木場勝己は舞台出身の実力派俳優!ドラマ「金八先生」での役柄や出演舞台が知りたい

木場勝己は舞台出身の実力派俳優!「金八先生」の演技が強烈だった!シリーズによって演じる役柄が違う理由は?

木場勝己は蜷川幸雄演出作品など舞台出身の実力派俳優!身長や芸名の由来など気になるプロフィールは?

木場勝己は、1949年2月30日東京生まれ、舞台出身の実力派俳優です。2017年4月からTBS系で放送されたドラマ「小さな巨人」の演技も好評でした。身長165cmの木場勝己の本名は西村克己。芸名の「木場」は出身地である東京都江東区の木場からとっています。

明治大学を中退した木場勝己は、演劇センター付属青山杉作記念俳優養成所に入り、演劇を学びました。蜷川幸雄らが結成した櫻社を経て、1975年には、劇作家兼演出家の竹内純一郎、俳優の沢田情児、演出家の和田史郎たちと斜光社を立ち上げます。

斜光社解散後は、竹内純一郎と秘法零番館を旗揚げし、解散するまで精力的に舞台に立ち続けました。蜷川幸雄演出作品にも多数出演した木場勝己は、チェーホフやシェイクスピアなどで芝居に磨きをかけていきます。一方で、テレビドラマや映画などの映像作品にも意欲的に取り組んでいった結果、実力が認められた木場勝己は、第57回文化庁芸術祭優秀賞を受賞しました。

木場勝己の「金八先生」の演技が強烈過ぎると話題に!シリーズによって演じる役柄が違う理由は?

木場勝己は、TBS系で放送された人気ドラマ「金八先生」シリーズにも出演しています。1999年から放送された「金八先生」の第5シリーズでは、生徒の1人である友子の父親を演じ、2001年からの第6シリーズと第7シリーズでは、共に校長を演じました。

木場勝己が演じた「金八先生」の校長は、学力重視の短気な性格であることから、人間性を大切にする金八先生とは事あるたびに対立します。特に職員室で2人が言い合うシーンは有名で、傲慢な発言が飛び出す木場勝己の演技は、校長の強烈なキャラクターに説得力を持たせました。

「金八先生」の第5シリーズでは校長役ではなく、まったく別人である友子の父親役で出演していた木場勝己。もちろん、ストーリーにおいて、友子の父親が校長になったというわけではありません。1人2役という異例の配役は、舞台を中心に活躍していた木場勝己の知名度が低かったことに加え、第5シリーズから第6シリーズ開始まで約2年という期間が空いたことにより実現しました。そうした理由から、「同じ役者が全く別の役を演じてもファンは混乱しないだろう」という現場の判断がなされたということです。

木場勝己がドラマ「小さな巨人」で長谷川博己の父親役を好演!美声が響く舞台作品の代表作は?

木場勝己がドラマ「小さな巨人」で長谷川博己の父親役を好演!他の出演ドラマや映画が知りたい!

ドラマ「小さな巨人」で、長谷川博己演じる香坂真一郎の父親を好演した木場勝己。警察の正義や、組織の中で絡み合う人間模様を描いた「小さな巨人」は、バランス良く配役された実力派俳優各々の迫真の演技により視聴者の心をつかみました。中でも、木場勝己が演じた主人公の父親は、物語のキーマンを務め、最終回まで誰が犯人か分からないハラハラさせる展開に大いに貢献していました。

舞台を中心に活躍する木場勝己ですが、近年は、映像作品にも多数出演しています。2002年フジテレビ系で放送された人気ドラマ「海猿」をはじめ、2016年には、松岡茉優と桐谷健太のW主演で注目されたNHKのドラマ「水族館ガール」にも出演しました。また、宮藤官九郎脚本の大ヒットコメディ映画「舞妓Haaaan!!!」ほか、向井理と片桐はいり主演映画「小野寺の弟・小野寺の姉」にもキャスティングされるなど、ほぼ年に1本のペースで映画でも鋭い演技を見せています。

木場勝己の美声が響く舞台作品の代表作は?名戯曲を自然に演じられるヒミツは電車内の人間観察にあり!

身長165cmと小柄ながら、舞台上ではそれを一切感じさせない存在感を放つ木場勝己は、近年、ドラマや映画など映像作品への出演が多くなりました。しかし、木場勝己の役者としての真骨頂は、やはり舞台にありと言えます。艶のある深い美声で紡ぎだされる台詞は、年々良い意味で脱力してきていると評判で、細かい視線や仕草でも役柄の本音を的確に表現しています。

木場勝己によると、その細やかな視線の配り方や仕草は、電車内での人間観察の賜物であるとか。「電車内は人間観察の宝庫」と断言する木場勝己は、大御所舞台俳優となった現在も、稽古場へは電車で通っているそうです。

そんな木場勝己独自の人間描写が堪能できる舞台作品の代表と言えば、ロシアの文豪チェーホフの戯曲があげられるでしょう。木場勝己はこれまでに、チェーホフ四大戯曲のうち「三人姉妹」「桜の園」そして「ワーニャ伯父さん」に出演しています。演じる上では、相手からアクションを起こされた時に生じる心理の変化や身体的反応、対話を重視しているそうです。人物描写や会話の妙味を追求した戯曲と言われるチェーホフ作品は、木場勝己の芝居ととても相性が良いのでしょう。

木場勝己の新たなる挑戦の舞台「プレイヤー」はサイコホラー!!吃音を乗り越えてつかんだ役者の道!

2017年8月4日より上演されていた長塚圭史演出、前田知大脚本のサイコホラー作品「プレイヤー」には、木場勝己も出演していました。幽霊の物語「プレイヤー」上演に向けて稽古に励む俳優たちが、物語の世界観である生と死に翻弄され、やがて虚構と現実があやふやになり感覚が狂わされていくというあらすじのサイコホラー作品です。

主演に藤原竜也を迎えた本作で脇を固めたのは、木場勝己のほか、成海璃子や仲村トオルら。新たな舞台作品に挑戦することになった木場勝己は、「作・演出・共演者、すべてが『相手にとって不足なし』ですね」と、気持ちの高ぶりを抑えられない様子で抱負を語っています。

良く響く美声と自然な滑舌で、舞台役者として絶大なる評価を受けている木場勝己ですが、意外にも幼少期は吃音に悩まされていたと言います。吃音が現れたのは、小学校に入学した頃でした。木場勝己は、悩みのある時や、二者択一を迫られた時に頻繫に症状が見られたことから「心因的なものだった」と振り返っています。

やがて小学6年生になった木場勝己は腎臓を患い、約半年間の静養生活を余儀なくされることに。しかし、この静養をきっかけに吃音症状が完治し、以後大変おしゃべりで社交的になりました。吃音障害の克服が、後の木場勝己の役者人生の成功へつながったのですから人生とは何が起きるか分からないものですね。強烈なキャラクターも、有名戯曲の登場人物も、さらりとした自然な演技で説得力を持たせる木場勝己。今後はどのような芝居で観客を魅了するのか、ますます目が離せません。

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