映画「シンクロナイズドモンスター」は主演アン・ハサウェイの人生とシンクロしている!舞台は韓国?

映画「シンクロナイズドモンスター」のあらすじ!主演のアン・ハサウェイの人生を描いてる!?

映画「シンクロナイズドモンスター」で世界の命運を握るのはどん底の女性?

「シンクロナイズドモンスター」は、強いて分類するとするならば巨大怪獣が登場するモンスター映画です。ニューヨークに暮らす女性グロリアは、失業したことをきっかけに酒に溺れる生活を送っていました。そのせいで恋人に振られて家を追い出されるなど、人生がうまくいきません。

大都市から地元に戻ったグロリアは、友人のバーで働き始め、仕事中に、遠く離れた韓国のソウルに巨大怪獣が出現したというニュースを知ることに。巨大怪獣について調べてみると、自分の動きと怪獣の動きがシンクロしていることに気付くグロリア。そうこうしているうちに、人間に操られた敵のロボットも現れるなど、世界はさらに混乱し始めます。

こうして、どん底人生から一転、怪獣の動きを操れるグロリアは、大暴れするロボットを倒すべく、世界の命運を握る存在になるのでした……。映画「シンクロナイズドモンスター」は、日本では、2017年11月3日からの公開が予定されています。

映画「シンクロナイズドモンスター」とアン・ハサウェイの人生はリンクしている?

「シンクロナイズドモンスター」では、「プラダを着た悪魔」で世界的にブレイクした後、「レ・ミゼラブル」や「マイ・インターン」で着実にキャリアを積んできたアン・ハサウェイが主演と製作総指揮を務めています。転落人生から女性が這い上がるストーリーとなっている「シンクロナイズドモンスター」。一方で、アン・ハサウェイ自身も、2001年に映画デビュー作「プリティ・プリンセス」がいきなりヒットしてスターとなりながら、アイドル女優的なイメージが抜けず、キャリアが低迷した経験を持っています。

2006年にメリル・ストリープと共演した「プラダを着た悪魔」がヒットしたことで、ようやく実力派女優として認知されるようになったことはご存じの通り。そのため、再びスターの座に返り咲いたアン・ハサウェイと、映画「シンクロナイズドモンスター」のグロリアを重ねて見るファンも多いようです。

映画「シンクロナイズドモンスター」の舞台は韓国?原題に隠された意味とは

映画「シンクロナイズドモンスター」の舞台は韓国?

映画「シンクロナイズドモンスター」で、巨大怪獣が最初に出現する場所は、韓国のソウルです。それだけでなく、劇中では、グロリアが韓国語を話したりするなど、韓国に関連するシーンが多く登場し、最終的には、グロリアが韓国に飛んで、巨大怪獣とロボットの戦いが繰り広げられます。

さらに、グロリアのPCのカバーデザインが葛飾北斎の絵であったり、布団を「futon(フトン)」と言ったりするのは、日本と韓国の文化をやや混同しているからかもしれません。日本人からすると、なんとも不思議なアジア観が描き出された本作ですが、観客の中には「怪獣映画と言えば日本なのに……」という声も。

あえて韓国でロケが行われた理由は明らかにされていませんが、「怪獣映画と言えば日本」という世界の認識になるべく近づけるべく、お隣の韓国をロケ地に選んだのかもしれないとは深読みのしすぎでしょうか。

映画「シンクロナイズドモンスター」の原題「Colossal」に隠された意味とは

「シンクロナイズドモンスター」の原題は「Colossal」で、日本語にすると、「巨大」や「並外れた」といった意味合いです。原題が、「シンクロナイズドモンスター」の鍵となる巨大怪獣のことを示唆していることは明らかですが、後半になるにつれて明らかになるグロリアのトラウマもあわせて考えると、何が巨大なのかはかなり意味深な感じもします。

劇中で明らかな答えが示されることはありませんが、その解釈は、観客1人1人に委ねられているのでしょう。さて、「巨大」な怪獣といえばゴジラですが、そのゴジラを生み出した日本の東宝は、「シンクロナイズドモンスター」の巨大怪獣のイメージが酷似しているとして、制作したVoltage Picturesに対して訴訟を起こしました。しかし後に、和解が成立しています。

映画「シンクロナイズドモンスター」はかなり個性的な作品!実力派女優アン・ハサウェイが巨大ロボと戦う!

「シンクロナイズドモンスター」の日本上映に先立って公開された予告編では、アン・ハサウェイ演じるグロリアが、自身の動きとシンクロする巨大怪獣を操って、敵の巨大ロボットと戦う姿も収められています。中には、巨大ロボにビンタするシーンもあるなど、全体にコミカルな印象です。

では、怪獣が登場する単純なコメディ映画なのか?と言えば、どうやらそうでもない様子。人生から転落して地元に戻ったグロリアは、重い人間関係や、自身の負ったトラウマと向き合うことになります。そのため、いつ見てもキュートで美しいアン・ハサウェイの魅力はそのままに、見る者の心に余韻を残す作品となっているようです。

「シンクロナイズドモンスター」は、「ブラック・ハッカー」のナチョ・ビガロンドが監督を務めています。主演のアン・ハサウェイのほか、「モンスター上司」のジェイソン・サダイキスや、「美女と野獣」のダン・スティーヴンスが出演するなど、キャストも魅力です。2016年に開かれたトロント国際映画祭で初上映された後、2017年4月にアメリカで公開となりました。

しかし、斬新なモンスター映画として話題になった割には、興行収入は話題ほどとはいかない結果に。とはいえ、レビューの評価は決して悪くはありません。アン・ハサウェイの演技を絶賛する声や、一言で「モンスター映画」とはくくれない、作品の個性を評価する声も数多くあがっています。過去には、ギレルモ・デル・トロ監督の怪獣映画「パシフィック・リム」が、アメリカよりも中国や日本での集客が好調だったという例もありました。そのため、昔から怪獣映画を多く生み出している日本では、スマッシュヒット作となることが期待できるかもしれません。

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