と、アメリカ生まれであることに基づくアメリカ国籍。成人になって最終的にどちらを選択するのかは、まだ判断しかねるところでしょう。

白石阿島「イッテQ」で話題の天才少女クライマーは東京オリンピック出場なるか?二重国籍の問題は?

白石阿島が日本で広く認知されたのは、テレビ番組「イッテQ」に出演してからではないでしょうか。2014年2月9日に放映された「イッテQ」で、タレントのイモトが、アメリカにいる白石阿島に会うという企画がありました。このとき、白石阿島は12歳。あどけなさの残る顔立ちとは裏腹に、腕や肩の筋肉のすごさに皆が驚きました。

テレビ出演後のTwitterなどでは、彼女のクライミングと共に、そのかわいさが話題に。さらに話題を呼んだのが、2016年8月に、白石阿島が得意としているスポーツクライミングが、東京オリンピックの正式種目になることが決定したときです。スポーツクライミングがオリンピック種目となるのは初めてのことで、白石阿島のオリンピック出場と、メダル獲得も、今から期待されています。

しかしそうなると問題となるのは、彼女の国籍です。二重国籍であるため、日本とアメリカのどちらの国の代表としても出場できます。これまでのボルダリングの大会は、アメリカ代表として出場していましたし、スポンサーもアメリカ企業がほとんど。したがって、順当に考えれば、白石阿島はアメリカ代表となりそうです。

とはいえ、日本も彼女を応援し始め、白石阿島自身も日本の応援を受けて嬉しかったということで、現在は検討中と答えています。有力なメダル候補と目される白石阿島の争奪戦は続きそうですが、日本代表になってもアメリカ代表になっても応援したいですね。

白石阿島がボルダリングを始めたワケ!V14、V15の記録更新は伝説的!

白石阿島がボルダリングを始めたワケ!セントラルパークと父の指導

白石阿島がボルダリングを始めたのは、6歳の時のことでした。マンハッタンにある有名な公園「セントラルパーク」の外岩「ラット・ロック」で、ボルタリングに初めて出会ったそうです。白石阿島が岩を登る素質を持っていると見抜いた父・白石久年は、それから毎日、白石阿島をセントラルパークに連れて行きました。

白石久年自身にクライミングの経験はないものの、舞踏家として身体の動かし方は熟知しており、それを娘・白石阿島に教えたそうです。岩登りの魅力にとりつかれた白石阿島のクライミングは、父の指導を反映してか、しなやかで無駄のない動きと評価されています。それは、雑誌「New Yorker」で、白石阿島の登り方を「ウォールダンサー」と称するほど。現在、白石阿島は、ジムで週5日、1日3時間半の練習を積んでいるそうです。

白石阿島の両親もとても協力的で、父・白石久年は、大会で白石阿島につけたロープを操るビレイヤーの役割をずっと担っています。また、白石阿島の特徴的な真っ直ぐに切られた前髪も、父・白石久年が切りそろえているとのこと。また母・ツヤは、白石阿島が大会で履いているクライミングパンツを手作りしています。かわいい和柄のクライミングパンツは、ニューヨーク生まれニューヨーク育ちである白石阿島につけられた名前同様、日本人としての心を大切にしていることの表れなのでしょう。

白石阿島V14、V15の記録更新は伝説的!女性初にして史上最年少の完登をみせた

白石阿島の偉業は、まさに伝説的です。ボルタリングのグレードは、最高でV16までありますが、白石阿島は、このV14とV15で、「女性初完登」と「史上最年少完登」を成し遂げています。

V14では、南アフリカにあるGolden Shadowを、女性としては史上2人目で完登。Mirko Caballeroと並んで、史上最年少記録となっています。他にカリフォルニアにあるThe Swarmや、テキサスにあるTerre de Sienneでは、女性第1登を記録。九州・日之影のPhenomenaでは、日本人の小山田大に次ぐ第2登を、わずか30分で成し遂げました。

さらに難易度の高いV15では、九州の比叡にあるHorizonで、これも小山田大に次ぐ第2登に成功します。これは、世界全体で見ても、女性初のV15完登。しかもこのときの白石阿島は、まだ14歳です。もちろん最年少記録も打ち立て、世界を震撼させました。

白石阿島という天才少女クライマーの精神力のすごさとは!「……でも、あきらめない」

白石阿島の偉業は他にもあります。2015年には、スペインにあるOpen Your Mind Directを4日間の奮闘の末、13歳にして完登。これは、女性初にして、史上最年少記録です。まだグレードの確定していない場所ではあるものの、指をかける場所がないということで、V14~V16レベルと見られています。九州・比叡のHorizon完登とあわせて、白石阿島は、もはや未知の世界に向かっていると評されました。

しかし、白石阿島は、これらを簡単に成し遂げているわけではありません。Horizonは、それまで何度も挑戦し、小山田大の指導のもとで身体の動かし方を把握したのちも、なかなか完登できずにいました。その難しさは、途中にあるトンネル部分。ほとんど逆さまになりながら進まなければならない箇所があり、体力とともに、精神力も試される難所となっています。

途中で落ちてしまったときのことを、白石阿島は「くやしくて、くやしくて」と語ります。それでも春休みを利用して来日し、再度挑んだ3日目。ついにHorizon第2登を達成しました。「くやしくて、あきらめたいと思うこともある。でも、あきらめない」という白石阿島の精神力。

彼女の数々の伝説的な記録は、何度も諦めずに挑戦するという努力と精神力によって支えられています。東京オリンピック出場が確実視されている白石阿島の活躍を、今後も見守っていきましょう。

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