鴻上尚史の舞台作品の影響力とは?「ドラクエ」キャラのモデルだった!?

鴻上尚史の舞台作品の影響力!英語を学ぶワケとは?

鴻上尚史の舞台作品の影響力!80年代小劇場ブームの先駆者!

鴻上尚史(こうかみしょうじ)は、舞台演出を中心に、映画監督、小説家、ラジオパーソナリティなど幅広い活動を行っている作家で演出家です。鴻上尚史が1981年に立ち上げた劇団第三舞台は、社会風刺とギャグを織り交ぜた作風で人気となり、1980年代に巻き起こった小劇場ブームの立役者となりました。

1994年には、「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞を受賞。第三舞台に所属していた筧利夫によると、鴻上尚史は小さなことにも目を配り、明かりひとつでも自ら演出する、細やかな演出家なのだとか。しかし、劇団第三舞台は2012年に解散。

現在、鴻上尚史の活動のメインとなっているのは、自身が立ち上げたプロデュースユニットKOKAMI@netwookや劇団「虚構の劇団」の作・演出です。2016年には日本劇作家協会の会長にも就任し、日本の演劇界において今なお多大な影響を与え続けている人物といえます。

鴻上尚史が英語を学ぶワケとは?イギリスで苦労したこととは?

鴻上尚史は1997年、俳優教育法を学ぶため、文化庁の新進芸術家海外研修制度により、イギリスの演劇学校へ1年間留学しています。英語が苦手だという鴻上尚史は、留学先の授業についていくために英語を猛勉強したといいますが、それでも教師が話す内容を理解するのに時間がかかったそうです。

そうして気付いたことは、日本人はどうしてもスペルや文法を気にしがちですが、とにかく耳で聞き取れるようになることが重要だったそうです。オススメの勉強法は、リスニング7割、スピーキング2割、読み書きが1割だと言います。英語が苦手だったという鴻上尚史が、ロンドン・ギルドホール音楽演劇学校に入学し俳優教育法を学ぶのは、実際に苦労の連続でした。

しかしその甲斐あって、帰国後に立ち上げたワークショップ活動には、その知識を大いに役立てられたようです。また、鴻上尚史は、将来の野望として、世界中のネイティブスピーカーたちと一緒に芝居をし、演出をつけたいという野望を持っている様子。そのためにも英語を自分のものにする必要があるのでしょう。

鴻上尚史のワークショップの評判!「ドラクエ」キャラのモデルだった!?

鴻上尚史のワークショップの評判!表現について学べる場所!

鴻上尚史は、一般向けのワークショップも行っています。内容は、「正しい発声とは何か?」「言葉の教養とは?」「表現とクセの違い」など、表現に密接に関係している事柄や演技の基礎が中心です。それを2日間かけて教えるカリキュラムが組まれています。演技経験がなくとも、”表現”について興味があり、「こえ」と「からだ」を使って表現したいと考えている人ならば特別な資格は不要で、受付は先着順。参加者の評判は、おおむね「参加して良かった」と好評です。

体や声を使った表現方法について「興味深いレッスンだった」という意見の他にも、鴻上尚史の丁寧な対応や、参加者を飽きさせない話術を称賛する意見も多く見受けられました。参加者の性別や年齢や経験値には一切関係なく、“表現すること”について少しでも興味を持っている人ならば、参加する価値が少なからずあるワークショップのようです。

鴻上尚史は「ドラクエ」キャラのモデルだった!?「ドラクエ」関連CDの発売も!

鴻上尚史は、1980年代に、ラジオパーソナリティとして「オールナイトニッポン」に出演していたことがありました。その関連番組で、ドラクエに特化した特番のパーソナリティも務めています。鴻上尚史はドラクエの大ファンだったこともあって、ファミコン用ゲーム「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の曲をアレンジしたCD「ヴォーカル版 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」を発売するまでに至りました。

歌をレコーディングするにあたっては、ドラクエシリーズの音楽を担当しているすぎやまこういちから、直々にボイストレーニングを受けたというのですから、かなり本格的です。また、ドラクエ内のキャラ「東の国に行けなかった『座長』」のモデルは鴻上尚史であることもインタビューで明かしています。

鴻上尚史が脚本・演出を務める舞台「ドラえもん のび太とアニマル惑星」が再演!のび太役は小越勇輝!

鴻上尚史が脚本・演出を務める舞台版「ドラえもん のび太とアニマル惑星」が、実に9年ぶりに上演されます。今でこそ、漫画・アニメでの人気作を生身の人間が舞台で演じる“2.5次元”という言葉が定着しつつありますが、9年前は、まだそのような文化がありませんでした。そのため、「ドラえもん のび太とアニマル惑星」は、2.5次元ミュージカルの先駆けだと言われています。

2017年の再演に際しては、キャストを一新。のび太役に抜擢されたのは、「テニスの王子様」「弱虫ペダル」など数々の2.5次元ミュージカルや舞台で活躍している小越勇輝です。鴻上尚史が企画協力の会社のお偉いさんに小越勇輝を紹介してもらったところ、初めて会った時にボーっとしている感じがとてものび太っぽく感じたのだとか。

普段はのび太に似ていると言われるほどにのんびりしているのが、スイッチが入るとガラっと雰囲気が変わるという小越勇輝。鴻上尚史からのリクエストは、これまではキラキラ感満載で舞台に立っていたところを、今回は、のび太役にあわせて普通っぽさを出して欲しいとのことだとか。

2.5次元舞台作品の中でも特に好評だった「弱虫ペダル」を例にとり、小劇場的な手法がここにきて花開いたのではないかと考えているという鴻上尚史。宝塚のようにお金をかけて派手にできる舞台と違い、小劇場の舞台では、お金をかけずに演出を盛り上げる工夫を凝らす必要があります。それは、2.5次元舞台も同じです。

そのため、2.5次元舞台を知っている観客が舞台版「ドラえもん」を見に来れば、2.5次元の元祖を観る感覚に陥るかも知れないと話しています。子供も大人も楽しめる、普遍的な魅力を持つ「ドラえもん」。鴻上尚史の演出の手腕によって、作品と俳優の魅力がうまくミックスされれば、9年前とはまた違った新しい形の舞台版「ドラえもん」に昇華されるのではないでしょうか。

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