2022年5月2日 更新
新海誠監督最新作「君の名は。」はジブリアニメを超える?あらすじ声優キャスト
新海誠監督最新作「君の名は。」はジブリアニメを超える?ジブリで活躍した安藤雅司が作画監督で参加!
新海誠監督最新作「君の名は。」が、8月26日より全国で公開されます。新海誠監督は、思春期を中心とした男女の微妙な心の動きを、繊細な言葉で表現し、独自の世界観を構築する、綿密な背景描写の美しさにも定評のあるアニメーターであり、監督でもあります。
今作「君の名は。」でも、これまでの作品同様、監督のみならず、原作・脚本も務めている新海誠監督。長編アニメーションは、「言の葉の庭」以来3年振りともあって、新海誠監督最新作「君の名は。」は、日本はもちろん、海外からも大きな注目を集めている作品です。そのキャスト陣に期待が寄せられている一方で、制作陣にも優秀な人材を揃えています。
作画監督には「千と千尋の神隠し」など数多くのジブリアニメに参加し、彩りを加えてきた安藤雅司を。そうなると、作画のクオリティの高さは、ジブリアニメと同等かそれ以上ではいう期待が持てます。
新海誠監督最新作「君の名は。」のあらすじは?豪華声優キャストにも注目!
新海誠監督最新作「君の名は。」のあらすじは、田舎に住み、都会に憧れを抱いている女子高校生・三葉が、夢の中で、見知らぬ男子として、東京で生活しているという夢を見るようになります。しかし、実は夢ではなく、現実に東京に住む男子高校生・瀧と、時折心が入れ替わっていたという2人の奇跡と恋を描いたストーリーです。
主人公2人のキャストは、田舎の女子高生・三葉役が上白石萌音、東京に住む高校生男子・瀧役が神木隆之介。他には、長澤まさみ、市原悦子、成田凌、悠木碧、島崎信長、石川界人、谷花音と、人気実力共にトップクラスの俳優・声優がバランス良く入り混じったキャストが発表され、公開前から注目度が高まっています。
主演を務める2人は、「この素敵な作品に、少しでも貢献できればと思っております」(上白石萌音)、「僕自身、もともと新海誠監督の大ファン。声の出演が決まった時は、信じられないくらい嬉しかったです」(神木隆之介)と、意気込みや喜びをコメントしています。
新海誠作品の背景が海外でも大絶賛!「言の葉の庭」は映画史上最も美しいアニメ!
新海誠作品の背景が海外でも大絶賛!外国人観光客がハマる聖地巡礼!
新海誠監督作品「言の葉の庭」で使われている風景と、同じ場所の比較写真がサイトに載ったことで、新海誠監督のアニメーションが、いかに美しく綿密であるかということが、海外でも話題となりました。寄せられたコメントを見ると、「『言の葉の庭』の美しさは、一生心に残るだろう」などと大絶賛。比較写真の場所は、「言の葉の庭」の中で、主人公2人が親交を深めていく重要な場所となる新宿御苑・東屋の他に、新宿御苑の芝生広場、ヒロインのユキノの家の近くの千駄ヶ谷の坂道などです。
アニメのモデルとなった場所や、縁のある場所を「聖地」と呼び、聖地を訪問する聖地巡礼は、日本国内のアニメファンのみならず、外国人アニメファンにもその輪が広がりつつあるようです。実際に聖地巡礼を行った外国人観光客は、大好きなアニメのロケ地を実際に見られることや、アニメが、その風景を忠実に再現していたことを実感でき、とても大きな喜びを感じるといいます。海外で日本のアニメを見た外国人が、アニメにとどまらず、日本に興味を抱き、実際にその風景を観に日本に来てくれるというのは、とてもありがたいことですね。
新海誠作品の「言の葉の庭」は映画史上最も美しいアニメ!「言の葉の庭」について
新海誠監督作品の「言の葉の庭」が、海外の映像制作集団「CineFix」による、「Top 10 Most Beautiful Animated Movies of All Time」、最も美しいアニメランキングの1位に選ばれたことで注目を浴びています。CineFixの選定基準は、「想像力を刺激し、深い感情を呼び起こしてくれるアニメ映画」とされていますが、新海誠監督作品「言の葉の庭」のアニメーションは、質感の出し方から、光の射し方、雨の雫のリアルさや、植物の色の多彩さまで、どのシーンを切り取っても一枚の絵画のような美しさ。
「言の葉の庭」は、雨の日に偶然出会った男子高校生と謎の女性が、雨の日に会う約束をし、交流を深める内に、徐々に距離を縮めていくというストーリー。雨の演出や光の射し方が、心理描写とリンクし、効果的に描かれています。主演の入野自由と花澤香菜の演技も、落ち着いた会話から、激情にかられ感情をぶつけあうシーンまで、多彩な表現力で演じ分けられ、見る者の心を強く揺さぶりました。
新海誠監督全作品の紹介!「秒速5センチメートル」が中国で実写化!?
新海誠監督は、2000年に初の自主制作作品「彼女と彼女の猫」を制作し、次作の「ほしのこえ」(2002年)でも高い評価を得た後、3作目の「雲のむこう、約束の場所」(2004年)が初めての長編劇場作品となりました。「雲のむこう、約束の場所」は、作画のクオリティの高さや演出の仕方などが評価され、毎日映画コンクールにおいて、アニメーション映画賞受賞に輝いています。
「秒速5センチメートル」(2007年)では、主人公の小学生時代から青年時代までの揺れ動く恋心を3編のショートストーリーに分けて描き、アジア太平洋映画賞最優秀アニメーション映画賞を受賞。2011年には「星を追う子ども」、2013年には「言の葉の庭」を制作してきた新海誠監督。どの作品でも、綿密で美しい風景描写の評価が高く、また、思春期の揺れ動く繊細な心を見事に描き切っています。新海誠監督の作品は、背景や作画の美しさに注目されがちですが、ストーリー的にも人の心を動かす感動を与えてくれる作品です。
近年、漫画原作やアニメの実写化が相次ぐことには賛否両論がわき起こっていますが、新海誠監督作品の「秒速5センチメートル」が、なんと中国で実写化されるらしいというニュースが飛び込んできました。「秒速5センチメートル」の原作では栃木が舞台となっていますが、実写版では、舞台を中国にかえ、タイトルは、原作を中国読みした「秒速5厘米」。アニメをベースに、中国的な要素も取り入れた内容になりそうです。中国を舞台にした実写映画でも、新海誠監督が描いた「秒速5センチメートル」の美しい世界観を損なわないような素晴らしい作品となることを願います。